Cloud Profiler の履歴ビューで本番環境のパフォーマンスを把握する
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 10 月 2 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Cloud Profiler が Google Cloud のお客様に人気があるのは、本番環境用コードのパフォーマンスに関する分析情報が得られるためです。この情報を活用すれば、サービス停止の削減と時間短縮、パフォーマンスの向上、コンピューティング費用の最適化など、常に話題に上がる課題に対処できます。Profiler は日時フィルタや比較機能を使用して、CPU とメモリのパフォーマンスの推移を表示、比較する機能を常に提供してきました。このたび、Profiler で 1 つの関数または関数のグループのパフォーマンスの推移を表示できるようになりました。
この機能にアクセスするには、履歴ビューボタンを使用します。このボタンをクリックすると、新しい関数履歴ビュー ウィンドウが開き、特定のサービス内で最もリソースを消費する関数の相対的なリソース使用量が表示されます。
履歴ビュー機能を使用すると、さまざまな操作を実行できます。
最もリソースを消費する関数についてパフォーマンス推移の傾向を直感的に把握することができます。
リソース使用量の予期しない変化を検出できます。コードの大規模な変更や複雑な変更はリソース使用量に予期しない影響を与える可能性があります。履歴ビューを参照すると、コード変更によってパフォーマンスやリソース使用量の予期しない変化が生じていないことを確認できます。
最近のコード変更によるパフォーマンスへの影響を確認することができます。
パフォーマンスの大幅な低下によるサービス停止の根本的な原因をすばやく特定できます。CPU やメモリの使用量が多いためにサービスが停滞している場合、各関数のリソース消費の履歴を確認すると、コードのどの部分でいつリソース使用量が増え始めたかについて直近の情報が得られます。
使用率の急上昇(Profiler の重みフィルタでも可視化できます)や使用パターンの既知の変更などの外部要因により、コードベースのパフォーマンスがどのように変化するかについての特徴を明らかにすることができます。
Profiler の履歴ビューは、すべてのユーザーがプレビューとしてすぐにご利用になれます。この機能の使用方法について詳しくは、こちらをご覧ください。
Profiler を初めて使用する場合は、クイックスタートや Codelab が役立ちます。
-プロダクト マネージャー Morgan McLean
-エンジニアリング マネージャー Kalyana Chadalavada