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セキュリティ & アイデンティティ

Google Cloud MSSP との連携: 専門知識とスピードでセキュリティの課題を解決

2025年10月8日
Wunan Li

Director, Head of Global Security Ecosystem and Business Development, Google

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※この投稿は米国時間 2025 年 9 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

組織は現在、チームや予算に過度の負担をかけることなく、ますます高度化する脅威からデジタル資産を保護するという大きなプレッシャーに直面しています。

新しいテクノロジーの導入や最適化、セキュリティ運用の対応をマネージド セキュリティ サービス プロバイダ(MSSP)に委託することは、戦略的な判断であり、社内のセキュリティ運用スタッフをより効率的かつ効果的に働かせることにつながります。

Google Cloud は、MSSP がもたらす価値を理解しているため、セキュリティ運用のモダナイゼーションを支援し、より優れたセキュリティ成果をより迅速に達成できるよう、MSSP パートナーの堅牢なエコシステムを構築しています。

MSSP は、組織が脅威への先手対応を妨げ、事業継続の強靭性を構築し、イノベーションを推進して成長を生み出すために必要なサイバーセキュリティ成果の達成を阻害しかねない、3つの主要な課題による負担を軽減する役割を果たします。

価値創出までの時間が長く、導入中断される: CIO は、セキュリティ投資が迅速に価値を実証することを求めています。新しいセキュリティ ソリューションの導入や既存のソリューションからの移行には費用と時間がかかり、メリットの実現が遅れるほか、移行期間中のリスクが増大します。こうした複雑さから、実装サイクルが長期化し、期待されるメリットの実現が遅れる可能性があります。その結果、移行期間全体にわたって組織のリスク エクスポージャーが増加します。

リソース、人材、専門知識の不足: CISO は、セキュリティ アラートの膨大な量と手作業に苦労し、チームが手一杯になっていることがよくあります。また、新たな脅威分野や最新のセキュリティ ソリューションに関する専門知識が不足していることも少なくありません。サイバーセキュリティの専門家に対する需要は、有資格者の供給よりも速いペースで増え続けています。2024 年の ISC2 Cybersecurity Workforce Study では、世界全体で 480 万人の専門家が不足していると推定されています。

高額な費用: CEO は、ビジネスを保護するための社内リソースの構築と維持にかかる費用をよく目にします。そして、セキュリティの成果という点で、投資に対する期待されるリターンが得られないのはなぜだろうと疑問に思います。完全に社内で行うサイバーセキュリティ戦略では、多額の初期投資、継続的な運用コスト、競争の激しい市場で高度な専門知識を持つ人材を採用して維持するための多大な労力が必要となります。

最新のテクノロジーを駆使する、経験豊富なチームメンバー

これらの課題に効果的に対処するには、戦略的な投資と、最適なセキュリティ成果を達成するためにリソースをどこに割り当てるかを明確に理解することが必要です。認定された Google Security Operations MSSP パートナーは、豊富な専門知識と Google Cloud のセキュリティ プロダクトの力を組み合わせて、お客様がこれらの課題を克服できるよう支援する独自の立場にあります。

価値創出と導入までの時間を短縮: Google Security Operations MSSP パートナーは、カスタマイズされた移行と効率的なテクノロジーの導入により、セキュリティ運用モダナイゼーションの取り組みを加速するお手伝いをします。MSSP パートナーは、数千件のセキュリティ オペレーションの変革と導入を経験しており、お客様の会社のルール、検出、アラート、テレメトリー ソースを迅速に本番環境に導入できます。

リソース、人材、専門知識の強化: インテリジェンス主導の AI 対応 Google Cloud Security プロダクトなどのクラス最高のツールを使用することで、パートナーはノイズをフィルタリングし、ビジネス コンテキストを必要とする問題のみをエスカレーションできます。これにより、チームが直面する手作業を減らすことができます。

費用対効果の向上とより良い成果の実現: 組織のセキュリティ対策の一部またはすべてを、MSSP やマネージド検出/対応(MDR)サービスなどの外部リソースに委任することで、社内チームのオーバーヘッドなしに、専門知識、高度なテクノロジー、24 時間 365 日のモニタリング、スケーラブルなソリューションに即座にアクセスできます。

Google Cloud SecOps MSSP と連携する理由

認定 Google Cloud MSSP パートナーを選択すると、Google Security OperationsGoogle Threat IntelligenceMandiant Solutions などの Google Cloud セキュリティ プロダクトを基盤とする、差別化されたエンドツーエンドのセキュリティ ソリューションを利用できます。Google のツールは、複数のクラウドからの包括的なデータ取り込みや、脅威に優先順位を付けるためのコンテキスト認識型検出などの技術的利点を提供します。

パートナー様は、これらのツールを利用して、お客様のビジネスのセキュリティ要件に合わせた独自のマネージド セキュリティ サービスを提供できます。セキュリティ運用にかかる負担を軽減し、リスク認識を高め、対応時間を大幅に短縮できます。場所(オンプレミスまたはマルチクラウド)に関係なくワークロードを保護し、既存のセキュリティ投資と統合できます。

パートナー様とお客様が実感している価値をご紹介します。

「Google Cloud とのパートナーシップにより、ワークロードの場所に関係なく、包括的に保護します。既存のセキュリティ ソリューションからのテレメトリーを活用して、シームレスで堅牢な防御を実現します。この統合的なアプローチにより、セキュリティ投資を最大限に活用し、リスクを最小限に抑えることができます」と、I-TRACING の CEO 代理、サイバー防御オペレーション担当の Laurent Besset 氏は述べています。

Google Cloud で実現できる成果の例として、Netenrich のセールス担当バイス プレジデントである Jayesh Barai 氏は、最近のお客様の成功事例を紹介しました。「お客様は、従来のセキュリティ運用に正面から取り組むことで、変革的な成果を達成しています。Netenrich の AI 主導型 Adaptive MDR  ソリューションを導入したあるお客様は、セキュリティの有効性を大幅に高めました。検出と対応の平均時間を数時間からわずか 15 分に短縮し、手動での介入が必要なセキュリティ インシデントの月間件数を 2,000 件近くから 10 件未満に削減しました。この運用効率により、年間セキュリティ費用が 50% 削減され、SOC の人員要件が 80% 削減されるなど、大幅なコスト削減も実現しました。また、新規買収を数か月ではなく数日で統合できる能力が劇的に向上しました。」

「Google Cloud のグローバルなリーチと、セキュリティとイノベーションに対する揺るぎないコミットメントにより、お客様の最も貴重な資産を保護するのに最適なパートナーとなっています。Google Cloud のこの分野における経験と専門知識は、透明性とオープンなアプローチと相まって、昨今の相互に接続された世界において不可欠な信頼を築き上げています」と、Optiv のパートナー、アライアンス、エコシステム担当シニア バイス プレジデントである Scott Goree 氏は述べています。

最適なパートナーを見つける

Google Cloud MSSP パートナーが組織のセキュリティ運用をモダナイズするうえでどのように役立つかについて詳しくは、更新された MSSP ページをご覧ください。

-Wunan Li、 Google、グローバル セキュリティ エコシステムおよびビジネス開発担当ディレクター兼責任者

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