Google Cloud Functions への .NET の導入

※この投稿は米国時間 2020 年 11 月 20 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Cloud Functions は Google Cloud の Function as a Service プラットフォームで、サーバーやランタイム環境を管理することなく、イベントに応答する単一目的のスタンドアロン関数を作成できます。Cloud Functions は、サーバーレス アプリケーション、モバイルや IoT のバックエンド、リアルタイムのデータ処理システム、動画、画像、感情分析、さらにはチャットボットや仮想アシスタントのようなものにも最適です。

本日、Windows、Mac、Linux 向けの無料のクロス プラットフォームおよびオープンソース プラットフォームである .NET Core 3.1 を Cloud Functions に導入します。この統合により、お気に入りの .NET Core 3.1 ランタイムと Functions Framework for .NET を使用してクラウド関数を記述し、汎用的なデベロッパー エクスペリエンスを実現できます。

プレビュー版の Cloud Functions for .NET では、.NET Core 3.1 を使用してビジネス クリティカルなアプリケーションや統合レイヤを構築し、プライベート VPC ネットワーク内のリソースへのアクセスを備えたフルマネージド環境で関数をデプロイできます。.NET 関数は、負荷に応じて自動的にスケールされます。HTTP イベントに応答するための HTTP 関数や、Pub/Sub、Cloud Storage、Firestore などのさまざまなクラウドや Google Cloud サービスから提供されたイベントを処理する CloudEvent 関数を記述できます。

ポータブルな .NET 関数を記述するためのオープンソースの Functions as a Service フレームワークである Functions Framework for .NET を使って関数を開発することができます。Functions Framework を使用すると、関数の開発と実行はローカルで行い、その関数を Cloud Functions や別の .NET 環境にデプロイできます。

Functions Framework for .NET は、HTTP 関数と CloudEvent 関数をサポートしています。HTTP のクラウド関数を記述するのはとても簡単です。以下に、Webhook / HTTP 用のシンプルな HTTP 関数のユースケースを紹介します。

業界標準に対応した .NET ランタイムの CloudEvent 関数 CNCF CloudEvents。これらのイベントは、Pub/Sub、Cloud Storage、Firestore などのさまざまな Google Cloud サービスから発生します。

ここでは、Pub/Sub で動作する簡単な CloudEvent 関数をご紹介します。

VB と F# のサポート

Cloud Functions .NET ランタイムは、VB と F# もサポートしています。プログラミング モデルはまったく同じで、GitHub リポジトリに例があります。.NET Functions Framework には、コマンドラインや Visual Studio から使用するためのテンプレート パッケージが付属しており、これらのテンプレートは VB や F# もサポートしています。

Cloud Fuctions for .NET を今すぐ試しましょう

Cloud Functions for .NET はすぐにお試しいただけます。クイック スタートガイドで初めての関数の記述方法を学び、Google Cloud Platform の無料トライアルで試すことができます。技術的な面でもう少し学びを深めるには、Jon Skeet のブログで .NET Functions Framework のツアーをお読みください。また、オープンソースの Functions Framework for .NET にご興味があれば、お気軽にプロジェクトをご覧ください。プロジェクトに貢献していただくことも可能です。さらに、ランタイムに慣れるためにお試しいただける Codelab もご用意しています。これからどんな .Net 関数が生まれるのか、楽しみにしています。

-Staff Developer Relations エンジニア Jon Skeet

-プロダクト マネージャー Vinod Ramachandran