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Healthcare & Life Sciences

優れたデータ相互運用性が救命につながると医師が回答

2021年7月30日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 7 月 20 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)について深く知り、パンデミックに対抗しようと世界中の人々が奮闘する中で、医療におけるデータの重要性があらためて確認されました。患者データは、数十年来、サイロ化されたシステムの中に閉じ込められています。このため、医療従事者は、患者の健康状態の全体像を把握するために、情報のさまざまな断片を複数のソースから探すことを余儀なくされています。このようなデータ相互運用性の欠如により、医師が治療にかける時間が長くなっているだけでなく、医師ができる限り良い治療を提供する能力にも悪影響が出ています。

裏を返せば、医療データの相互運用性を導入することで医療の改善に多くの可能性が開かれ、究極的には患者の命が救われるということです。これが、医学士の私がテクノロジーの道に進むことにした理由の一つです。

データ相互運用性の実際の影響について理解を深めるために、Google Cloud は The Harris Poll に委託して米国内の 300 人を超える医師を対象とした調査を実施しました。その結果は、テクノロジーの応用による医療の改善に取り組んでいた医師にとってさえ驚くべきものでした。

実質的にすべての医師(96%)が、重要な情報へのアクセスが簡単になれば患者の命を救える可能性があるという考えに賛同を示しました。また、データ相互運用性が向上すれば最終的には患者の転帰の改善につながると考える医師が 95 %、データ相互運用性の向上によって診断にかかる時間を大幅に短縮できると考える医師が 86% に上ったのです。医師の大半(63%)が、時間と手間のかかるレポート システムが最大の問題点であると回答しています。また、ほぼすべての医師(94%)が勤務先の医療機関でデータ相互運用性を向上させることに賛成しており、すでにデータ相互運用性に向けた対策が講じられている医療機関で勤務する医師の 95% が高品質の患者治療を提供するうえでデータ相互運用性が役立っていると答えました。

調査から得た 4 つの重要ポイント:

医療データの相互運用性は患者のエクスペリエンスと予後を改善する医師の大部分(92%)が、テクノロジーは患者エクスペリエンスの向上に良い影響を与えることができると答えています。ほとんどの医師が、データ相互運用性を向上させることで、患者の診断にかかる時間を大幅に短縮できる(86%)、最終的には患者の転帰の改善につながる(95%)と考えています。また、患者データへのアクセスの改善により、患者とのコミュニケーションを強化できる(60%)、リスクの高い患者を速やかに特定できる(59%)、適切な治療を提案しやすくなる(56%)、診断が正確で(53%)迅速な(49%)ものになると回答しています。実質的にすべての医師(96%)が、重要な情報へのアクセスが簡単になれば患者の命を救える可能性があると考えています。  

ほぼ例外なく、医師は、運用の効率性を高めることによりもっと個々の患者に合わせた医療を提供できると考えています圧倒的多数(91%)の医師が、勤務先の医療機関で運用の効率性が高まり、個々の患者に合わせた医療の提供にもっと多くの時間を割けるようになることを望んでいます。10 人中 9 人以上の医師が、患者データを治療計画に効率的に組み込むことが治療調整には不可欠である(91%)、非効率な電子カルテシステム(多くのスクロール、ポップアップ、手動データ入力を要する)が使用されているために質の高い治療を提供する能力が損なわれている(92%)と考えています。ほとんどの医師(90%)が、患者の医療記録の確認や更新に使う時間を 5% 減らすことができれば、個々の患者に合った医療を提供する機会を増やせると答えています。  

医師は非効率なレポート システムに窮している大半の医師(63%)が、勤務先の医療機関における現在の最大の問題点は手間と時間のかかるレポート システムであると報告しています。患者の医療記録の確認や更新にかかる時間は通常 1 日平均 4 時間で、10 人中ほぼ 1 人(9%)が、患者の医療記録の更新に 1 日 10 時間以上かかっていると答えています。半数以上の医師が、同じ患者データや臨床データを複数のシステムに入力する必要があり(62%)、いくつもの電子カルテシステムを切り替えるのに時間がかかりすぎる(68%)と回答しています。  

事実上すべての医師が同意: 相互運用性を優先事項にする必要があるという考えに賛成しています勤務先の医療機関での相互運用性の向上に賛成しているほぼすべての医師(94%)と、全体の大部分の医師(86%)が、起こりうる課題より得られるメリットの方がはるかに大きいと考えています。すでにデータ相互運用性に向けた対策が取られている機関の医師のほぼ全員(95%)が、相互運用性は高品質の患者治療を提供するために役立っていると答えており、4 人に 1 人(26%)は非常に役立っていると答えています。この結果から、10 人中ほぼ 9 人(87%)の医師が勤務先の医療機関でデータ相互運用性を今すぐ優先事項にする必要がある、5 人中 2 人(38%)が今すぐ最優先事項にする必要があると答えているのも当然であるといえます。

米国のメディアケア メディケイド サービス センター(CMS)によって制定された相互運用性と患者アクセスのポリシーとルールが履行されている今、医療機関がこれらのポリシーをサポートするために適切なテクノロジーを実装することが、かつてなく重要になっています。Google Cloud Healthcare Interoperability Readiness Program を通して、Google Cloud は医療機関やライフ サイエンス機関と提携して相互運用性の対策を進め、究極的に患者の命を救うことにつながる取り組みを行っています。こちらをクリックすると、調査結果の概要を示したインフォグラフィックをダウンロードできます。


調査方法: Google Cloud の委託により The Harris Poll が行った本調査は、従事している州の正式な資格を持って患者の治療にあたっている家庭医療、一般診療、内科の専門医 303 人を対象に、2020 年 6 月 9 日~29 日の期間にオンラインで実施されました。バーモント州で従事している医師は、調査から除外されました。このオンライン調査は確率標本には基づいていないため、理論上の標本誤差の予測を計算できません。

- Google Cloud プロダクト管理、医療、ライフ サイエンス担当ディレクターJoe Corkery 医学士

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