mWISE カンファレンス 2024: サイバーセキュリティの未来を学べる最適なイベント
Sandra Toms
Head of Global Experience Marketing, Google Cloud Security, mWISE
※この投稿は米国時間 2024 年 8 月 2 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
サイバーセキュリティ ランドスケープは絶えず進化しており、常に一歩先を行くためには、集合知の力が必要です。mWISE カンファレンス 2024 は、最新の脅威インテリジェンスや最先端のツールを体験し、サイバーセキュリティの未来を形作る戦略家たちと交流する絶好のチャンスです。
今年で 3 年目を迎える mWISE は、セキュリティ コミュニティによる、セキュリティ コミュニティのためのイベントとしてあえて設計されました。ベンダーに依存しないこの 2 日間のイベントで、参加者は知識を共有し、実体験から学び、影響力のある脅威から組織を守るための実績ある最新ソリューションを目の当たりにできます。
Mandiant、Google Cloud、そして広範なサイバーセキュリティ コミュニティの専門家たちが、9 月 18 日から 19 日にかけてコロラド州デンバーで開催される mWISE に集結します。対面またはオンラインでの参加をご希望の方は、こちらからご登録ください。
今年のカンファレンスの見所を一部ご紹介します。
基調講演ステージ: 専門家からのインサイト
基調講演ステージでは、セキュリティ分野のリーダーや著名人による最新情報をお届けします。最新情報の詳細はこちらからご確認いただけます。
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Kevin Mandia: カンファレンスは、Google Cloud 戦略的セキュリティ アドバイザーの Kevin Mandia による講演とともに幕を開けます。この講演では、現在の脅威ランドスケープと、組織が最も重要な資産を保護するために実装する必要がある主要な防御策について、戦略的な概要が説明されます。
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Jen Easterly: サイバーセキュリティ インフラストラクチャ セキュリティ庁(CISA)は、どのようなことを特に懸念しているのでしょうか。2 日目には CISA 長官の Jen Easterly 氏が登壇し、今日のサイバーセキュリティの最重要課題について自身の考えを展開してくれます。
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Ransomware: Cyber’s evolving cash cow(ランサムウェア: サイバーの進化する資金源): ランサムウェアは収益性が高いため、不正を行う団体とその関連団体の活動強化を促し、結果としてそうした団体がさらに資金を得るという悪循環が生まれています。FTI Consulting の Brett Callow 氏、Mandiant の Kimberly Goody、Recorded Future の Allan Liska 氏というサイバー犯罪の専門家が、ますます攻撃的になっている恐喝の試みなど、ランサムウェアの最新の統計や傾向について、そして組織が脅威対策を強化する方法について説明します。パネルの司会は、サイバーセキュリティおよび国家安全保障のジャーナリストである Kim Zetter 氏が務めます。
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Countering sophisticated threats: Insights from the frontlines(高度な脅威に対抗: 最前線からのインサイト): Mandiant Consulting の最高技術責任者である Charles Carmakal が、注目を集めたサイバーセキュリティ イベントで組織を率いてきた実戦経験豊富なビジネス リーダーたちとメインステージでディスカッションを行います。進化するランドスケープをサイバーセキュリティ リーダーの包括的な視点でとらえ、あらゆるレベルの専門家に実践的なヒントを提供します。
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John Hultquist: 今日の脅威ランドスケープでは、リーダーは最前線の動的なインテリジェンスを駆使し、進化する敵を予測する必要があります。Mandiant Intelligence のチーフ アナリストである John Hultquist が、最前線における最新のインサイトや、とりわけ重大な脅威への対処法を探っていきます。
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How will we know when AI becomes truly intelligent?(AI が本当に知能化したとき、そのことはどのようにわかるか): 神経科学者であり作家でもある David Eagleman 氏は、AI が人間の知能レベルに達する、あるいはそれを超えるためには何が必要か、そして AI がそこに到達したとき、私たちはどのようにしてそれを知ることができるのかを考察します。
大規模セッション: 今日の重要なサイバーセキュリティの問題を深く掘り下げる
今年の mWISE では、クラウド セキュリティ、脅威インテリジェンス、AI とサイバーセキュリティの接点、次世代の CISO、セキュリティ エンジニアリング、セキュリティ運用、セキュリティ上の脅威と脆弱性利用型不正プログラムなど、9 つのトラックにわたって 70 を超えるセッションが開催されます。皆様に興味を持っていただけるよう、ここではいくつかのセッションをご紹介します。
