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Public Sector

京都大学、Google Cloud と連携し AI・DX で拓く教育・研究の未来を創造

2025年9月22日
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Google Cloud Japan パブリックセクター本部

- AI の活用を核に、教育・研究の可能性を最大化する大学 DX の実現に向けた包括連携協定を締結 -

1. 連携協定の概要

  • AI 活用で大学が変わる: Google Cloud の先進的な AI 技術(Gemini、Vertex AI など)を活用し、履修登録から高度な研究活動、キャリア支援に至るまで、学生や教職員を多角的に支援する環境を構築します。教育・研究の高度化を加速させ、京都大学から、新しい大学のあり方を連携してまいります。
  • 目的: 日本の学術研究を牽引する京都大学と Google Cloud が、最先端の AI 活用を軸とした包括連携協定を締結します。
  • 3 つの柱:
  1. 研究力強化と社会実装の加速: AI 技術が研究者のパートナーとなり、世界レベルの研究をさらに加速させます。
  2. 次世代人材の育成: AI 技術を自在に活用できるデジタル人材を育成します。
  3. 大学 DX の推進: Gemini、Vertex AI の活用により、学生一人ひとりに最適化された学習支援、最先端研究の加速、大学運営の抜本的な効率化を実現します。
  • インパクト: この取り組みは、日本の高等教育・学術研究全体の AI 活用、デジタル トランスフォーメーションをリードするモデルケースとなることを目指します。

2. 背景と社会的意義

  • 国際的な研究開発競争の激化: 世界的に AI を活用した研究が加速する中、日本の研究競争力をさらに強化する必要性が高まっています。
  • デジタル社会における人材育成: あらゆる分野でデジタル技術、AI の活用が前提となる社会において、次世代を担う学生や研究者、職員のデジタル リテラシー向上は喫緊の課題です。
  • 学術知の社会実装: 大学が持つ高度な研究成果やデータを、AI を活用し、より迅速かつ効果的に社会課題の解決に繋げることが期待されています。

本協定は、これらの課題に対し、京都大学が持つ学術的知見と、Google Cloud の技術力を掛け合わせることで、日本の国際競争力強化と持続可能な社会の実現に貢献するものです。

3. 協業の具体的な取り組み

  • 【大学 DX】新しい学びと研究のプラットフォームを構築
  • 学生生活の End-to-End サポート: 履修登録、授業の予習復習、研究室選び、就職活動まで、学生生活のあらゆる場面を Gemini、Vertex AI を含む Google Cloud の AI・デジタル技術で支援する環境を構築します。
  • 教職員の業務効率化: 申請業務のデジタル化や Gemini、Vertex AI を活用した会議運営の効率化などにより、教職員がより創造的な研究・教育活動に専念できる時間を創出します。
  • Google Workspace for Education の全学活用: 生成 AI が搭載された最新のコラボレーションツールを活用し、学内の知の連携を加速させます。
  • 【研究力強化】 AI が拓く、研究の新たなフロンティア
  • 生成 AI による学際的研究の推進: Gemini、Vertex AI などを活用し、論文調査の効率化や、これまで発見できなかった分野横断的な研究テーマの創出を支援します。
  • オープン サイエンスの加速: Gemini、Vertex AI を用いて研究データの発見性や再利用性を高め、言語の壁を超えた国際的な学術貢献を促進します。
  • 【人材育成】 未来を創るデジタル人材を育成
  • 全学的なデジタルスキル習得プログラムの強化: 全学生・研究者を対象としたスキル習得プログラムや、Google Cloud 認定資格の取得支援を実施します。
  • 情報倫理教育の導入: Gemini、Vertex AI を公正かつ信頼性の高い形で活用できる研究者を育成します。
  • 学習のパーソナライズ: 学生一人ひとりの専門分野やスキルレベルに応じた最適な学習コンテンツの提案を目指します。

4. 今後の展望

本連携は、単なる Gemini、Vertex AI 活用・デジタル技術導入に留まらず、大学運営そのものを AI とデジタルデータを前提としたモデルへと変革する試みです。京都大学での成功モデルを、将来的には日本の他の大学や研究機関にも展開可能なソリューションとして発展させることを目指します。この協業を通じて、日本の「知」の生産性を最大化し、社会全体の発展に貢献してまいります。

京都大学 理事(情報基盤、図書館担当)・副学長 引原 隆士
「本協定は、本学の ICT 戦略を大きく前進させるものです。学内から高まる AI 活用への期待に応え、最先端の『学術情報基盤』を Google Cloud と共に構築します。これにより、教育支援、業務の効率化をすすめ、さらに研究の加速と分野を越えた新たな知の創出を目指します。京都大学は、先進的な環境を、次世代を担う人材育成の拠点(インキュベータ)と位置づけ、Google Cloud との連携を通じて様々な課題にトライし、学術にインパクトを与え続けていきたいと考えています。」

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 執行役員 パブリックセクター & ヘルスケア・ライフサイエンス 事業本部 兼 Google Cloud 法人営業本部 和泉 綾志
「Google Cloud は、京都大学との包括連携協定に基づき、Google Cloud の技術で京都大学のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援できることを、大変光栄に思います。Google Cloud は、生成 AI Gemini や Vertex AI をはじめとする最先端のテクノロジーを提供し、京都大学が推進する教育・研究分野における課題解決を強力にサポートいたします。これにより、研究力の一層の強化、業務の効率化、そして次世代を担う人材の育成に貢献してまいります。」

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