ビジネスを変革するデータベース - Google Cloud Next ‘20: OnAir の内容
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 8 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google Cloud Next ‘20: OnAir の第 6 週は Google Cloud データベースの全般と、それをクラウド導入のどの段階でも選択して使用する方法について取り上げました。詳細なセッションやデモから、機能リリースや導入事例に至るまで盛りだくさんの内容でした。全体で際立っていたのは、デベロッパーや企業で Google Cloud データベースの導入が急激に進み、大きな動きとなっていることです。
Google Cloud のさまざまなデータベースは不測の事態に対処できるように設計されています。データベースはイノベーションや成長の妨げになってはなりませんが、従来のオンプレミス データベースの多くはビジネスを阻害しています。現状のままの移行かクラウドで開発された新しいアプリかを問わず、Google はあらゆる段階のお客様に対応するようにデータベースを構築しています。
主要なデータ管理機能についての今週の発表
今週は、特に困難なデータ上の問題を解決することを目的として新機能をリリースし、お客様が最もミッション クリティカルなアプリケーションを実行できるようになりました。今週の最初のセッションはプロダクト管理ディレクター Penny Avril の基調講演で、ソーシャル メディア プラットフォーム ShareChat を取り上げ、Cloud Spanner を利用してコードをまったく変更せずに 500% もの需要増加にどのように対応したかについて説明しました。
また、Google データベースの最新情報についても発表しました。Spanner に Spanner Emulator を使用すると、アプリ デベロッパーはアプリ開発時に正確性テストを実施できます。新しい C++ クライアント ライブラリと SQL 機能セットの追加により、柔軟性も向上します。さらに、クラウド ネイティブの Spanner はアジアとヨーロッパ向けに新しいマルチリージョン構成を提供し、99.999% の可用性を実現できるようになりました。NoSQL データベース サービスである Cloud Bigtable は、高いビジネス継続性のためのマネージド バックアップや追加のデータ保護など、より多くの機能を提供するようになりました。そのうえ、サポートと SLA が拡張されて単一ノードの本番環境インスタンスに対応したため、規模の大小に関係なくあらゆるユースケースに合わせて Bigtable で簡単に対処できます。モバイルやウェブのデベロッパーが Cloud Firestore を使用してアプリを簡単に構築できるようになりました。現在は豊富なクエリ言語、C++ クライアント ライブラリ、Firestore Unity SDK を提供しており、ゲーム デベロッパーが Firestore を導入しやすくなっています。また、近日提供予定の Firestore Key Visualizer で、使用パターンやパフォーマンスの可視化が向上するツールも導入します。
Cloud SQL は MySQL、PostgreSQL、SQL Server 用のフルマネージド サービスです。より多くのメンテナンス制御、クロスリージョン レプリケーション、確約利用割引を提供し、クラウドへの移行時に信頼性と柔軟性を確保します。Oracle などの特殊なワークロードを実行しているユーザーが Google Cloud の Bare Metal Solution を使用すると、ワークロードを数ミリ秒のレイテンシで Google Cloud に移行できます。Bare Metal Solution は、さらに多くのリージョンで利用可能になり、全体的な費用を削減しながらクラウドへの迅速なトラックを提供します。
クラウド データベースにより構築、成長しているお客様の事例
特に不測の事態に直面している中で Google Cloud データベースを使用してビジネスを変革する方法について、さまざまな業界のお客様から感想をいただいています。お客様が達成できた事例を耳にするとうれしくなります。たとえば、The New York Times はリアルタイム共同編集エディタを構築して発行を迅速化し、Khan Academy はオンライン学習の需要増加に対応しました。また、Colopl などのゲーム パブリッシャーは Spanner を利用して大規模なスケールや使用量のばらつきに対応し、ShareChat は Amazon DynamoDB から Spanner に移行してスケールと効率を向上させ費用を 30% 削減しました。
データ管理デモを公開
データ管理ウィークの今週は、データベースをご自分で選ぶためのインタラクティブな新しいデモを初公開しました。どこから始めればよいかから知りたい場合は、デモをチェックして、お客様に適したデータベースの選択にお役立てください。Cloud SQL で高可用性を実現する方法を確認するには、こちらのデモをご覧ください。または Spanner を使用して、チャネルとリージョン全体で整合性のある大規模なリアルタイム在庫表示を取得する方法をご確認ください。また、Bare Metal Solution がクラウドで特殊なワークロードを実行する際にどう役立つかについて詳しく見てみましょう。
データを深く掘り下げる
データベース ポートフォリオ全体で各サービスと新機能の理解を深めることができるセッションが用意されています。SQL Server、MySQL、Postgres をお使いの場合は、「Cloud SQL for SQL Server の概要」や「Cloud SQL による高可用性と障害復旧」をご覧ください。
クラウド ネイティブに関心をお持ちの場合は、「Cloud Bigtable による HBase ワークロードのモダナイズ」、「Cloud Spanner で世界規模のスケーリングと整合性を実現し、ビジネスの将来の変化に備える」、「Firestore による複雑なアプリケーション開発の簡素化」などのセッションをご覧ください。使用開始に役立つ詳しい説明をお聞きいただけます。
次週のテーマ: アプリケーションのモダナイゼーション
引き続き Next OnAir をチェックしましょう。次週のテーマは「アプリケーションのモダナイゼーション」です。火曜日の基調講演を確認し、Anthos の詳細と、Anthos でオンプレミスへの投資とクラウド サービスを最大限に活用する方法をご覧ください。
また、その週のコンテンツに合わせて、技術トークのライブ配信と学習機会の提供も行います。Explore ページの [詳細] をクリックして、各週のスケジュールをご確認ください。Google Cloud ’20 Next: OnAir への登録がお済みでない場合は、g.co/cloudnext にアクセスしてください。
-プロダクト マーケティング、データおよびビジネス アプリケーション プラットフォーム担当ディレクター Dain Hansen