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How generative AI is shifting the defender landscape(生成 AI が防御側のランドスケープをどのように変えているのか): Google Cloud Security のリーダーである Steph Hay と Umesh Shankar が、CISO との対話、最新の Mandiant の調査、Google DeepMind のイノベーションから得たインサイトを紹介し、セキュリティと AI の接点で見られるマクロトレンドと、それが組織にとって何を意味するのかを解説します。
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From job interview to crypto heist: How a North Korea-sponsored threat actor stole cryptocurrencies(就職面接から暗号通貨強盗まで: 北朝鮮が支援する脅威アクターが暗号通貨を盗んだ方法): インサイダーによる暗号通貨強盗の第一段階は、就職面接に合格することです。Mandiant シニア コンサルタントの Yi Han Ang と Sun Pu が、暗号通貨企業を標的とした北朝鮮の脅威アクターが仕掛けた高度なサイバー エスピオナージ活動について明らかにします。また、同様の攻撃のリスクを軽減するために、クラウドで包括的なセキュリティ対策を実施することの重要性についてのディスカッションも予定されています。
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Secure remote identity verification in the era of generative AI(生成 AI 時代の安全なリモート本人確認): ディープフェイク攻撃に対抗するために、科学的根拠に基づいた BaaS(Biometrics as a Service)を活用できます。顧客や従業員のリモート本人確認をほとんど手間をかけずに、しかし確実に行うことができ、管理も簡単です。この講演では、iProov の CEO 兼創設者である Andrew Bud 氏が、企業全体にリモート ID を導入するための課題について検討し、お客様が実践しているベスト プラクティスを紹介します。
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Lessons learned from the summer of supply-chain attacks(夏のサプライ チェーン攻撃から得た教訓): 2023 年の夏、記録的な数のサプライ チェーン攻撃が発生しました。Erin Joe(Google Cloud、CISO オフィス)、Lyn Brown 氏および Megan Brown 氏(Wiley Rein)、Jennifer Burnside(Google Cloud Security、クライシス コミュニケーション担当)が、これまでの教訓を共有し、新たな傾向について議論します。また、法的露出、サイバー レポート、企業役員とその家族に対する脅威への対処といった重要な問題を取り上げます。
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Build a high-value quantitative risk management program on a budget(予算内で価値の高い定量的リスク管理プログラムを構築): ID.me の Tim Anderson 氏と Matthew Harding 氏が、定量的リスク管理の実装に関するプログラマティックなガイドを紹介します。役員室からセキュリティ チームまでリスクをどのように伝達および報告するかを学びましょう。人、プロセス、テクノロジーを通じた定量的なプログラム設計の実装と運用についても扱われます。
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The cloud security paradox: Secure cloud, insecure use(クラウド セキュリティのパラドックス: 安全なクラウド、安全でない利用): クラウド プロバイダはセキュリティに多額の投資を行っており、その投資額はほとんどの組織が独自に達成できる範囲を大きく上回っています。しかし、ニュースの見出しではクラウドの侵害や漏洩が大きく取り上げられています。その理由は、実はクラウド セキュリティが単なる責任の共有ではなく、機会の共有だからです。この講演では、Google Cloud の Anton Chuvakin が、ときに混乱を招くこのパラドックスについて詳しく説明します。
第三者プログラム委員会によって取りまとめられたすべてのトラック セッションの検索可能なリストについては、こちらをご覧ください。
ネットワーク形成の機会: サイバーセキュリティ コミュニティの構築
mWISE は、仲間とつながり、彼らの経験から学び、自身のキャリアをサポートするネットワークを構築するための場でもあります。数多くのネットワーキング イベント、ブレイクアウト セッション、懇親会を活用して、貴重な人脈を築きましょう。
これらの機会の中で、ユニークな Capture the Flag チャレンジでサイバーセキュリティのスキルを試すこともできます。この CTF ゲームは、CISA 勧告、身代金要求メモ、ダークウェブから得た現実世界のデータを組み合わせて、脅威ハンティングをシミュレートします。新たな Google Threat Intelligence サービスを使用して、手がかりをたどり、証拠を分析し、パズルを解いてフラグを獲得しましょう。
9 月 18 日と 19 日にコロラド州デンバーで開催されるこのイベントで、最新のセキュリティに関するインサイトを共有し、防御コミュニティの強化に貢献できることを楽しみにしています。今すぐ mWISE カンファレンス 2024 にご登録ください。
-Google Cloud Security、mWISE、グローバル エクスペリエンス マーケティング担当責任者、Sandra Toms