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Google Maps Platform

Google Maps Platform が AI / ML を利用し、コミュニティの貢献を得てスポットを最新の状態に保っている方法

2022年12月22日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 12 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

さまざまな業界のグローバル企業は、Google に一貫した信頼を置くことで、自社の顧客向けの地理空間プロダクトやソリューションを構築しています。企業が Google Maps Platform を選択する主な理由の一つは、スポット(POI: points of interest)データの鮮度です。Google Maps Platform を使用することで、たとえば、旅行サイトは民泊施設の近くにある営業中のレストランを検索できるように顧客をサポートでき、食料品店チェーンは週末の営業時間の最新情報を顧客に知らせることができます。開発者は Google Maps Platform の Places API を通じて、世界中の 2 億を超える企業や場所に関するビジネス情報、評価、クチコミにアクセスできます。

Google Maps Platform はどのようにスポット データの鮮度と精度を維持しているのかという質問がお客様や同業他社からよく寄せられます。この投稿では、ユーザーが最新のスポット情報にアクセスできるように Google が取り組んでいる 2 つの方法について説明します。

ストリートビューと AI / ML 機能を活用して、スポットに関するより迅速で正確な分析情報を取得する

Google はスポット情報を維持するために、AI と機械学習の機能の進化に継続的に取り組んでいます。ストリートビューの画像によって、ユーザーは仮想的に世界を探索でき、Google は場所に関するローカル情報を正確に反映できます。Google はこうした画像を撮影するために各国を旅し、地図に載っていない道路から新しい店舗に至るまで、新しい情報をインターネット上に掲載してきました。画像に写る標識から新しい店舗や通りの名前などの情報を識別する際はテキスト認識を使用しますが、これは自然環境、とりわけその規模が大きいものが対象になる場合、困難を伴います。その理由として、一般的なストリートビューの写真には、店舗の名前や道路標識以外のさまざまな要素が含まれていることが挙げられます。建物や車といったその他の要素で背景が雑然としており、画像撮影時の一方向の角度でしか標識が表示されません。さらには、ぼやけている場合や、明るさに難がある場合もあります。何年にもわたる機械学習モデルのトレーニングを経て、Google のテキスト認識システムは、こうした余分な要素を調整し、建物の側面に手書きで書かれたテキストや省略されたテキストであっても、店舗の名前と住所を検出できるようになっています。これらのモデルは、ラテン語、キリル文字、タイ語から北京語、日本語、韓国語に至るまで、さまざまな文字によるさまざまな言語を理解できます。

AI と機械学習をストリートビューの 2,200 億枚以上の画像に適用することで、高品質の地図を以前よりも迅速に作成できるようになりました。たとえば、ストリートビューの画像に機械学習モデルを適用することで、Google Maps Platform で利用できる住所データの精度が向上し、結果として、より信頼性の高い地理空間データをユーザーに提供できるようになりました。さらに、店舗のウェブページから詳細を抽出することで、店舗のアルゴリズム検出を補強し、最新のスポット情報を確保しています。

ユーザー コミュニティ、ビジネス オーナー、政府機関パートナーの貢献を得て、スポットデータの継続的な追加と更新を推進する

ストリートビューや店舗のアルゴリズム検出などの独自の地理空間データ ライブラリを使用することに加えて、Google はユーザー、店舗、パートナーの力を多く借りながら、スポット情報を継続的に更新しています。世界中の 1 億 5,000 万人を超える投稿者からなるローカルガイド コミュニティと、世界中の 1 万を超える地方自治体、交通機関、各種組織をカバーするパートナーシップのおかげで、Google は最新の情報を地図に反映することができています。

また、特に関連性の高い Google マップの機能を Google Maps Platform に引き続き投入して、開発者が有用な情報を自社のプロダクトやサービスに組み込めるようにしています。たとえば、Places API を使用して、編集内容の要約や特別な営業時間を追加したり、新しい順や関連性の高い順に並べ替えてクチコミを表示できるようになりました。また、レストランはテイクアウト、デリバリー、イートイン、ピックアップなどの重要なスポット属性を追加できるようになっています。店舗に関する豊富な説明コンテンツを共有することで、顧客が来店する前に必要な情報を提供できます。

これらは、スポット データを最新の状態に保つために行っている継続的な取り組みのほんの一部にすぎません。パンデミック中には何百万もの企業や政府機関が Google Maps Platform を使用して重要な情報やサービスを提供しました。次のブログではそれが実現された方法についてご紹介します。それまでの間、AI と画像を使用して自動更新地図を作成する方法(英語)の詳細をご覧ください。

Google Maps Platform の詳細については、こちらのウェブサイトをご覧ください。

- プロダクト管理ディレクター Bonnie Pericolosi

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