Anaplan をエンタープライズ規模で Google Cloud にデプロイ

※この投稿は米国時間 2020 年 10 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

将来に向けた体制の構築を継続しつつ、急速な市場状況の変化にリアルタイムで適応することは、ほぼすべてのビジネス リーダーにとって最優先事項です。Google はこのほど、Anaplan のエンタープライズ向けプランニング プラットフォームを Google Cloud に展開し、全世界のお客様を対象にしたクラウドベースのインテリジェントなプランニング ソリューションを共同で実現することを目的として、同社と戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。

現在では、財務関連の計画と予測、サプライ チェーンの計画策定、セールス オペレーション、人材活用などの領域における重要な意思決定をサポートするために多くの組織が Anaplan を使用しています。Anaplan を Google Cloud にデプロイすることによって、Anaplan の Hyperblock 計算エンジンをスケーラビリティに優れた Google のグローバル インフラストラクチャで運用し、データ所在地に関するローカル要件や業界固有要件を遵守して、データの分析とブレンドを行うためのインテリジェントな新機能を活用できます。

Google は、2016 年以降 Anaplan をプランニングとオペレーションのためのツールセットの一部として位置づけてきました。社内の決定事項について複数のビジネス ユニット、リージョン、チームなど広く情報提供する場合は、Anaplan を使用しています。そのため、多くのグローバル企業の場合と同様、ビジネス ユーザーを対象に Anaplan の展開を大規模に進めることの必要性を認識しています。これを実現するため、Google は、Anaplan 環境をクラウドにデプロイし、Google Cloud のグローバルで高パフォーマンスなインフラストラクチャで実行しています。

Anaplan を Google Cloud で実行することによって、Anaplan を通じてつながるチームを増やし、種類のまったく異なるソースからさらに多くのデータを Anaplan プラットフォームにブレンドしたことで、より深い分析情報を得ることができています。たとえば、Google のグローバル財務チームは Anaplan を使用して、予算、予測、業務計画策定を効率的に管理しています。Anaplan を使用するビジネス ユーザーは、組織全体から取得したデータをセルフサービスの形態で迅速かつ容易に活用できるため、互いに連携しながら年間および複数年スパンの計画と予算をスピード感を持って策定し、発展させることができます。

ハードウェアのサプライ チェーンに携わっている Google のチームも、需要、供給、割り振りの計画策定を目的として、Anaplan で世界規模の複雑な発注と在庫に関するデータを可視化しています。Anaplan によってデータ処理に費やす時間を削減し、一般ユーザーとビジネス分野のお客様に製品をお届けすることにより多くの時間を集中的に投じることができます。さらに、セールス オペレーションのチームも Anaplan を使用して営業地域や割り当ての計画、モデル作成に関連する決定事項についての情報を提供しています。Anaplan によって実行の高速化と業務提携の強化が実現したことに加え、全世界のリージョンでの割り当て獲得とパフォーマンスをリアルタイムで視認できるようになりました。

これらの各事例において、スケーラビリティとパフォーマンスに優れた Google のグローバル ネットワークに Anaplan を展開することで、より高いパフォーマンス レベルで Anaplan の機能を Googler ユーザーにご利用いただくことができ、重要なビジネスデータに基づくより詳細な分析情報を活用できるようになっています。

Anaplan との提携によって、Google Cloud のハイパースケール プラットフォームを活かして Anaplan をグローバルにスケールするよう多くの組織を支援できること、また、世界最大級の企業として Google 自身が Anaplan のデプロイで得た成功とノウハウを皆様と共有できることをうれしく思っています。

Google Cloud における Anaplan の詳細については、Anaplan のブログ、Google のパートナーシップ、プレスリリース、Google の共同 CEO が出演している、パートナーシップに関する発表の動画をご覧ください。

-Google Cloud SaaS パートナーシップおよび共同イノベーション部門マネージング ディレクター Siddhartha Agarwal