Voltage、Google Cloud でビットコインとライトニング ネットワークのインフラストラクチャをスケーリング

※この投稿は米国時間 2023 年 5 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ブロックチェーンの分野から生まれる多くのイノベーションの一つに、ビットコインを介してインターネット上で送金するためのプロトコルであるライトニング ネットワークがあります。Voltage は、Lightning as a Service（LaaS）のプロバイダで、2020 年にサービスを開始しました。同社のミッションは、リアルタイム決済を可能にするライトニング ネットワーク ソリューションをほぼ無料で企業に提供して、決済処理において組織が新しい体験やビジネスモデルを創造できるようにすることです。

Voltage を利用しているのは、決済処理をビジネスの中核としている金融機関やフィンテック企業です。そうした企業は、送金や国境を越える決済にかかる費用を節約したり、ウェブ向けのマイクロペイメント エクスペリエンスを作成したりするソリューションを必要としています。

Voltage は、ホスティング プロバイダやロケーションを拡大するために Google Cloud と連携しています。この連携により、お客様は世界中のさまざまなロケーションで Google Cloud にビットコインやライトニングのノードを作成できるようになります。Voltage と Google Cloud を利用することで、お客様は 2 つの主要なプロバイダを通じてワークロードをグローバルにデプロイできます。

Voltage は 3 つの課題を解消します。第一に、企業がライトイング ネットワークを介して送金を処理できるようにします。第二に、相互運用可能なライトニング ネットワーク標準を使用することで、企業が世界中の顧客にアプローチできるようになります。第三に、従来の決済手段では成功しなかったマイクロトランザクションを可能にします。マイクロペイメントを利用することで、顧客維持率の向上、顧客獲得費用の削減、顧客の生涯価値の向上を図ることができます。  

Google Cloud のグローバル ネットワークを活用することで、Voltage はユーザーのニーズをより迅速に満たせるほか、次のようなメリットを享受しています。

• さまざまな地域にまたがって世界中の顧客にサービスを提供、アイオワ州、オランダ、シンガポールで初期運用を開始

• 可用性とネットワーキングに優れた最先端のクラウドでのデプロイ

• 既存のワークロードの近くでビットコイン インフラストラクチャを容易に運用可能

Google Cloud は、ビットコインなどの暗号通貨のサポートにおいて業界をリードしており、このような新しいテクノロジーを世界中の人々に提供できるよう献身的に取り組んでいます。また、Voltage がプラットフォームを容易にスケーリングするために活用できる Kubernetes のようなクラウドネイティブ テクノロジーのリーダーでもあります。Google Cloud を利用することで、Voltage は企業での導入に必要な複雑な要件を満たすことができます。