コンテンツに移動
Public Sector

カリフォルニア州ヨロ郡が実現したリアルタイムの仮想雇用サービス

2022年9月8日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Workforce_segmentation_1.max-2600x2600.png
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 9 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ヨロ郡では数十年にわたり、218,000 人を超える北カリフォルニアの住民に対し、物理的なオフィスを通じて行政サービスを提供してきました。たとえば、就職相談や雇用支援を求める住民は、各地の対面式出張所を訪れることができます。しかし、2020 年にパンデミックに見舞われたとき、オフィスは閉鎖され、ヨロ郡はますます必要性が高まるリアルタイムの雇用サービスを提供できなくなりました。

復興への道を歩み始めた住民を支援するため、ヨロ郡の保健福祉局は YoloWorks! を立ち上げました。これは、ヨロ郡在住の求職者をヨロ郡で募集されている仕事に結び付ける仮想ポータルです。Google Cloud と SADA の助力を得て開発されたこのポータルは、仮想予約スケジューラ アプリケーションを備えており、求職者はこれを利用して雇用スペシャリストと簡単につながることができます。また、24 時間 365 日稼働する多言語対応の仮想エージェントも用意され、求人検索の支援、職業訓練に関する質問への回答、雇用スペシャリストとのライブ ミーティングの手配に活躍しています。さらに、仮想的につながりやすくするために、ヨロ郡では Chromebook をケースワーカーや求職者に貸し出すデバイス貸与プログラムも開始しました。

インテリジェントな chatbot で求職者のニーズに応えることは、市民の皆様の仕事探しの方法に大きな変革をもたらしました

Erica Johnson 氏, YoloWorks! プログラム コーディネーター

ヨロ郡の仮想エージェントは Google Cloud の Dialogflow を利用しています。これは、ユーザーに会話エクスペリエンスを提供する自然言語処理プラットフォームです。多言語コミュニティに支援を行き渡らせることが、この仮想サービスを計画したときのヨロ郡の重要な目標でした。これを念頭に置き、仮想エージェントは、ヨロ郡で使用されている 3 大言語、すなわち英語、スペイン語、ロシア語で求職者と会話できるように設計されました。住民は、職業訓練の機会や募集中の仕事の勤務地などのさまざまな情報を母語で得ることができます。これらのソリューションによって地元の求職者に提供されているサービスは次のとおりです。

  • 求人検索の支援

  • 仕事準備ワークショップ

  • 履歴書や面接の準備の支援

  • 1 対 1 のキャリア指導

ヨロ郡の求職者のさらなるキャリアアップやキャリア開発を支援

ヨロ郡は、Grow with Google プログラムも立ち上げました。これは、求職者が新しいデジタルスキルを身につけるのに役立ち、需要の多い仕事に就く近道を提供します。このプログラムを通じて、ヨロ郡の求職者は Google Career Certificates を無償で取得できます。証明書を取得するには、Coursera でデータ分析、プロジェクト管理、UX デザイン、Android 開発、その他の急成長中の職務分野に関する無料トレーニングを修了します。

今では、求職者は YoloWorks! の雇用スペシャリストとの時間を予約して自分に適した仕事をいつでもどこからでも探すことができ、よくある質問の答えを母語ですぐに得ることができます。これはまさに私たちが住民の皆様に提供したいと思っていた支援の形であり、AI の力のおかげでそれを実現できました。

Erica Johnson 氏, YoloWorks! プログラム コーディネーター



- 公共部門フィールド営業担当者 Manuel Fernandes

投稿先