インターネット レジリエンスを確保する: Catchpoint IPM が Google Cloud Marketplace で提供開始
Mehdi Daoudi
CEO, Catchpoint
Howard Beader
Vice President, Product Marketing, Catchpoint
※この投稿は米国時間 2024 年 9 月 4 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ウェブは普段、驚くほどうまく機能していますが、機能しなくなるとどうなるでしょうか？私たちはアプリケーションやサービスにいつでもシームレスにアクセスできることを期待し、ビジネスもそれに依存しています。しかしながら多くの場合、この期待と現実が必ずしも一致するとは限りません。
インターネット（公共のインターネットとプライベート IP ネットワークの両方）は決して、魔法のようなレジリエンスを備えた完全無欠なネットワークではありません。複雑で非常に脆く、常に変化していて、サービスの停止や中断がよく起こります。こうした問題は、デジタル世界を常にアクセス可能で、機能する状態に保っている、前線のサイト信頼性エンジニア（SRE）にとっては、処理速度の低下、データの損失、運用上の悩みの種の原因となる場合があります。
Google Cloud Marketplace で Catchpoint IPM を発表
Catchpoint はこうした問題を認識し、デジタル世界のパフォーマンスとレジリエンスの確保を目的として設計された Catchpoint の Internet Performance Monitoring（IPM）ソリューション スイートを Google Cloud Marketplace で提供開始いたしました。このパートナーシップにより、お客様は Catchpoint IPM の堅牢な機能を Google Cloud コミュニティで簡単に利用し、Google Cloud の全サービスを含むインターネット スタック全体をプロアクティブにモニタリングできるようになります。
IPM を活用して比類なきグローバルな可視性を実現
お客様のアプリケーションはおそらく、クラウドベースで、API およびサービス指向で、地理的に分散しているでしょう。現在、お客様のビジネスに影響するインターネットのあらゆる側面（顧客、従業員、ネットワーク、アプリケーション、ウェブサイトなど）を可視化するには、IPM が必要です。
アプリケーションに影響する可能性のあるものをすべて可視化することが極めて重要です。それは、ユーザーの Wi-Fi 接続から、コア インターネット システム、DNS や BGP などのプロトコル、SD-WAN、SASE、ポイントツーポイント接続のような独自の IP インフラストラクチャに至るまで、あらゆるものが対象となります。グローバル企業は、ISP やルーティングなどの側面による影響を含め、顧客や社内ユーザーがどこにいようと、彼らの実際の体験を把握する必要があります。IPM は、まさにこの可視性を提供します。
従来のアプリケーション パフォーマンス管理（APM）ツールが内部のアプリケーション スタックに重点を置いているのに対し、Catchpoint IPM はお客様のアプリケーションとユーザーの間にあるすべての過程をモニタリングします。これには BGP、DNS、CDN、ISP、そして Google Cloud インフラストラクチャ内のすべてのサービス提供経路（コンピューティング、API 管理、データ分析、クラウド ストレージ、ML、ネットワーキング プロダクトなど）が含まれます。
受賞歴のある Catchpoint のプラットフォームには、世界中に約 3,000 か所の観察ポイントを持つ世界最大級の独立したオブザーバビリティ ネットワークが備わっています。ユーザーは重要な場所からモニタリングすることができ、ネットワークの専門家はビジネスに影響が及ぶ前に問題を発見して解決できます。
インターネット レジリエンスを実現する IPM ソリューション
Google Cloud Marketplace にある Catchpoint の IPM プラットフォームを使用すると、モニタリング機能を強化するよう設計された強力なツールスイートを利用できるようになります。そうしたツールの一部を以下にご紹介します。
Google Cloud 向けの Test Suite: 数回クリックするだけで Google Cloud Monitoring のテストを開始
Google Cloud 向けの Test Suite では、Google Cloud と Catchpoint のベスト プラクティスを活用して迅速な問題検出とトラブルシューティングを実現し、IT チームが Google Cloud サービス向けの複数のテストを速やかにデプロイできるようにします。Google Cloud サービスを効率的にモニタリングできるよう複雑さと必要な時間を最小限に抑えることに重点を置いて設計されているため、新規ユーザーには特に使いやすいものとなっています。
Test Suite には、BigQuery、Spanner、Cloud Storage、Compute Engine など、主要な Google Cloud サービス向けのテスト テンプレートがあらかじめ設定されています。これらのテンプレートは簡単にカスタマイズできるため、ユーザーはテストを特定の要件に素早く適応させることができます。クラウド サービスの迅速なデプロイとモニタリングを必要とする企業にとって、これは特に有益です。
Internet Stack Map: 主要アプリケーションのパフォーマンスを確保する画期的なソリューション
Internet Stack Map では、お客様のデジタル サービスとそのサービスが依存するサービスの健全性のライブビューが表示されます。主要なアプリケーションやサービスの一部またはすべてをいくつでも設定できます。それぞれに対し、Internet Stack Map は AI を使用して、ウェブサイトやアプリケーションの実行時に使用するすべての外部コンポーネントと依存関係を自動的に検出します。
インターネット上のサードパーティとの依存関係、外部 API、その他のサービスに加え、配信元サーバーとそのサポート インフラストラクチャに至るまで、バックボーン接続やコアプロトコルを介してインターネット全体を見渡すことにより、アプリケーションやサービスの健全性を一目で把握できます。この独自の次世代型のビューは、モニタリングやオブザーバビリティを提供する他のプロバイダでは実現できません。
Internet Sonar: 次の質問に答えます。「これは自社の問題ですか？それとも自社以外のものですか？」
Catchpoint Internet Sonar は、一目で把握できる、シンプルで信頼性の高いインターネット健全性情報をインテリジェントに提供します。これにより、生産性やユーザー エクスペリエンスに影響を与えるインシデントを未然に防ぐことができます。Internet Sonar は、世界最大級の独立したアクティブ オブザーバビリティ ネットワークのデータを使用して、重要な場所からモニタリングします。その結果、AI を活用したリアルタイムのステータス レポートが作成されます。このレポートは、インタラクティブなマップやダッシュボード ウィジェットで表示したり、API 経由で任意のシステムからアクセスしたりすることができます。
Catchpoint と Google Cloud のフロントエンドのコラボレーション
優れたパフォーマンス モニタリング ソリューションを提供するという継続的な取り組みの一環として、Catchpoint は Google Cloud と連携し、Google Cloud のグローバルなフロントエンド インフラストラクチャをサポートしています。このコラボレーションにより、Catchpoint の Internet Performance Monitoring（IPM）機能が Google Cloud のグローバルなフロントエンドと統合されるので、お客様は強化されたツールを使用して、グローバル規模でウェブのパフォーマンスをモニタリングできるようになります。
このパートナーシップにより、ユーザーは Catchpoint の専門知識を活用してパフォーマンスの問題を事前に検知して対処し、最適な稼働時間とサービスの信頼性を確保できます。さらに、Catchpoint は、Google のグローバル フロントエンドを使用するサービスのパフォーマンスを測定して改善するために役立つ無料トライアルと専門家による支援を提供しています。
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