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インフラ モダナイゼーション

AWS からの移行がはるかに簡単に

2023年5月2日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 4 月 26 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

IT リーダーに求められているのは、技術スタックを革新、最適化してビジネスの成果を上げながら、そのすべてを安全に、コンプライアンスを確保しつつ行うことです。予算やチームを抑制しつつ、イノベーションと進歩を達成するには、果敢な努力が必要です。そのため、多くの IT リーダーが、スケーラビリティと柔軟性、セキュリティとコンプライアンス、障害復旧とビジネスの継続性、最先端のテクノロジーといったメリットを低費用で実現するために、Google Cloud へのアプリケーションの移行を検討しています。

このような移行は、移行センターの一部である Google Cloud の Migrate to Virtual Machines を使用することで、円滑に進めることができます。このマネージド クラウド サービスでは、変更やリスクを最小限に抑えながら、ワークロードを大規模に Google Cloud Compute Engine にリフト&シフトできます。

さらに、Google は最近、AWS から Google Compute Engine へのワークロード移行のサポートを追加した最新リリースを公開しました。この追加により、オンプレミスと AWS の両方のワークロードを大規模に移行できるようになりました。つまり、Cloud コンソールまたは API を介して、両方の移行元からのエンドツーエンドのワークロード移行プロセスを一元管理できます。

AWS および VMware のソースから Google Cloud への移行をシンプルかつ簡単に実現

Migrate to Virtual Machines を使用すると、確立された簡単な手順に沿って操作するだけで、AWS EC2 インスタンスを Google Compute Engine に直接移行できます。そのため、すでに VMware からワークロードを移行しているユーザーは、習得時間を最小限に抑えられます。ワークロードの移行はエージェントレスであるため、移行の前提条件としてワークロードにアクセスしたり、これを変更したりする必要がなく、ゼロタッチで移行できます。移行元で実行中のワークロードを中断することなくインスタンス データを移行でき、Google Cloud への高速カットオーバーが実現します。さらに、エンドツーエンドの Cloud コンソール インターフェースには、AWS EC2 のインベントリ、移行、グループが表示されるため、Cloud コンソール インターフェースから離れることなく移行を進めることができます。

大規模な移行

大規模な移行プロジェクトをタイムリーに完了するには、移行スプリントの慎重な計画と合理化が求められます。Migrate to Virtual Machines のグループ構成を使用すると、計画段階で移行元の VM をグループ化できます。計画した移行を実施する際は、VM グループを使用して、グループレベルまたはグループのサブセットで移行操作を実行し、処理を大規模に合理化できます。

最小限のダウンタイムとリスク

ビジネスを継続するうえで重要なのが、アプリケーションの稼働時間です。この最新リリースのサービスを使用したすべての移行では、移行元のワークロードから移行先にデータを定期的に複製できます。その際、手動での操作は必要なく、実行中のワークロードは中断されないため、ワークロードのダウンタイムが最小限に抑えられ、Google Cloud への迅速なカットオーバーが可能です。また、テストクローンと呼ばれる中断のない移行テストを開始することで、カットオーバー前にこれらのワークロードがクラウド上で適切に動作することを検証できます。これにより、追加費用の発生やビジネスの中断につながる問題を回避できます。

サービスの仕組み

マネージド サービス形式では、大規模な移行もスムーズです。Migrate to Virtual Machines では、クラウド内の移行固有のリソースをプロビジョニングしたり、管理したりする必要はありません。このサービスはレプリケーション ベースの移行テクノロジーを使用して、ワークロードを移行元の環境から Google Cloud にリフト&シフトします。Migrate Connection は、移行元のワークロードを中断することなく、バックグラウンドで移行元の VM のディスク スナップショットを複製します。複製されたデータは転送中および保管中に暗号化されます。テストクローンまたはカットオーバーを使用して、移行する VM をインスタンス化すると、移行元の VM オペレーティング システムを適応させる処理(ネットワーク設定の構成、Google Cloud ゲスト パッケージのデプロイなど)がシームレスに実行され、クラウドでネイティブに起動して実行できるようになります。

EC2 インスタンスまたは VMware VM の Google Cloud への移行は、次の手順で行います。

1. 移行元の VM をオンボーディングする: 移行元環境のフリートから移行するために、1 つ以上の VM をオンボーディングします。

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2. ランディング ゾーン ターゲットを構成する: インスタンスは環境内のあらゆる Google Cloud プロジェクトに移行できます。ランディング ゾーンの詳細は、テストクローンやカットオーバーを実行する前にいつでも更新できます。

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3. 移行元ワークロードの VM データの複製を開始する: Migrate to Virtual Machines は、移行元のインスタンスを中断することなく、インスタンス ディスクをクラウドに定期的に複製します。レプリケーションは頻繁に制御でき、いつでも一時停止、再開できます。

4. 移行するインスタンスをテストする: テストクローンは、定義されたランディング ゾーンで移行元のインスタンスのコピーを作成し、移行するインスタンスをクラウド内で検証してからカットオーバーを実行します。徹底的に検証するために、複数のランディング ゾーンに対してテストクローンを何度も繰り返すことができます。

5. 移行するインスタンスをカットオーバーする: カットオーバー操作を実行すると、移行元のインスタンスがシャットダウンし、Google Cloud への最終同期が短時間だけ実行されます。移行された VM は、ターゲット ランディング ゾーンでインスタンス化されます。

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Migrate to Virtual Machines を使ってみる

AWS EC2 インスタンスとオンプレミス VM の移行は、今すぐ簡単に開始できます。

  1. Google Cloud プロジェクトで vmmigration API を有効にします。

  2. 現在の環境で AWS ソースを作成します。

  3. 移行するインスタンスをオンボーディングし、データのレプリケーションを-ERR:REF-NOT-FOUND-開始します。

  4. 移行するインスタンスのターゲットの詳細を設定します。

  5. テストクローンを使用して、移行するインスタンスを実行中ワークロードの中断なくテストします。

  6. 最小限のダウンタイムでインスタンスをクラウドに-ERR:REF-NOT-FOUND-カットオーバーします。

Migrate to Virtual Machines の詳細は、Google のウェブサイトでもご覧いただけます。2023 年中に移行する必要があり、その始め方がわからない場合は、現在の IT 環境の無料の調査と評価をお申し込みください。Google がお客様とお客様のビジネスにとって理想的な移行計画を立てるお手伝いをいたします。


- Cloud Migration、プロダクト マネージャー Nimrod Shavit
- Cloud 移行チーム Tom Nikl

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