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セキュリティ & アイデンティティ

Security Command Center にプロジェクト レベルのオプションと従量課金制を導入

2023年2月10日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 31 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

IT リーダーがクラウドのワークロードおよびデータの保護を緊急の課題として捉えるなかで、セキュリティ部門が直面している最大の問題の一つは、組織運営上の足かせによって遅れが生じ、サイバー攻撃に対して無防備な状態のままになってしまうということです。セキュリティ部門が柔軟に行動し、特に機密性の高いアプリケーションをすばやく保護、管理できるようにすることが、デジタル トランスフォーメーションの迅速かつ安全な実現につながります。

Google Cloud をご利用のお客様が迅速に保護を適用できるようにするため、このたび、Security Command Center(SCC)に 2 つの新機能および新しい料金モデルを導入しました。SCC とは、Google Cloud に搭載されているセキュリティおよびリスク管理ソリューションであり、セキュリティおよびガバナンス部門が Google Cloud 環境内の構成ミスや、脆弱性、脅威を特定できるようにし、安全な状態を維持するのに役立ちます。

Google Cloud のデプロイをプロジェクト レベルで保護する

SCC はこれまで組織全体に適用する形でしたが、プロジェクト レベルで有効化できるようになったことで、Google Cloud ワークロードを狙ったサイバー攻撃に効果的に対処できるようになります。もちろん、堅牢なセキュリティ管理をクラウド上の全リソースに適用することが理想的ですが、現実には、プロジェクトごとにセキュリティの要件や導入スケジュールは異なります。

たとえば、ビジネス クリティカルなアプリケーションや機密性の高い顧客データを扱う Google Cloud プロジェクトは、最初からセキュリティおよびリスク管理を導入すべきです。具体的には、セキュリティ対策のモニタリングや、脆弱性の管理、脅威検出などが求められます。SCC をプロジェクト単位で導入できるようになったことで、緊急に保護すべきワークロードを優先的に保護することが可能になります。

企業においては、特に緊急性の高いプロジェクトに優先的にセキュリティ管理を適用してから、別のプロジェクトも順次カバーしていき、最終的に組織全体を保護することが可能になります。SCC は Google Cloud インフラストラクチャにネイティブに統合されているので、組織のニーズの変化に応じてセキュリティをスケールすることができます。

Security Command Center をセルフサービス方式で有効にする

Google Cloud は、組織の規模にかかわらず、ビジネスの効率的運営に必要な IT リソースを迅速にプロビジョニングできるのが特徴です。このたび、セキュリティ部門が SCC を使って、完全にセルフサービス方式で個々のプロジェクトにセキュリティを適用できるようになりました。具体的には、Google Cloud コンソールを使って、わずか数分で SCC を構成し、アプリケーションの脆弱性や、クラウドの構成ミス、クラウド リソースを狙った攻撃を検出したり、コンプライアンスの要件に対応したりできます。

従量課金制を使ってセキュリティ費用を見直す

ワークロードをパブリック クラウドへと移行する組織の理由はさまざまですが、柔軟かつ経済的な料金モデルもその理由の一つです。費用を予測できるサブスクリプション料金を好む組織がある一方で、使用量ベースの料金モデルを求める組織もあります。

SCC の料金モデルとして、これまでのサブスクリプション方式に加えて、柔軟な従量課金制をプロジェクト レベルで選択できるようになりました。最低料金や期間の縛りは一切ありません。たとえば、Google Compute Engine(GCE)でアプリケーションを実行し、その他の Google Cloud サービスは使用していないようなプロジェクトを保護する場合は、1 時間あたりに使用する仮想コア(vCore)の数に基づいて保護料金が発生します。料金表は SCC の料金ページでご覧ください。

Security Command Center のプロジェクト レベルでの有効化、完全セルフサービス方式のデプロイ、従量課金制オプションが可能になったことで、SCC のセキュリティおよびリスク ガバナンス機能がさらに利用しやすくなりました。今すぐ利用を開始するには、Google Cloud コンソールから Security Command Center にアクセスしてください。SCC の詳細な機能については、Security Command Center の動画プレイリストでスタートガイドをご覧ください。


- Google Cloud、プロダクト マネージャー Anoop Kapoor
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