会議の臨場感、包括性、生産性を高める Google Meet の機能
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 4 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
この 1 年で、ビデオ会議は世界中で働き方の変革の中心となってきました。分散したチームにとっては、パンデミックのはるか前から仮想会議が重要な役割を担っていました。それが今では、かつて物理的な職場環境を共有していた無数のチームや組織の業務をつなぐ存在になっています。ハイブリッド モデルが未来の働き方の中核として浮上している現在、没入型かつ安全でユーザーの利便性を最優先した会議を実現する方法がかつてないほど求められています。
ハイブリッドな働き方の世界において、会議は単に仮想か物理かで割り切れるものではありません。リモートから接続する参加者と対面での参加者がいるため、仮想と物理を組み合わせることもよくあります。そのため、公平なコラボレーション、すなわち所在地、役職、経験、言語、デバイス設定にかかわらず、成果に貢献できる機能の概念が特に重要です。
本日 Google は、Google Meet の新しいイノベーションを発表いたします。これにより、会議に参加する方法や場所に関係なく強化された機能を利用できるようになります。具体的には、新しくなったユーザー インターフェース(UI)、最新の Google AI を活用した信頼性に関する機能、関係者全員にとって会議をより魅力的で楽しいものにするツールを導入します。
充実したユーザー インターフェースで会議の生産性と包括性を改善
Meet の新たに強化された機能は、会議をより有意義で包括的かつ安全なものにするために過去 1 年でリリースした数々のイノベーションを基盤としています。5 か国語での自動字幕起こし機能から、教育者や学生向けのエンゲージメント管理機能、どこにいてもつながりを維持できる新しいモバイル機能まで、これらの機能は主にお客様とユーザーのフィードバックからヒントを得て開発されました。来月からデスクトップとノートパソコンのユーザーには、より充実したユーザー インターフェースが表示されます。簡単に利用可能な一連の機能により、会議をより生産的で包括的なものにしていただけます。
新しいウェブ版 Meet では、新しくなった動画フィード機能、視聴と表示の機能、下部のバー機能をご利用いただけます。会議に伴う疲労感を軽減するために、会議で自分の映像を表示する方法をより細かく制御できるようにしています。動画フィードをグリッドのタイル表示、またはサイズ変更や再配置が可能なフローティング画像表示から選択できます。自分の映像を表示したくない場合は、簡単にフィードを最小化して、ビューから完全に隠すことができます。また、すべての Google Meet の通話でセルフフィードをオフにできる設定も追加されます。
会議中に発表者が自信を持って話を進められるようにするため、コンテンツの固定と固定解除の機能も改善しました。固定を解除すると、プレゼンテーション タイルが他の参加者のタイルと同じサイズになり、通話中のユーザーをより多く表示して反応を正確に判断できます。
同様に、今後数か月の間に、複数の動画フィードを固定する機能など、Google Meet のビューをカスタマイズするためのさまざまなオプションを検討していく予定です。これにより、より柔軟に参加者とコンテンツの表示を組み合わせて、その瞬間に特に重要なものをよく見られるように調整できます。
また、会議を操作しやすくするために下部のバーも更新し、すべてのコントロールを 1 か所にまとめました。会議のダイヤルイン コード、添付ファイル、参加者のリスト、チャット、その他のアクティビティが右下に表示されるようし、参加者やコンテンツを表示できるスペースを縦に広くしました。下部のバーが常に表示されるようになったため、キャプションを見逃したり、音声をミュート中だったかどうかを考えたりせずに済みます。また、通話終了ボタンの位置をカメラやマイクのボタンから離して、誤って通話が切断されないようにしました。
最新の Google AI を活用した高品質で信頼性の高い会議
Google Meet の優先事項は、使用しているデバイスに関係なくどこでも機能する高品質の会議機能を提供することです。特に、人々がさまざまな場所で仕事をしている現状を踏まえ、Meet の音声と動画のエクスペリエンスを向上させる新しいイノベーションに継続的に投資しています。外出先でのビデオ通話に対応するために、今月はデータセーバーをリリースいたします。これは、モバイル ネットワークでのデータ使用を制限してデータコストが節約できるようにする機能で、データ費用が高くなる可能性があるブラジルやメキシコ、インドネシア などの市場にとって特に重要です。
2020 年にはモバイル版 Meet にローライト モードを導入しました。AI で動画が自動的に調整され、暗い環境でも参加者が見えやすくなります。晴れた日の窓際など、背景の光が強すぎる場合も多くのカメラが対応しきれないことがあります。ウェブ版の Google Meet は、参加者の露光不足を自動的に検出して明るさを上げ、視認性を高められるようになりました。ウェブ版の光の調整機能は、今後数週間以内に世界中の Meet ユーザーに向けてリリースされる予定です。
疑似的な露光調整。実際の効果は環境によって異なります。
さらに、会議中に参加者に集中し続けられるように、AI を利用した機能をもう一つ導入します。オートズームは AI を使用してズームインし、カメラの真正面に参加者を配置することで、他の参加者からはっきりと見えるようにします。参加者が動くとオートズームがインテリジェントに再調整するため、チームの全員が重要なことに集中し続けられます。オートズームは、今後数か月のうちに Google Workspace の有料ユーザーに提供が開始されます。
会議がより魅力的になるツール
先月、Meet の背景の変更、Q&A、アンケートの機能を Android や iOS デバイスに拡張する旨をご案内いたしました。各機能は現在展開中で、今後数週間のうちに背景を動画に置き換える機能が追加されます。置き換える動画の背景は、教室、パーティー、森の 3 種類から選べます。今後さらに背景の種類を増やしていく予定です。こうした追加機能により、自分の背後に映り込むもののプライバシーを保護できるだけでなく、もっと楽しく効果的にビデオ通話を利用できるようになります。
仮想会議と対面会議の組み合わせがワークライフを支える柱となりつつある今、Google Meet で引き続きイノベーションを提供して、臨場感、包括性、生産性の高い対話ができるよう皆様をサポートしていく所存です。Google Workspace のミッションは、イノベーションを推進する柔軟かつ有益なソリューションで未来の働き方を促進することです。その一環として、Google Meet はユーザーが働くあらゆる場所や方法でつながりを維持します。
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- Google Meet プロダクト管理ディレクター Dave Citron