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Public Sector

Google Agentspace が FedRamp High 認証を取得

2025年4月23日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/agentspace_fedramp.max-2500x2500.jpg
Alice Rison

Director of Engineering, Google Public Sector

Stephen Riley

Customer Engineer, Public Sector, Google Cloud

※この投稿は米国時間 2025 年 3 月 28 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

このたび、Google Agentspace が FedRAMP High 認証を取得し、Google の高度な検索テクノロジーとエージェント機能を米国政府機関に提供できるようになりました。Agentspace は Google Cloud の Assured Workloads 内で利用可能で、公共部門組織向けの AI ポートフォリオを拡張し、ユーザー単位で提供されます。今回の発表は、Google の高度な Gemini モデル、Vertex AI Search、プライベート データ グラウンディングなどの機能で FedRAMP High 認証を取得したことを報告した直近の発表に続くものです。

Google Agentspace は、Vertex AI Search とマルチモーダル Gemini モデルを活用して堅牢なエンタープライズ検索と AI アシスタントを提供します。調査によると、従業員の 89% が仕事を完了するために最大 6 つの異なるソースを検索しています1。Agentspace は、この問題と、アクセスが困難な複数のシステムにまたがってデータやドキュメントが散在し、検索エクスペリエンスがサイロ化してしまうという課題に対処します。個々のシステムを検索することはできますが、組織全体にわたる情報にアクセスするのは困難な場合があります。データ漏洩を防ぐにはデータ プライバシーが非常に重要であり、コンテンツ所有者はコンプライアンスとセキュリティを確保するためにアクセス制御設定を維持する必要があります。組織の知識を活用し、生産性を高めることで、従業員が力を発揮できるようにする必要があります。Agentspace を使用して組織全体で情報を簡単に検索できるようになれば、どれだけの時間を節約できるか想像してみてください。

Agentspace は、Gemini の高度な推論とエンタープライズ データが統合されたエージェントにより、従業員に組織の専門知識を提供します。このデータは引き続きお客様の管理下にあり、お客様の許可なく Google がモデルのトレーニングに使用することはありません。Agentspace は、エンタープライズ ナレッジをグラウンディングに使用するエージェント システムとして初の FedRAMP High 認証を取得しました。これにより、従業員は新たな方法でエンタープライズ データを操作、利用でき、必要なものを適切なタイミングで見つけ、自信を持って質問に答えられるようになります。

情報過多の昨今、リーダーはタイムリーな意思決定を行うために、簡潔な要約と理解しやすいフォーマットを必要としています。Agentspace は、組織の知識を凝縮して要約することでこれを実現します。また、マルチモーダル機能により、複雑な概念を簡素化するフローチャートなどの画像生成も可能になります。たとえば、「過去 3 会計年度の月別の平均 IT 支出はいくら?」と質問すると、その答えが視覚的なグラフで表示されます。「Google BigQuery に保存されている自社の物流データの傾向を分析するにはどうすればいい?」と質問すると、1 ページの概要が返されます。さらに、Agentspace に検出結果についてチームに説明するメールの下書きを依頼することもできます。Assured Workloads の Agentspace がこれらの機能を実現します。

今回のリリースでは、行政機関がエージェントを活用して組織の専門知識にアクセスできるようにする一連の初期機能を提供します。これにより、Google 検索と Gemini の優れた機能を公共部門のお客様に提供できます。FedRAMP ロードマップでは、新しいコネクタ、アクション、組み込みエージェントなど、Agentspace の機能がさらに追加される予定であり、行政機関のお客様向けのエージェント AI 機能がさらに強化されます。概要は次のとおりです。

コネクタ: Agentspace エージェントは、Agentspace コネクタを使用して、自組織所有のクラウドネイティブ システムからデータを収集できます。これらのコネクタは、エンタープライズ データと自組織サービス、外部データソースの両方を統合します。Google は、Google ドライブ、SharePoint、Slack、Box、DucuSign などの多くのサードパーティ アプリケーション向けに、多数の事前構築済みコネクタを提供しています。Agentspace コネクタは、各アプリケーションとエンタープライズ ID プロバイダのアクセス制御ポリシーに準拠します。

アクション: エージェントはアクションを通じてワークフローを自動化し、ユーザーに代わってタスクを実行できます。アクションを使用すると、エンタープライズ データから分析情報を活用し、組み込みの自動化機能を使用して外部アプリケーションやシステムとやり取りできます。たとえば、Gmail や Outlook でメールを送信する、Google カレンダーや Outlook で会議をスケジュールする、Workday や Jira Cloud でワークフローを管理する、といったことをアクションにより実行できます。

これらの機能は、Gemini 2.0 マルチモーダル AI アシスタントによって統合されています。Gemini は、エンタープライズ データと外部ソースのデータすべてに対して推論を提供し、現在 Assure Workloads において FedRAMP High 認定サービスとして利用可能です。ドキュメント、ウェブサイト、サードパーティ データやシステムとチャットするだけで、Agentspace のすべてのエージェントを使用できます。

Google Agentspace やその他の AI ソリューションがデータや組織の専門知識を活用して組織を強化する仕組みについて詳しくは、ラスベガスで開催される Google Cloud Next 2025 にご参加ください。

Coveo の 2024 年 EX 業界レポート 1

-Google Public Sector エンジニアリング部門ディレクター、Alice Rison

-Google Cloud、公共部門担当カスタマー エンジニア、Stephen Riley

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