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Next Tokyo

【Next Tokyo ’24 】DAY2 基調講演まとめ、 生成 AI を使う時代における開発スタイルの変化

2024年8月9日
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Google Cloud Japan Team

Next Tokyo '24 2 日目では、生成 AI を使う時代における開発スタイルの変化について紹介しました。基調講演はオンデマンド配信されていますので、見逃した方はぜひこちらからご覧ください。

Google Cloud の淵野は、生成 AI の活用が「試す」段階から「使う」段階へと移行しつつある現在、企業が 生成 AI を効果的に活用するための鍵として「AI エージェント」の重要性を増しているとを話しました。AI エージェントは、ユーザーが生成 AI を利用して独自に開発するアプリケーションであり、ユーザーの意図を理解し、モデルとシステムを連携させることで、AI が生成する不正確な情報(ハルシネーション)を抑制し、ユーザーが期待する動作を実現します。

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AI エージェント開発は、モデル選択、モデル活用、AI エージェント化という 3 つの工程からなります。Google Cloud は、これらの各工程を包括的にサポートするサービス群を提供しています。特に Vertex AI Agent Builder は、AI エージェントの開発を効率化し、開発者のマインドを「どのように開発するか」から「何を開発するか」へとシフトさせることを可能にします。

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コンテンツ制作、マーケティングを革新

日本テレビ放送網の辻 理奈 氏は、コンテクスチュアル広告の事例を紹介しました。これは、コンテンツの内容に沿ったターゲティング広告を配信するもので、コンテンツ内の物体やセリフを検知し、関連性の高い動画広告を配信します。日本テレビは、Google の Gemini を使って動画から物体、音声、シーンを抽出し、カテゴリ分類を行い、広告配信での活用を行っています。基調講演ではチャットボットによる抽出データの対話的な検索のデモも行われました。AI を活用することで、コンテンツの内容を深く理解し、ユーザーの興味関心に合わせた広告を配信することが可能になります。

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ここで、淵野は、クリエイティブやマーケティングのユースケースに特化した AI エージェント、クリエイティブ エージェントを紹介しました。クリエイティブエージェントは、マーケティング部門がパーソナライズされたコンテンツを作成したり、リアルタイムで効果的なキャンペーンを展開したりする際に、生成 AI の能力を最大限に引き出すためのアプリケーションです。AI を活用した動画作成アプリである 「Google Vids」や、高品質なテキスト - 画像変換モデル「Imagen 3」、 最先端の動画生成モデル「Google Veo」についても紹介しました。

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データ分析と開発者体験を次のレベルへ

Google Cloud の Brad Calder は、データ分析を支援し、データに基づいた意思決定を可能にするデータ エージェントの可能性について紹介しました。Google Cloud では、Gemini in BigQuery を提供することで、データ エージェントの構築を支援します。BigQuery データキャンバスは、自然言語クエリや埋め込み視覚化をサポートするノートブックのような新しい体験を提供し、分析者は質問をするだけでデータ探索や新しい洞察の発見、視覚化の作成とカスタマイズ、そして定期的な分析のスケジュール設定を行うことができます。また、Data Preparation for Gemini in BigQuery の発表を行いました。これにより、データ専門家がデータパイプラインの構築を AI の支援によって行うことができます。

さらに、開発者の生産性を向上させるコード エージェントについても紹介しました。企業向けの コード支援 AI である Gemini Code Assist は、コード生成や補完を強力にサポートします。また Gemini Cloud Assist により、アプリケーションの設計、運用、トラブルシューティング、最適化が簡単にできます。

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データと AI で物流の未来を切り拓く

ヤマト運輸の秦野 芳宏 氏は、物流業界が直面する宅急便の年間取り扱い量の増加、輸送のピーク時間帯の変化、労働人口の減少、輸送力不足、気候変動の深刻化といった課題を挙げ、それらに対して Google Cloud の技術を活用した解決策を提示しました。具体的には、Google Cloud の基盤と Google Maps Platform を活用し日々の荷物量の変動に合わせて担当エリアの割り当てや配送ルートを柔軟に最適化する効率的な物流システムを構築しています。また、バックエンドにはスケーラビリティの高い AlloyDB を採用し、将来的なデータ量の増加にも対応できる体制を整えています。

さらに、ドライバーの知見をシステムに取り込むことで、きめ細かなサービス提供を実現し、1 人ひとりの仕事量の平準化と1 人当たりの配達可能個数の増加といった成果を挙げていることも強調しました。

