新しい Google Cloud リージョンをデリー首都圏に開設
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 7 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
この一年、Google は信頼性の高い健康情報をタイムリーにお届けするとともに、公衆衛生キャンペーンの拡大やインドの人々への緊急支援を提供する非営利団体に対するサポートなどの取り組みを行ってきました。現在は、インド企業がデジタル トランスフォーメーションを加速できるよう支援を続け、インドのデジタル化と経済復興への取り組みにより力をいれています。インドおよびアジア太平洋地域のお客様や公共部門をサポートするために、このたび、新しい Google Cloud リージョンをデリー首都圏に開設いたしました。
デリー首都圏リージョンは、インド企業とグローバル企業が顧客のために高可用性アプリケーションを構築できるよう支援することを目的としており、インドでは 2 番目、アジア太平洋地域では 10 番目の Google Cloud リージョンとなります。
お客様とパートナー様の声
企業にとって、変化する顧客ニーズと経済的な不確実性に対応しつつこの 1 年を切り抜けることは難題でした。テクノロジーが重要な役割を果たすなかで、Google は幸いにも、提携やサービスの提供を通して、世界中の人々、企業、政府機関がこの状況に適応していくお手伝いをすることができています。デリー首都圏の Google Cloud リージョンは、これまでも同リージョンで多くの企業を支援してきたように、お客様が新しい要件、新しい機会、新しい働き方に適応できるようサポートを提供します。
InMobi は、パーソナライズした AI プラットフォームを、1 億 2,000 万人以上のアクティブ ユーザーをサポートできるようスケールアップしました。Inmobi の共同創業者兼グループ CTO の Mohit Saxena 氏は次のように述べています。「InMobi グループでは、デリー首都圏向けの Google Cloud の登場を、ユーザーと製品との間のギャップの解消を進めるうえでまたとないチャンスであると考えました。なかでも Glance は、これまでも 1 億 2,000 万人以上のアクティブ ユーザーに、AI を活用した個別コンテンツを提供してきています。新しいリージョンが開設されたことで、当社の現行の Google Cloud 専用ツールの利用を拡大して、それぞれのユーザーに合った高速でスケールしやすい真に有意義なエクスペリエンスをこれからも提供し続けることができると確信しています。」
Groww がサポートするユーザー数は今ではかなりの数に上ります。Groww の共同創業者兼最高技術責任者である Neeraj Singh 氏は次のように述べています。「Google Cloud は、数百万人のユーザーがインフラストラクチャを構築してスケールできる優れたテクノロジーを提供しています。そして今回、デリー首都圏向けの Google Cloud リージョンが新設されたことで、より多くのインドの企業やスタートアップが今後、強力なクラウドベースのインフラストラクチャやソリューション、サービスにアクセスできるようになります。」
HDFC Bank は、未来を見据えて体制を整えています。「HDFC Bank では、銀行業務の運用と構築に技術プラットフォームを活用しています。今後を見据えて対応を進めていくなかで、スケール、効率、復元性の提供が可能な次世代テクノロジーに投資することを目指しています。こうした取り組みに、デリー首都圏向けの Google Cloud リージョンを利用することで、復元性を強化し、クラウド上に当行の新世代アプリケーション向けのアクティブ / アクティブ構成のフレームワークを構築できるようになります」と、HDFC Bank の最高情報責任者を務める Ramesh Lakshminarayanan 氏は述べています。
Dr. Reddy’s Laboratories では、Google Cloud を利用して最新のデータ プラットフォームを構築しました。「Dr Reddy’s の事業の目的は、患者の皆様が健康を取り戻せるよう支援すること、まだ対処しきれていないニーズに応えることのできる革新的なソリューションをすばやく提供すること、世界中の人々が医薬品を迅速に手に入れることができるようにすることです。Google Cloud を活用したデータ プラットフォームは、こうした目的の実現に大いに役立っています。また、今回の新しいデリー首都圏リージョンに対する Google の投資は、当社だけでなく他のインド企業がインドの社会的、経済的未来にさらに貢献するうえで欠かせないものであり、喜ばしく感じています」と、Dr. Reddy’s Laboratories の上級バイス プレジデント兼 CIO を務める Mukesh Rathi 氏は述べています。
Accenture のアジア太平洋・中南米地域担当成長および戦略的顧客関係インド マーケット ユニット主任を務める Piyush N. Singh 氏は次のように述べています。「パンデミックによる混乱を乗り切り、長期的な成功を収めるには、組織はデジタル ネイティブになる必要があります。そうすれば、機敏性が向上するとともに、新しいビジネスモデルを模索し、復元性を高める新しい機能を構築することが可能になります。こうしたことを実現するうえで、クラウド ファースト戦略が重要な役割を果たすことになります。クラウドの可能性を引き出すには、適切なデータ インフラストラクチャが必要であり、Google Cloud が今回リージョンを拡大したことは、間違いなくインド企業のデジタル トランスフォーメーションに向けた取り組みを後押しすることになるでしょう。」
リージョンのグローバル ネットワーク
高パフォーマンスのネットワークを介して接続されている既存の 25 の Google Cloud リージョンにデリー首都圏が加わったことで、お客様は世界中でユーザーや顧客に提供するサービスを改善できます。インドで 2 番目のリージョンとなったことで、データ主権を維持しつつも、障害復旧に必要な IT およびビジネス要件を満たす分散された安全なインフラストラクチャで事業継続計画を改善できるというメリットがあります。
この新しいリージョンにより、インドで事業を展開している Google Cloud のお客様は、今後クラウドベースのワークロードとデータの低レイテンシと高パフォーマンスのメリットも享受できます。高可用性の実現を目的とするこのリージョンには、サービス中断からの保護のために 3 つのアベイラビリティ ゾーンが用意されており、さらに、Compute Engine、App Engine、Google Kubernetes Engine、Cloud Bigtable、Cloud Spanner、BigQuery など、主要なサービスのポートフォリオがあります。
トレーニングと教育によりインドの復興を支援
Google と Google Cloud ではまた、人材育成や教育プログラムを通して引き続きお客様をサポートしていきます。企業のデジタル トランスフォーメーションの支援や経済復興のサポートを目的とした、地域の人材育成やデベロッパー コミュニティに出資し続けていきます。
Google は、インドデジタル化基金を通じて、インドにおける COVID-19(新型コロナウイルス感染症)からの復興を支援する取り組みを拡充しました。こうした取り組みは、特に教育機関と中小企業を支援するプログラムを通して実施してきました。インターネット アクセスの拡大や、インドでデジタル トランスフォーメーションを推進するスタートアップへの支援に加え、Grow with Google 活動も拡充してきました。こうした活動では、企業が事業を継続するためのデジタルツールにアクセスし、クイックヘルプ動画などのリソースを見つけたり、デジタルスキルを学んだりすることができる環境を英語とヒンディー語の両方で提供しています。
お客様による変革クラウドの構築を支援
Google Cloud は、データの活用によるビジネスのスマート化、迅速なデプロイ、顧客を含む世界中の人とのつながりの促進、ビジネスにとって重要なあらゆるツールや情報の保護を通して、企業をサポートするために存在しています。デリー首都圏のクラウド リージョンでは、こうした変革のきっかけとなるような新しい技術やツールを提供しています。詳細については、Google Cloud のロケーション ページにアクセスし、リージョンのリリース イベントをこちらでご視聴ください。
-Google Cloud India マネージング ディレクター Bikram SIngh Bedi