フレキシブル確約利用割引がさらに柔軟に
William Denniss
Group Product Manager, Google Kubernetes Engine
Yasmin Mowafy
Sr. Product Manager, Google Compute Engine
※この投稿は米国時間 2024 年 7 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google Cloud では、Google Compute Engine での低レベル VM、Google Kubernetes Engine(GKE)でのコンテナ オーケストレーション(フルマネージドの Autopilot モードを含む)、Cloud Run など、ワークロードを実行するための優れた方法が数多く提供されています。これまで、費用を最適化するには、これらの異なるプロダクトをそれぞれカバーする確約利用割引(CUD)を複数購入する必要がありました。たとえば、GKE の Standard モードで実行されるワークロードを含む VM の費用には Compute Engine フレキシブル CUD を、Cloud Run の常時稼働インスタンスには Cloud Run CUD を、GKE Autopilot で実行されるワークロードには Autopilot CUD を購入する必要がありました。
新たな Compute フレキシブル CUD
このたび、Compute Engine フレキシブル CUD は、新名称の Compute フレキシブル CUD となり、Cloud Run オンデマンド リソース、ほとんどの GKE Autopilot Pod、プレミアムの Autopilot Performance コンピューティング クラスおよび Autopilot Accelerator コンピューティング クラスに対応するよう拡充されたことを発表します。対象となるプロダクトなど、詳細については、ドキュメントと SKU のリストをご覧ください。
1 回の CUD 購入で、Compute Engine、GKE、Cloud Run の 3 つのプロダクトすべてで対象となる費用をカバーできます。3 年間のコミットメントでは 46%、1 年間のコミットメントでは 28% の割引が適用されます。この単一の CUD への統合により、1 つのコミットメントでこれらすべてのプロダクトを使用できるようになり、柔軟性が最大限に高まります。さらに、これらのコミットメントはリージョンに依存しないため、どのリージョンのリソースでも対象のプロダクトを使用できます。
Autopilot CUD の提供終了
拡充された新しい Compute フレキシブル CUD は、GKE Autopilot CUD よりも割引率が高く、全体的な柔軟性も高いため、GKE Autopilot CUD の提供を終了します。以前の GKE Autopilot CUD は、10 月 15 日までご購入いただけますが、それ以降はご購入いただけなくなります。既存の CUD は、いつ購入したかにかかわらず、対象期間中は引き続きご利用になれますが、現在および将来のニーズを見据えて、柔軟性と割引率が高い、新しい Compute フレキシブル CUD を検討することをおすすめします。
ご利用方法
すでに Compute Engine フレキシブル CUD を使用している場合は、対象となる Cloud Run および GKE Autopilot の使用量に対して自動的に割引が適用されます(以前の GKE Autopilot CUD のようなプロダクト固有の CUD がある場合は、そちらが先に適用されます)。Compute フレキシブル CUD を初めて使用する場合でも、始めるのは簡単です。対象となる SKU 全体で 1 時間あたりの使用量を見積もり、利用期間(1 年または 3 年)に予想される継続的な使用量に見合ったコミットメントを購入することで費用を削減できます。使用量の増加に応じて CUD を追加することも可能です。
Google Cloud でのワークロード プラットフォームの構築に、この高い柔軟性がお役に立てば幸いです。
次のステップ
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Compute フレキシブル CUD について学ぶ
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Cloud Run の料金を確認する
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GKE の料金と CUD のオプションを確認する