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製造現場の AI 活用で 10,000 時間以上の工数削減を達成

トヨタ自動車の後藤 広大氏は、製造現場における AI 活用について紹介しました。同社は、GKE を使った 内製の AI プラットフォームを構築し、製造現場のスタッフが自ら AI を実装できるようにしました。さらに、GKE Autopilot や Image streaming などの技術を活用し、GPU の効率的な利用を可能にし、コスト削減を実現しました。また、Cloud Workstations を導入することで、開発環境の構築、維持管理、セキュリティ対策の工数を効率化し、開発者体験を向上させました。

また、Gemini Code Assist を検証し始めていることにも触れました。Gemini の強力なコード生成・補完機能により、開発者の生産性向上に貢献できると期待されています。

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データベースの最新情報:Spanner と Bigtable

Google Cloud の Andi Gutmans は、生成 AI アプリケーションの基盤となるデータベースの重要性を強調し、SpannerBigtable の最新機能を紹介しました。

Spanner は、Google の検索、Gmail、YouTube など、十億人のユーザーを抱えるプロダクトを支える、常に稼働し、グローバルに一貫性があり、事実上無制限にスケーリング可能なデータベースです。今回、グラフ処理を事実上無制限の規模で可能にする Spanner Graph を発表しました。また、高度な全文検索とベクトル検索機能も追加され、これにより、Spanner は、最も可用性が高く、グローバルに一貫性があり、スケーラブルなデータベースであるだけでなく、インテリジェントな機能を備えたデータベースへと進化しました。

Bigtable は、柔軟なスキーマ、書き込みスループット、低レイテンシが特徴のワイドカラム キーバリュー ストアです。このたび Bigtable 分散カウンタ が一般提供となり、Bigtable SQL サポートが発表されたことを発表しました。Bigtable SQL を使用すると、既存の SQL スキルを活用して Bigtable データを照会できます。

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AI によるセキュリティ変革と安全な AI 活用の促進

Google Cloud の橋村は、サイバー脅威の状況を説明し、Google Cloud が提供するセキュリティ ソリューションを紹介しました。Mandiant の M-Trends レポートによると、攻撃者が標的組織のネットワークに侵入してから検知されるまでに 9 日間、ランサムウェア攻撃を除くとこの滞留時間は 26日に跳ね上がっていると報告されています。また、ゼロデイ攻撃の増加、セキュリティ対策をかいくぐる攻撃手法など、脅威がより複雑化、巧妙化していることも指摘しました。このような状況の中、Google Cloud は、脅威インテリジェンス Google Threat Intelligenceセキュリティ運用プラットフォーム Google Security Operations 、そして Security Command Center と Gemini の統合を実現し、セキュリティのライフサイクル全体を支援します。さらに、Google Cloud のプラットフォームのさまざまな機能により、お客様の安全な AI 活用を推進します。

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デジタルワークプレイス環境のレジリエンス強化

三井住友フィナンシャルグループ 高松 英生 氏は、三井住友銀行は 400 年の歴史を持つ総合金融グループであり、伝統的にイノベーションを重視してきたと述べました。近年では、デジタル技術を活用した新たなサービスや事業を創出するため、CDIO ミーティングを頻繁に開催し、社長も出席する迅速な意思決定の場となっています。具体的なプロジェクトとしては、個人向け総合金融サービス「Olive」や、アメリカにおけるデジタルバンク事業「Jenius Bank」などが挙げられます。また、従業員のデジタルワークプレイス環境のレジリエンス強化にも注力しており、既存のクラウド環境と併用し Google Workspace を採用しました。また、既存環境とGoogle Workspace を両現用で活用することで、いつでもどこでも安心して働ける環境を構築しています。SMBC は、今後も両クラウドサービスを適材適所で有効活用しながら、攻めと守りの両面を強化します。生成 AI についてもマルチクラウド化により、各クラウドが持つ良い機能を有効に活用できるのではないかと考えています。

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Google Cloud Next Tokyo 2024 の DAY 2 基調講演では、AI エージェントがビジネスにもたらす革新について、様々な視点から語られました。AI エージェントは、生成 AI を活用して、企業の様々な課題を解決し、業務効率化を促進する可能性を秘めています。Google Cloud は、AI エージェント開発のための包括的なサービスを提供しており、今後もさらなる進化が期待されます。ぜひ、この機会に AI エージェントの可能性について考えてみてください。

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