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ネットワーキング

Network Connectivity Center が新登場: オンプレミスとクラウドのネットワーキングをシンプルにする革新的なサービス

2021年4月5日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 3 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

クラウド ファースト戦略に移行するなかで、オンプレミスとクラウドのリソースを連結するという複雑な作業を管理し、どこからでもすべてのワークロードにアクセスできるようにする必要があります。通常、これを実現するにはネットワーク チームで複数のネットワークの設定と管理を行いながら、グローバル クラウド リージョン全体で一貫性のあるアクセス、ポリシー、サービスを提供することが求められます。場所にとらわれることなくネットワーキング サービスを提供するには、クラウド、オンプレミス データセンター、ブランチの枠を超えて導入できる、シンプルでプログラムに基づくモデルが必要です。

本日 Google Cloud が発表するのが Network Connectivity Center のプレビュー版です。このサービスでは、世界規模でネットワークを管理し、オンプレミスとクラウドの接続性のニーズに合わせた複雑なネットワークを簡略化できます。Network Connectivity Center を使用すると、Google のグローバル インフラストラクチャを活用し、オンプレミス ネットワークとクラウドが混在するネットワークを単一の管理画面で簡単に作成、接続、管理できます。Network Connectivity Center はバンテージ ポイントとして機能し、VPN、パートナー、専用の相互接続だけでなくサードパーティのルーターとソフトウェア定義 WAN(SD-WAN)をシームレスに接続するため、アプリケーションとユーザーの場所に関係なく接続性の最適化や運用上の負荷とコストの削減を実現できます。

Colgate-Palmolive の WAN エンジニアリング リードである Miguel Mejia 氏は、次のように述べています。「業界のリーダーとして、世界中に分散している多数のワークセンターの生産性を維持するうえで、高速かつ信頼性の高いネットワークが不可欠です。Google Cloud の Network Connectivity Center(NCC)なら、Google のグローバル ネットワークへのより幅広いアクセスを可能にしてくれるだけでなく、リモートサイトのユーザーとアプリケーションも一貫性のある形で接続できるでしょう。」

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Network Connectivity Center では、オンプレミスとクラウドのネットワークの作成、拡張、管理をすべて 1 つの場所から簡単に実行できます。Network Connectivity Center には以下の機能が用意されています。

1. 単一の接続モデル

Network Connectivity Center には、VPN、相互接続、SD-WAN を簡単に接続および管理して、ユーザーがワークロードにシームレスにアクセスするための独自機能が用意されています。Network Connectivity Center のリソースを Google のグローバル インフラストラクチャ上で実行することで、高いパフォーマンス、信頼性、セキュリティを実現して企業でもそのメリットを活用できるようにしています。

2. 柔軟性の高いクラウド接続

Network Connectivity Center では、企業が Google のグローバル インフラストラクチャを使って新規または既存のパートナー、専用の相互接続、Cloud VPN 接続、サードパーティのルーター / SD-WAN を活用し、オンプレミス サイトとクラウド リソース全体でデータを安心して転送できる一貫性のある接続性が実現されています。

3. VPN ベースのマルチクラウド接続

Network Connectivity Center によって、直接またはさまざまなパートナーを介して VPN ベースのクラウドに接続できるようになり、複数のクラウドにまたがるリソースの作成、接続、使用にさまざまな選択肢を提供します。Google のインフラストラクチャを使うことで、これらのリソースが信頼性の高い形で接続され、Network Connectivity Center から直接、または厳選されたパートナー ソリューションを通して運用できます。

4. SD-WAN の統合 / サードパーティのルーター

SD-WAN や他のルーティング ソリューションを Google のインフラストラクチャと統合する際に、Network Connectivity Center をデフォルトのランディング ポイントとして使用できます。こうすることで、企業はシンプルかつ信頼性の高い形でオンデマンド接続を利用しながら、SD-WAN とルーティング ソリューションのメリットを Google Cloud にまで拡張できます。

5. グローバル ネットワークをリアルタイムで把握

Network Connectivity Center では、VPN、パートナー、専用の相互接続、オンプレミス ネットワークの接続を 1 つの画面でまとめて確認できます。また、Network Intelligence Center とシームレスに連携することでエンドツーエンドの可視性が実現されるため、ネットワークのモニタリング、可視化、トラブルシューティングを実行できます。Network Intelligence Center では、リアルタイムのパフォーマンスとネットワークの健全性のモニタリング、トラフィック フローの確認、接続インテントの検証を行うことができます。

Cisco とのパートナーシップ

安全なオンデマンド接続を可能にするエンドツーエンド ネットワークをお客様が作成できるようにするために、Cisco と Google Cloud は 2020 年 4 月に Cisco SD-WAN Cloud Hub with Google Cloud を発表しました。

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Cisco とのパートナーシップが拡張されたことで、Cisco と Google Cloud 双方の最高水準のテクノロジーがこのターンキー ネットワーキング ソリューションにもたらされることになります。Cisco と Google Cloud の共同ソリューションでは、Cisco SD-WAN Cloud Hub と Google Cloud Network Connectivity Center を活用し、Google の高いパフォーマンスを誇るグローバル インフラストラクチャと Cisco SD-WAN の vManage を使用することでブランチサイトとオンプレミス データセンターをクラウドに接続します。Cisco Cloud OnRamp では、ユーザーが自動化されたプロセスを使って Cisco SD-WAN のファブリックを Google Cloud まで拡張できます。Cisco と Google Cloud のより緊密な連携がもたらしたこのソリューションにより、複雑な異種混合ネットワークの劇的な簡略化、ミッション クリティカル アプリケーションの保護、運用の負荷とコストの最小化を実現する新たな機能がもたらされることになります。

Cisco のエンタープライズ ルーティング、SD-WAN およびクラウド ネットワーキング担当製品管理バイス プレジデントを務める JL Valente 氏は、次のように述べています。「Google Cloud と Cisco は、今後も共通のお客様のためにイノベーションを推進し、Google Cloud Platform 上で実行されるアプリケーションとサービスから安全で自動化された SD-WAN へのアクセスを実現できるよう取り組んでいきます。今回の連携によって、Cisco SD-WAN ファブリックが Google Cloud にまで拡張されて、サイトからクラウドへの接続のプロビジョニングを簡単に自動化できるようになります。さらに、Google Cloud を使って、わずか数分でデプロイでき、高いパフォーマンスと信頼性を誇るグローバル クラウド ネットワークをサイト間接続に提供するという選択肢がお客様にもたらされます。」

Network Connectivity Center ならオンプレミスとクラウドのネットワーク管理を簡略化することができるのです。

Google Cloud が Cisco Live! に登場します。Network Connectivity Center を紹介するセッションをぜひご覧ください。


-Cloud ネットワーキング担当プロダクト マネージャー Rohith Ramkumar
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