Google Public Sector、サイバー攻撃下における政府機関向けの業務の継続性サービスを発表
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 11 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
昨今、政府機関を標的としたサイバー攻撃が多発しています。SolarWinds から広く使用されているメールサーバーに対するハッキング、そして防衛産業基盤に対する攻撃に至るまで、公共部門、民間部門へのサイバー攻撃が依然として問題であることは周知のとおりです。この点については、最新の VirusTotal マルウェア トレンド レポートでも説明されており、2022 年に攻撃者が悪意あるコンテンツを配信するために使用する上位のカテゴリに、政府機関のドメインが含まれていることが判明しています。
こうした外的環境を踏まえると、政府機関の場合は特に、攻撃を受けても対応できる信頼性の高い継続計画が必要になります。実際、政府機関の運用の継続を確保するために、最近 2 つの政策指令が出されました。1 つ目は、大統領政策指令第 40 号の一部で、自然災害、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のようなパンデミック、大規模なサイバーセキュリティやランサムウェア攻撃などの緊急事態発生時に重要なサービスを継続させることを提唱するもので、すべての米国政府機関は運用継続計画(COOP)を策定することが求められています。また最近では、米国サイバーセキュリティ インフラストラクチャ セキュリティ庁(CISA)も、連邦政府機関や民間機関のサイバーセキュリティを強化するためのインシデント対応ハンドブックで、COOP の必要性を強調しています。
Google Workspace は、政府機関のビジネスニーズやコラボレーション継続のニーズを支援するよう構成されているため、政府機関が攻撃を受けても、チームはメール、ストレージ、ドキュメント共有などの重要な生産性向上ツールを使用し、効果的かつ安全に業務を継続することができます。
政府、州、地方機関は、データ侵害によって業務が脅かされた場合の対応策を検討しており、最悪の状況下でもメール、チャット、ビデオ会議システムに継続的にアクセスできるようにすることが最優先事項となっています。Google は、BeyondCorp の実装により、セキュリティにおけるゼロトラストの手法を開拓し、FedRAMP High および国防総省の影響レベル 4 の両方の認証を取得しているため、政府機関は安心して Google Workspace を使用できます。
IDC で Worldwide Government Trust and Resiliency Strategies のリサーチ マネージャーを務める Aaron Walker 氏は、次のように述べています。「政府機関や、州、地方機関は、信頼性と可用性を維持しつつセキュリティを強化することを目指していますが、継続性なしにはこれを達成できません。Google Workspace は、インシデント、違反、攻撃が発生した際に、各機関がゼロトラストの原則を活用し、ドキュメント、メール、コラボレーション ツールの可用性を確保する支援をしてくれます。」
安全性の高い代替サービスのデプロイを容易に
Google Workspace では、インシデント発生時、そして発生後にも、組織が業務を継続するために必要なコミュニケーション ツールやコラボレーション ツールにアクセスできます。緊急時に 1 つの通信システムがダウンしても、Google Workspace ならコラボレーションやコミュニケーションをスムーズに進められます。
プロビジョニングされているユーザーは Google Workspace をすぐに使用することができ、当局の職員は Google のメールやコラボレーション プラットフォーム全体にわたって安全につながりを維持し、ドキュメントにアクセスし、コラボレーションを行うことで、必要な時にお客様を支援できます。具体的には、Google Workspace を使用することで、担当職員はメイン プロバイダからメールやドキュメント、現在のカレンダーにアクセスしたり、機関の Active Directory にアクセスしたりすることが可能です。
この戦略の実装と Google Workspace の導入を支援するために、Google Public Sector は政府機関向けに、回復力のあるコミュニケーションとコラボレーションを実現する、最適な戦略を決定するためのワークショップを開催しています。この取り組みについての詳細や、ワークショップへのご登録は、psworkspace@google.com までメールでお問い合わせいただくか、Google Workspace をご覧ください。