Cloud SQL for PostgreSQL が新たに Linux Huge Pages をサポート
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 9 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
このたび、Cloud SQL for PostgreSQL で新たに Linux Huge Pages がデフォルトでサポートされるようになりました。インスタンスに 2 GB を超える RAM がある場合、PostgreSQL インスタンスは共有メモリに Linux Huge Pages を使用します。これは、Cloud SQL for PostgreSQL インスタンスの共有メモリが、デフォルトの 4 KB ページではなく 2 MB ページを使用するようになることを意味します。これにより、PostgreSQL ワークロードに多くのメリットがもたらされます。たとえば次のようなものです。
各 PostgreSQL プロセスのページテーブルのサイズを削減することで、メモリ使用量が改善されます。これにより、データベース オペレーションに使用できるメモリが増えます。
トランスレーション ルックアサイド バッファ(TLB)に収まるデータベースのワーキング セットが増えるため、パフォーマンスが向上します。
huge_pages フラグを切り替えることで、Huge Pages をオフにすることもできます。
PostgreSQL インスタンスのメモリ消費量のモニタリングには、引き続き database/memory/total_usage 指標を使用できます。これは、Linux OS ページ キャッシュ フットプリントも組み込まれているため、最も正確な指標です。Huge Pages が事前に割り当てられている場合は、database/memory/usage 指標の動作が少し変化することがあります。これは想定されている動作です。この場合は、database/memory/total_usage 指標を使用して、インスタンスの全体的なメモリ消費量を追跡することをおすすめします。Cloud SQL UI で合計使用量の指標を確認する方法のスクリーンショットを下に示します。
Cloud SQL for PostgreSQL について詳しくは、こちらをご覧ください。
-ソフトウェア エンジニア Robert Pang
-Cloud SQL プロダクト マネージャー Bala Narasimhan