Health-ISAC と連携し、レジリエンスを有するヘルスケア エコシステムを構築
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 7 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
レジリエンスを備えたヘルスケア エコシステムの構築は、独力で実現できるものではありません。エコシステムの構築や保護を効果的に実現するには、信頼できるコミュニティ内の意欲的な組織や個人がお互いに協力し合うことが不可欠です。Google は、より多様性の高いコミュニティはより大きな効果を生むことができると考えています。
2021 年 8 月に、Google はサイバーセキュリティ分野の強化を目的に今後 5 年間で 100 億ドル以上の投資を行うことを発表しました。Google は、コミュニティとのパートナーシップなどを通じて、行政機関、重要なインフラストラクチャ、大企業、中小企業のセキュリティとデジタル トランスフォーメーションを支援する取り組みを継続しています。将来的には支援の対象を消費者や社会全体にまで拡大することを目指しています。
この取り組みの一環として、このたび Google Cloud は Health Information Sharing and Analysis Center(Health-ISAC)のアンバサダー パートナーとして同組織と提携することになりました。Google Cloud は、大手クラウド プロバイダとして初めて Health-ISAC との提携を開始します。
Health-ISAC はグローバルな医療および公衆衛生部門における重要なインフラストラクチャの所有者や運用者で構成されるコミュニティとして広く認められています。このコミュニティの主な目的は、セキュリティに対する脅威、インシデント、脆弱性、リスク軽減戦略、ベスト プラクティスなどの重要かつ実用的な情報をタイムリーに共有することにあります。また、Health-ISAC は世界各地で行われる教育イベントや研究論文による関係構築やネットワーキングを推進しています。組織の作業部会や委員会は、医療および公衆衛生部門における重要テーマに関する活動に取り組んでいます。さらに、メンバーの認定を受けたコミュニティ サービスは、Health-ISAC コミュニティに対して質の高いサービスを提供することで、医療分野とテクノロジーとの橋渡しを行っています。
アンバサダー パートナーとして、Google Cloud は Threat Horizons レポート や Google サイバーセキュリティ対応チーム などのリソースおよび専門家を提供し、ヘルスケア コミュニティ全体やコミュニティのリーダーとの連携を図っていきます。今後、Google 社員は、Google における安全なテクノロジーの構築および導入の経験から得た知見の共有を通じて世界中の医療分野のセキュリティ担当者やリーダーと協業していきます。
Google Cloud CISO の Phil Venables は次のように述べています。「Health-ISAC との提携は非常に理にかなったものです。Google Cloud と Health-ISAC は、安全かつ信頼性の高いヘルスケア エコシステムの構築は集団的責任だと考えている点で共通のビジョンを持っています。また、私たちは互いの尊重や保護という価値観も共有しています。今回のパートナーシップをきっかけに、貢献できるスキルや能力を持った他の組織がコミュニティに参加することを期待しています。」
Google は、Health-ISAC に代表されるような、コミュニティの構築や社会の保護に向けた取り組みを主導するさまざまな組織と協業できることを喜ばしく考えています。エコシステムのレジリエンス確保への取り組みはまだ途上ですが、一つだけはっきりしていることがあります。それは、協業が大きな効果をもたらすということです。
Health-ISAC のセキュリティ最高責任者である Errol Weiss 氏は次のように述べています。「Google Cloud を Health-ISAC のアンバサダー スポンサーに迎えることができ、とても嬉しく思います。このパートナーシップを通じて、欧州やアジア太平洋地域における Health-ISAC の活動範囲が拡大されると同時に、Google Cloud の膨大なリソースやデータの活用によって、世界の医療および公衆衛生分野のセキュリティとレジリエンスの向上が実現するでしょう。」
- Google Cloud、CISO オフィス ディレクター Taylor Lehmann