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インフラストラクチャ

ポルトガル、バミューダ、米国を結ぶケーブル、Nuvem が誕生

2023年10月2日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 9 月 26 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

このたび、ポルトガル、バミューダ、米国を結ぶ新しい大西洋横断海底ケーブル システム、Nuvem を発表いたします。

ポルトガル語の「クラウド」にちなんで名付けられた Nuvem は、大西洋全体のネットワークの復元性を向上させ、デジタル サービスに対する需要の高まりに対応します。新しいケーブル経路は、国際ルートの多様性を向上させ、関係する大陸や国々の情報通信技術(ICT)インフラストラクチャの開発を支えます。

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Nuvem 海底ケーブルのルート

調査により、海底ケーブルは関係国の貿易、投資、生産性にプラスの効果をもたらすことが示されています。インターネットを手頃な価格でアクセスしやすくすることで、社会は近代化し続けることができます。インターネットを利用して、人々はスキルや知識を獲得して新たな雇用機会への扉を開き、企業や政府はデジタル トランスフォーメーションの結果として生産性を向上させています。Nuvem の上陸場所はこのような機会と緊急性をとらえ、世界を結ぶハブとして急速に台頭しています。

ここ数年の間、バミューダ政府は、海底ケーブル インフラストラクチャへの投資を誘致して、大西洋のデジタルハブを構築すべく尽力してきました。ケーブル回廊の敷設と許可の合理化のための新しい法律の可決もその一つです。Nuvem は、この堅牢な環境下に上陸する最初のケーブルであるだけでなく、バミューダとヨーロッパを結ぶ最初のケーブルでもあります。

バミューダ副首相兼内務大臣である Walter Roban 氏は次のように述べています。「バミューダは長年にわたり海底ケーブル市場に取り組んできました。急成長する大西洋のデジタルハブとして Nuvem ケーブルを心より歓迎しています。バミューダは Google と連携して、ケーブル プロジェクトだけでなく、より幅広いパートナーシップを築いてデジタル インフラストラクチャへの投資の恩恵を享受できることを期待しています。」

バミューダ ビジネス開発庁の CEO である David Hart 氏は次のように述べています。「バミューダ ビジネス開発庁(BDA)は、大西洋のデジタルハブになる道のりにおいて、バミューダが新しい大西洋横断ケーブルの本拠地になると Google が発表したことをとても喜んでいます。BDA は長年、バミューダの中心性はアメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカ間の海底ケーブルに理想的な上陸地点であり、相互接続地点になると提言してきました。このような取り組みが実を結んだことを大変嬉しく思います。世界の通信の約 95% は海底ケーブル ネットワークで担っており、バミューダが国際的なデータ転送スイッチとしての役割を果たすことで、今後数十年にわたり、大西洋の両側の国々のネットワークの復元性と冗長性が向上するでしょう。」

ポルトガルは、ヨーロッパ本土の南西部という戦略的な地理的位置にあるだけでなく、デジタル エコノミーのインフラストラクチャ強化に重点を置いているため、バミューダと同様に海底ケーブルの上陸地点となっています。ポルトガルへの上陸を計画している Nuvem は、ポルトガルの海底ケーブル ポートフォリオに最近加わりました。このポートフォリオには、最近完成した、ポルトガルとトーゴ、ナイジェリア、ナミビア、南アフリカ、セントヘレナを結ぶシステムである Equiano も含まれています。

「Google の投資は、通信およびデータ分野におけるポルトガルのビジョンを具現化しています。そのビジョンとは、ポルトガルをヨーロッパの拡大し続ける接続ゲートウェイとして確立し、他の大陸との堅牢な接続を促進することです。ポルトガル政府はこの投資を非常に重要視しており、これが実現したのは、省庁、ポルトガルの法人、Google 間でビジョンの明確化と対話がしっかりと行われた結果に他なりません。」とポルトガルのインフラ大臣である João Galamba 氏は述べています。「我々の目標は、これらの情報ハイウェイを触媒に変え、最先端のテクノロジー分野への追加投資を呼び込み、効果的なデジタル トランスフォーメーションへと国を推進することです。ここ数か月間、この願望をかなえることに焦点を合わせており、この種の投資を呼び込むための取り組みの一環として、通信インフラストラクチャを改善し、この分野の明確なロードマップを定義してきました。」

「Google が大西洋横断海底ケーブル システムを拡張してポルトガル、バミューダ、米国を接続することを祝福します。これは、ポルトガルに対する米国の投資が拡大していることを示す一例とも言えます。」と駐ポルトガル米国大使である Randi Charno Levine 氏は語ります。「海底ケーブルはグローバル通信のバックボーンとして機能し、大陸を結び、世界中のデータ、情報、アイデアの交換を促進します。新しい海底ケーブルの追加により、通信インフラストラクチャの耐障害性が強化されるとともに、インターネットの利用しやすさが向上します。これは経済発展、教育、社会的包摂にとって重要な要素です。」

Nuvem は、米国側ではサウスカロライナ州に上陸する予定です。ケーブルが上陸することで、同州は成長する技術センターとしてさらに発展を遂げ、接続性が高まり、仕事の多様化が進むでしょう。Nuvem の一足先に敷設された Firmina は、今年初めにサウスカロライナ州に上陸し、最終的にはアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイと接続される予定です。

Henry McMaster 州知事は次のように述べています。「サウスカロライナ州にさらにケーブルがつながることで、最先端技術のリーダーとしての立場は確固たるものとなります。Google のデジタル インフラストラクチャへの継続的な投資を称賛し、我が州そして世界全体にプラスの経済効果がもたらされることに期待を寄せています。」

Nuvem は 2026 年のサービス開始を見込んでおり、世界中の Google ユーザーと Google Cloud のお客様に向けて容量を追加し、信頼性を高め、レイテンシを短縮します。Nuvem は、Firmina および Equiano と並んで北米、南米、ヨーロッパ、アフリカを結ぶ重要な新しいデータ回廊となり、大陸間のネットワーク網を強化する水面下の根として世界中の人々と経済をつなぎます。

-Google Cloud、グローバル ネットワーク インフラストラクチャ担当バイス プレジデント Brian Quigley

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