Google Cloud Shell の 10 の知っておくと便利な Tips
Kimihiko Kitase
Head of Enterprise Marketing, Google Cloud Japan
GCPの Cloud Shell がどんどん進化してます。この環境上で開発もできてしまうくらい、あらゆる事が実現できるようになってきましたが、みなさんは、全て知っているでしょうか?ここでは、知っておくと便利な 10 の Tips を取り上げ説明します。
1. Eclipse Orion ベースの UI
GCP Cloud Shell がどんどん利用しやすくなっています。[エディタを立ち上げる] ボタンをクリックするとオープンソースの Eclipse Orion を利用した UI が表示されます。
Cloud Shell は Tmux に対応しているので、例えば、 Ctrl + b キーを押してから % キーを押すと、tmux により現在のセッション ウィンドウが左と右のペインに分割されます。解除は x、移動は o で可能です。
3. 5G 無料ストレージ
$HOME ディレクトリ下に無料で使える 5 GBの永続ディスク ストレージが付いています。
4. ファイルのアップロードと、ダウンロード
Cloud Shell メニューの [ファイルのアップロード] をクリックして、ローカルのファイルを選択するとファイルのアップロードが可能です。
また、 [ファイルのダウンロード] をクリックすると、Cloud Shell 環境からファイルをダウンロードできます。下記のようにダウンロードしたいファイルの絶対パスを調べてダウンロードしてください。
5. 制限事項
Cloud Shell には、週 60 時間の使用権限があります。上限に達した場合は、しばらく待機してから、Cloud Shell の使用を再開する必要があります。また、Cloud Shell に 120 日間アクセスしないと、ホームディスクが削除されてしまいます。
6. Cloud Shell VM の Zone
Cloud Shell VM の Zone を選択することができません。自動的に作成されます。ただし、どの Zone にデプロイされているかを知ることは、下記のコマンドでできます。
カスタム Cloud Shell イメージが作成できます。
Cloud Shell では、Markdown ファイルのテキストを解析して、H2(##) タグをステップとH3(###) をサブステップとして、チュートリアルを作成することができます。Cloud Shell セッションで、下記のコマンドを実行して、Markdown ファイル (例 tutorial.md) からチュートリアルを起動することができます。この動画がとてもわかりやすいです。
9. ブーストモード
Cloud Shell の仮想マシンタイプは、g1-small (vCPU 0.5, RAM: 1.70G) です。下記のようなソフトウェアに加え、pip, docker などの基本的なツールがデフォルトでインストールされています。また、言語も Go, Java, Python を始めとした環境が揃っています。
ブーストモードにすることにより、24 時間 n1-standard-1 (vCPU: 1, Ram: 3.75G) にアップグレードすることができます。ブースモードは、[Cloud Shell をブーストする] を選択すると有効になります。10. Cloud Shell をデフォルトの状態にリセットするには
a. 下記のコマンドで、ホーム ディレクトリの個人ファイルを確認し、削除します。
b. Cloud Shell メニューの [さらに表示] で、[再起動] をクリックします。
c. 確認ダイアログで [再起動] をクリックします。