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データベース

Forbes、デジタルファースト戦略の一環として Google Cloud で MongoDB を活用

2020年11月18日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 11 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

成功の本質は、目的よりもその過程にあるとよく言われます。しかし、現在の IT 企業にとっては逆です。テクノロジーに関する取り組みはすべて、その成果、つまり、ビジネスに価値ある何かを生み出せたかどうかで評価されます。

クラウドベースのマネージド サービスが登場しても、IT 組織にとってこの問いの重要性が変わることはありませんでした。しかし、クラウドによって IT 業界は、どのテクノロジーを選択すればビジネス上の本当の価値を創出でき、どのテクノロジーが以前の競争力を失っているかの再考を迫られました。

データベース システムの例を考えると、そうした再考を多くの IT 企業がどのように実践しているかがよくわかります。オンプレミス データベースのメンテナンスとフィードは、IT 部門にとって特に手がかかり、コストが高く、失敗が許されない業務です。一般的な企業では、少人数のデータベース管理者に加え、サーバーやストレージ、ネットワーク、障害復旧インフラストラクチャの大部分を投入して、ビジネスクリティカルなデータストアの可用性と安全を保つことだけに専念します。

MongoDB をはじめとする最新のデータベース システムは、従来のリレーショナル データベースに代わる選択肢として、柔軟かつスケーラブルで開発者にとって使いやすいサービスを提案したという点で、大きな前進です。フルマネージドの Database as a Service(DBaaS)サービスである MongoDB Atlas などのソリューションにはさらに大きなメリットがあります。企業はこうしたソリューションにより、IT 部門には価値の高い別の業務に従事させつつも、スケーラブルで可用性の高い最新データベースの長所を余すことなく活用できます。

Forbes と MongoDB Atlas: 過去最大の成長へ果敢に挑戦

成長戦略を実行に移し、DBaaS ソリューションとクラウドネイティブ アプリケーション アーキテクチャを統合することで IT 組織に何が起きるのかを示す一例が Forbes です。Forbes は、セルフマネージドの MongoDB から Google Cloud で稼働する MongoDB Atlas へ移行しました。

Forbes はウェブ上でのプレゼンスをいち早く確立したメディア企業の一社であり、記録的な成長が長期に及ぶという事態とすでに相対していました。2020 年 5 月だけでも、Forbes.com には 1 億 2,000 万人のユニーク ユーザーによるアクセスがありました。その一方で、Forbes は読者とジャーナリストの両方に向けた数々の新サービスや 7 つの新しいオンライン ニュースレターなど、積極的な成長と革新の戦略に同時に取り組んでいました。

オンプレミスの MongoDB デプロイから Google Cloud で稼働する MongoDB Atlas データベースに移行するという Forbes の決断は、同社のビジネス テクノロジー目標の達成には欠かせませんでした。クラウドネイティブ アーキテクチャを採用することで、中間の抽象化レイヤを実装し、安定した API をデータベースの上層に配置することもできました。これにより、データを使うサービスを壊すリスクを最小限に抑えながら、もっと自由かつ柔軟にデータ構造を変更できるようになりました。さらに、MongoDB Atlas を Google Cloud とペアリングすることで、Forbes はデジタル プロダクトを信頼性とスケーラビリティの高いインフラストラクチャ上で構築できるようになりました。オーバープロビジョニングによる費用と複雑さを発生させることなく、トラフィックの急増と急減のどちらにもシームレスに対処できます。

加えて、Forbes はフルマネージドの DBaaS を取り入れたことで、オンプレミス システムの管理、スケーリング、保護という重荷から解放されました。これまでデータベース システムとインフラストラクチャの稼働のために注いでいたリソースを、成長の促進と Forbes 読者のエクスペリエンス向上のために、高い価値を創出するプロジェクトの運営に投入できるようになったのです。

Forbes の CTO である Vadim Supitskiy 氏は、次のように述べています。「データベース管理が本業の企業にはなりたくありませんでした。今では、価値の創出に注力できています。没頭していると言えるほどです。」

Google Cloud で MongoDB Atlas を実行するという Forbes の英断は、他にも重要なメリットを生み出しています。たとえば、アプリケーション アーキテクチャでは Kubernetes を使用して 50 以上のマイクロサービスをオーケストレートしており、Google Kubernetes Engine(GKE)が IT の価値の主なソースとなりました。Forbes は、AI や機械学習機能など、他の Google Cloud ソフトウェア エコシステムとの統合と App Engine で構築されたサーバーレス アプリケーションによって開発者の生産性と効率を劇的に改善し、さらなる価値を手に入れました。

Forbes が行った Google Cloud での MongoDB Atlas への移行の結果はすでに表れています。サービスのリリース サイクルはいたるところで 2~10 倍加速し、データベース システムの総所有コストは 25% 減少しました。さらに、新規に立ち上げたニュースレターに牽引され、2020 年のニュースレター購読は全体で 92% 増加しました。購読数は企業にとって重要な指標ですが、競争が非常に激しい業種において簡単に伸ばせるものではありません。

さまざまなクラウド プラットフォームでの DBaaS サービスを評価するにあたり、Forbes のような例は、MongoDB Atlas と Google Cloud がどのように IT 組織に価値を創出できるかを理解できる良い出発点です。

