Navigation SDK の新機能: 建物の入り口の表示、目的地のハイライト表示

Tingting Li
Google Maps Platform Product Manager
※この投稿は米国時間 2025 年 6 月 27 日に、Google Maps Platform blog に投稿されたものの抄訳です。
このたび、Android と iOS の Navigation SDK に、建物の入り口を表示する機能と、目的地をハイライト表示する機能を追加しました。この新機能は、プロのドライバーが最終目的地まで迅速かつ簡単にたどり着けるように設計されており、特に、目的の場所に近づいたときに役立ちます。
Navigation SDK を使用すると、デベロッパーは Google マップ ナビをモバイルアプリに直接組み込み、エンドツーエンドでドライバー エクスペリエンス全体を制御して、アプリ内エンゲージメントを促進することができます。この SDK は、リアルタイムの交通情報、正確な到着予定時刻、道路上の正確な位置情報、250 か国にわたるターンバイターンのルートなど、最適化されたルート案内機能をドライバーに提供します。
ドライバーがより安心して目的地に到着できるようサポート
建造物が密集する都市環境では、ルートの正確な終着点を見つけることが難しい場合があります。今回のアップデートにより、デベロッパーはユーザーが目的地に到着したときに、より豊かで直感的なナビゲーション エクスペリエンスを提供できるようになります。
Android と iOS の Navigation SDK の最新アップデートでは、移動の目的地を設定した際に、建物の入り口を確認したり、目的地をハイライト表示したりできるようになりました。
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建物の入り口を表示: 特定のスポットまたは目的地に関連する建物の入り口を表示します。移動における重要な最終段階で、追加のコンテキストを提供できるため、配達や集荷を行うプロのドライバーにとって特に有用です。
- 目的地をハイライト表示: 目的地を色付きの目立つ輪郭線で地図上に強調表示します。目的地の建物を周囲の建物と区別しやすくなるため、視認性が向上し、到着したらどこへ向かえばよいかをすぐに把握できます。


Navigation SDK で建物の入り口や目的地を表示
ドライバーや乗客への具体的な影響
たとえば、ライドシェアのドライバーが、乗客を迎えに行くために大規模な複合施設に到着したとします。目的地をハイライト表示する機能を使用すると、ドライバーは乗客が待っている場所の構造を地図上ですぐに見つけることができます。また、建物の入り口のマーカーが表示されるため、乗客をどこで待てばよいかが正確にわかるため、無駄な時間や混乱を軽減できます。
Navigation SDK のこれらの新機能を使用することで、次のことが可能になります。
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乗車や降車における業務効率を改善し、ドライバーの生産性とエンゲージメントを高める
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ドライバーのミスや停車場所の誤認を減らして顧客満足度を向上させ、キャンセル率を最小限に抑える
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目的地をより正確に把握できるようにして、ドライバーと乗客の方向感覚と安心感を改善する
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アプリの経路案内を強化して、最終目的地まで正確に誘導する


Navigation SDK で建物の入り口や目的地を表示
今すぐ開発に着手しましょう
建物の入り口を表示する機能と、目的地をハイライト表示する機能は、Navigation SDK の最新リリースで一般提供が開始されました。これらの機能の詳細については、Android および iOS のドキュメントをご覧ください。
-Google Maps Platform 担当プロダクト マネージャー、Tingting Li