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Public Sector

Google Cloud の新しい Student Success Services が教育者による個別学習の拡張をサポート

2021年11月16日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 11 月 3 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

教育機関は、増え続ける生徒たちに学びの機会を提供するために、これまで以上に奮闘を続けています。しかし、生徒たちが卒業した後、就職先において求められるスキルには依然としてギャップがあります。McKinsey & Company が最近行った調査によると、87% の企業が、現在スキルギャップを感じている、または今後感じるだろうと回答しています。また、パンデミックの影響により、学校や教育テクノロジー企業は、さらに多くの学習者をサポートするための新しい方法を見つけることが急務となっています。

こうした機関の課題を解決し、生徒たちそれぞれに特化した学びをグローバルに提供するため、Google は、インタラクティブ チューターを備えた Google Cloud の人工知能を搭載した新しい学習プラットフォームで、Student Success Services のポートフォリオをさらに拡大しています。このプラットフォームにより、教育者に新しいカリキュラムの共有方法を提案し、より多くのオンデマンドの学習機会を生徒たちに提供することができます。

教育の幅を広げる AI を活用した学習プラットフォーム

Google の新しい AI を活用した学習プラットフォームにより、生徒たちはそれぞれに合った方法で学べ、教育機関は生徒たちのニーズに応える取り組みをさらに拡大していくことができます。このプラットフォームは、教育機関の既存のインフラストラクチャに統合可能なアプリケーションと API のスイートです。教育者が能力スキルのグラフを作成してプラットフォームに入力すると、AI を使って生徒たちに向けた学習アクティビティが自動生成されます。Google Cloud の教育機関向けのカスタマイズ可能なインタラクティブ チューター ソリューションのアプリを使って、生徒たちは学習アクティビティに簡単にアクセスできます。

この学習プラットフォームを使用している教育機関の 1 つに、サザン ニューハンプシャー大学(SNHU)があります。同大学は米国でも有数の急成長を見せている大学で、3,000 人以上の通学生と 160,000 人以上のオンライン生が在籍しています。SNHU は、常に変化する生徒や教職員のニーズに応えるため、新しい教育アプローチやテクノロジーを用いて、イノベーションを続けています。

SNHU のチーフ プロダクト オフィサーである Travis Willard 氏は次のように話しています。「私たちは Google Cloud と提携して、学習者中心主義の新しいモデルをサポートする AI を活用したシステムを構築しています。まず、誰が学ぶのか、なぜ学びたいのかを認識することを大事にしています。たとえば、このプラットフォームでは、生徒たちは、これまで学んできたこと、興味、キャリアの目標などに応じて自動生成、パーソナライズされたおすすめのコースを見ることができます。生徒たちがこのプラットフォームを通じて、履修コースのプランニングから個別指導に至るまで、さらなる学習の支援を得られることを期待しています。」

Student Success Services を世界中のさらに多くの教育機関や組織に届けるために、Google は LearningMate とパートナーシップを組みました。同社は、Google の AI を活用した学習プラットフォームを、同社の人気コンテンツ管理ソリューションである Frost を含むソリューションと統合しています。LearningMate は、教育機関が独自の学習インフラストラクチャを設計、立ち上げ、維持するのを支援する重要な市場開拓パートナーです。LearningMate の 20 年にわたる Edtech 分野での経験とこのパートナーシップを通して、Google の Student Success Solutions をグローバルに展開し、さらに多くの機関が生徒たちのエンゲージメント、パフォーマンス、そして好みを理解する手助けになりたいと願っています。

「この新しいテクノロジーは、より多くの人々やコミュニティに教育機会を提供し、教育分野における深く大きな転換点となると思っています。AI を活用した学習ソリューションは、デジタル トランスフォーメーションにおいて重要な役割を果たします。このソリューションにより、教育機関、教育者、Edtech 企業は、生徒たちが学びを深め、達成する支援ができます」と、LearningMate のシニア バイス プレジデント兼高等教育部門責任者である Nachiket Paratkar 氏は語ります。「Google Cloud と協力して、生徒たちの学習エクスペリエンスを高め、教育機関が個人学習の幅を広げることに貢献できることを非常に嬉しく思っています。」

個人のニーズに応えるインタラクティブ チューター

Google Cloud’s のインタラクティブ チューターは、学びを続ける生徒たちに向き合い支援する、基盤となるアプリです。API を使用して、AI が生成した学習アクティビティを組み込んだチャットベースのエクスペリエンスを生徒たちに提供します。読解力と文章力を高めるために、個別に対応したスケーラブルなガイド付き練習とコーチングを用意しています。たとえば、インタラクティブ チューターは、生徒がそれぞれの学習ニーズに合わせてコンセプトを理解して学習できるよう、読書教材に沿った質問を生成できます。こうしたアプローチにより、特別なサポートを必要とする生徒たちに直接対応できるため、教育者は幅広い柔軟な選択肢を持てます。  

ウェルデン大学は、Google の学習プラットフォームを採用した最初の大学であり、先日 Google Cloud の学習プラットフォームを活用した Julian というインタラクティブ チューターを公開しました。同大学のチーフ トランスフォーメーション オフィサーである Steven Tom 氏は、「このコグニティブ チューターは非常に画期的で、AI の力によって学習と知識の習得を変革し、ダイナミックかつ魅力的な指導を可能にします。」と話します。「このツールの開発が進めば、大人の学習者に対しても、多様なニーズや多忙な生活に合わせて、個別指導を大規模に行えるようになります。」

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ウェルデン大学のインタラクティブ チューター、JulianTM の短いデモバージョン。

現在、インタラクティブ チューターでは、1)記述式問題、2)多肢選択式問題、3)言い換え練習、4)ガイド付きノートテイキングの 4 種類の学習アクティビティが用意されていますが、今後はさらに種類を増やしていく予定です。

Google Cloud の概要

詳細については、11 月 3 日と 4 日に開催される Government and Education Summit にご参加ください。この無料オンライン イベントに登録して、以下のセッションにご参加ください。「AI を活用して、学生の成功を後押し」、「教育イノベーションの道のり」、「学習エクスペリエンスの再定義」  

詳細についてエキスパートに相談するには、担当チームにお問い合わせください。


- Google Cloud エデュケーション ヘッド Steven Butschi
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