Database as a Service オプションの評価: 鍵となる 4 つの質問

1. 誰がデータベース サービスを管理し、どのようにサービスに価値を付与しているか。オンライン上を見渡せば、MongoDB Atlas と一見似たクラウド サービスを提供するベンダーが数多く見つかります。その一部では実際に MongoDB を使用しているものの、包括的な機能を取りそろえた最新バージョンは扱っていないかもしれません。また、MongoDB を使用せず模倣しているベンダーは、提供する機能が十分でないことが利用して初めて判明するかもしれません。

MongoDB Atlas のユニークな点は、MongoDB コア エンジニアリング チームによって構築、サポート、維持されることです。MongoDB エンジニアから直接データベース サポートを受けることができ、さらに、MongoDB に携わった何年もの経験があるエンジニアからコンサルティング サービスを受けられるとあって、非常に有益です。

また MongoDB Atlas には、MongoDB をベースにしたサードパーティのマネージド データベース サービスと比べて、技術面でも大きな強みがあります。たとえば、アプリケーションの完全互換性、MongoDB 最新バージョンへのアクセス、JSON データタイプの包括的なサポートを備え、すべての MongoDB 機能をサポートしているのは MongoDB Atlas だけです。

2. データベース サービスは真のクラウドネイティブ アプリ戦略をサポートするか理論上、データベースをクラウドに移行すると、パフォーマンスおよびスケーラビリティ、イノベーションの可能性が大きく向上します。しかし実際には、すべてのマネージド データベースが同じようにクラウドネイティブ アプリケーションとして設計され、最適化されているとは限りません。

この点を念頭に置いて、MongoDB Atlas を含むすべてのクラウド データベースが従来のデータベース システムより明確に優れている分野を 5 つ考えてみましょう。

  • 効率。デプロイとプロビジョニング、設定とメンテナンス、バージョン アップグレードを自動化するなど。

  • パフォーマンス。オンデマンドのスケーリングとリアルタイムのパフォーマンス分析情報。

  • ミッション クリティカルな信頼性。分散フォールト トレラントやバックアップ オプションを利用可能。

  • セキュリティ。現在のプロトロコルとコンプライアンス基準を満たす制御および機能を提供。

  • 生産性。開発者が業務に専念できる環境をドライバ、統合、ネイティブ ツールで支援。

3. データベース サービスは自由度と柔軟性を最大化できるか。どのクラウド プロバイダもビジネスの機会をうかがっています。しかし、現実に多くの企業が求めているのは、マルチクラウドとハイブリッド クラウド環境にまたがるデータベース、サービス、データストアをデプロイできるサービスです。MongoDB Atlas は、クラウド間で簡単に移植できる、真にマルチクラウドなサービスです。他にも、パブリック クラウド、プライベート クラウド、オンプレミス、MongoDB Enterprise Advanced とのハイブリッド デプロイをサポートしています。

また、マルチクラウドがこのレベルでサポートされているということは、計 70 以上のパブリッククラウドのグローバル リージョンで MongoDB Atlas を使用できるということも意味します。これは、特殊なデータ セキュリティ、ガバナンス、コンプライアンス要件を持つ企業にとっては価値のある特長です。

4. 高品質なカスタマー エクスペリエンスをいつでも、どこでも提供できる能力は、ビジネスにとってどれほど重要か。真にグローバルなデータベース インフラストラクチャは、データ セキュリティや障害復旧のためだけのものではなく、グローバルな成長に焦点を当てる企業にとっても欠かせない部分です。パフォーマンスとレイテンシの問題によってデジタル ビジネスのカスタマー エクスペリエンスがたびたび悪化するリージョンにおいては特に重要です。

MongoDB Atlas は、読み取りと書き込みの両方の処理にグローバル クラスタを使用することで、そうしたパフォーマンス上の問題に対処します。グローバル クラスタとは、簡単に言うと世界中の異なるゾーンを含むクラスタのことです。MongoDB Atlas と Google Cloud の Virtual Private Cloud 機能を組み合わせると、世界中のほぼあらゆる場所のユーザーに対してリージョン内レイテンシを提供するアプリケーションの構築が可能になります。これは、世界規模の顧客基盤を築き、ロイヤルティと満足度を高めることを目指す企業にとって、変革を起こす可能性を秘めた強みとなります。

目標: クラウドの選択を最大限に活かす

イノベーションと成長を促進するプロジェクトに IT 部門を専念させられるデータベース サービスへ移行することには極めて高い価値があります。そして、MongoDB Atlas はそのニーズに応えます。しかし、前述のような問いかけによって、もっと大きな課題の答えを導き出せます。つまり、クラウドが提供するすべての可能性を本当の意味で活用し、パフォーマンス、成長、自由、柔軟性のすべてを実現できる DBaaS サービスを選択するという課題です。この基準を満たすことは、クラウド アプリケーションにとってより厳しく難しいものとなります。しかしそれこそが、MongoDB Atlas と Google Cloud が重要かつユニークな強みを提供できる理由です。

詳しくは、Google Cloud での MongoDB Atlas をご覧ください。

Forbes の CTO である Vadim Supitskiy 氏が、MongoDB の CISO である Lena Smart 氏に、Forbes が MongoDB と Google Cloud を使用してデジタル イノベーションの標準を打ち立てた方法について語っています。こちらからご視聴ください。

-Google Cloud パートナーシップ担当ディレクター Manvinder Singh

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