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コンピューティング

マシンイメージで Compute Engine インスタンスを簡単に作成

2020年3月18日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 3 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

本日は、Compute Engine リソースの新タイプ、マシンイメージについてご紹介します。このイメージには仮想マシンの作成、バックアップ、復元のために必要なすべての情報が含まれていて、環境管理に費やす時間を削減できます。

Compute Engine で実行するアプリケーションの管理においては、新しいインスタンスの作成に使用できるイメージを作成することに多くの時間を費やしているかと思います。カスタムイメージのような Compute Engine 機能を使用してディスクデータなどの必要な情報をキャプチャしても、新しい仮想マシンを作成するにはインスタンス構成やメタデータを手動でキャプチャする必要があります。マシンイメージを使用すれば、このような余分なステップが不要になり、操作を合理化できます。

マシンイメージとイメージの違い

カスタムイメージは、ブートディスクなど、単一のディスクのコンテンツをキャプチャしたものです。これを使用して新しいインスタンスを作成すれば必要なアプリが事前構成されているため、公開イメージを最初から構成する必要がなくなります。

マシンイメージはより包括的なリソースで、複数のディスクに加えて、次のような新しいインスタンスのキャプチャと作成に必要なすべての情報を含めることができます。

●インスタンス プロパティ(マシンタイプ、ラベル、ボリューム マッピング、ネットワーク タグ)

●接続されたすべてのディスク(1 台または複数)のデータ

●インスタンス メタデータ

●アクセス許可(インスタンスの作成に使用するサービス アカウントなど)

さらに、マシンイメージに含まれる追加情報により、イメージの作成が簡単になるだけでなく、さまざまな高度な機能の基盤を構築できます。  

優れたバックアップ ソリューション

インスタンスのバックアップに必要なものは、ディスクデータだけではありません。インスタンスを作成するには、マシンタイプ、ネットワーク タグ、ラベルなどのインスタンス プロパティが必要です。マシンイメージにより、これらの情報のキャプチャがより簡単になります。インスタンスからマシンイメージを作成すると、インスタンス情報とディスクデータが単一のリソースに保存されます。インスタンスを復元するには、このマシンイメージと新しいインスタンス名を指定するだけです。マシンイメージは、ソース インスタンスが実行中でも停止している場合でも作成できます。

マシンイメージには、インスタンス プロパティとデータのすべてが保存されているだけでなく、増分スナップショットと同じ差分ディスク バックアップ技術が使用されているため、高速で信頼性が高く、コスト効率に優れたインスタンスのバックアップが可能になります。 

既存の増分スナップショットに加えて、マシンイメージでは、特定の時点での接続されているすべてのディスクのクラッシュ整合性が保証されます。

Compute Engine では、マシンイメージ ディスク データの保存場所を指定できます。これは可用性やコンプライアンス目標の達成に役立つ場合があります。たとえば、「US」などのマルチリージョンを選択すると、複数のゾーンに複数のコピーが保存され、データの安全性が確保されます。同様に、単一のリージョンを選択して、ディスクデータを特定のリージョンのみに制限することもできます。

ゴールデン イメージとしてのマシンイメージ

インスタンスをウェブ アプリケーションの一部として作成して構成し、他のインスタンスのベースとして使用したいとします。マシンイメージを使用すれば、ウェブ アプリケーションを希望どおりにキャプチャし、ゴールデン マシンイメージとして保存できます。その後、そのマシンイメージを使用して、ソース インスタンスとまったく同じように構成されたインスタンスを必要な数だけ起動できます。また、マシンイメージを他のプロジェクトと共有することもできます。新しい VM のプロパティを変更する必要がある場合は、マシンイメージのオーバーライド機能を使用して、新しいインスタンス プロパティを定義できます。

レプリケーションに使用する場合は、停止したインスタンスからマシンイメージを作成することをおすすめします。これにより、システムの整合性が保証され、OS の一般化が行われます(Windows Sysprep など)。Windows VM など、レプリケーション目的でマシンイメージを作成する場合のおすすめの方法については、ドキュメントをご覧ください。 

マシンイメージを使ってみる

マシンイメージの使用を開始するには、Cloud Console、gcloud、または API を使用します。では、コンソールを使用してインスタンスからマシンイメージを作成する方法を見てみましょう。まず、Compute Engine コンソールの左側のナビゲーション バーから新しい [マシンイメージ] オプションを選択します。次に、メニューから [マシンイメージを作成する] を選択します。ここでは、アプリケーション サーバーのマシンイメージを作成しています。

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マシンイメージからインスタンスを作成するには、マシンイメージ ページから直接作成するか、またはインスタンス作成ページで左側のメニューから [マシンイメージからの新しい VM インスタンス] オプションを選択して作成します。

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Compute Engine の Cloud Console にアクセスしてマシンイメージを今すぐ始めましょう。新しいマシンイメージにより、スケーラビリティ、バックアップ、障害復旧戦略の中心的存在となる新しいインスタンスを簡単に作成できます。料金情報など、マシンイメージの詳細については、ドキュメントをご覧ください。 

- By Google Compute Engine プロダクト マネージャー Ari Liberman

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