新しい専用稼働時間チェックを使用した Cloud Run サービスの可用性の確認
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 31 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ビジネスを成功に導くには、優れたエンドユーザー エクスペリエンスの実現が不可欠です。ビジネスの主要なプロセスをウェブ アプリケーションで実行する企業が増えるなか、アプリケーションでダウンタイムが発生したり、ユーザー エクスペリエンスの質が低下したりすれば、経済的に大きな損失を被るだけでなく、ユーザーの信頼も失うことになりかねません。そのため、アプリケーションにエンドユーザー エクスペリエンスの質を事前に評価できる機能が備わっていることは、ビジネスを成功に導くうえで非常に重要です。
Cloud Monitoring の稼働時間チェック機能は、アプリケーションの可用性とパフォーマンスをモニタリングできる、シンプルながら高機能なオブザーバビリティ ツールです。稼働時間チェックの主な目的は、リソースの可用性を継続的にトラッキングすることです。基本的にはシステムの状況確認ですが、発生が予測される問題の早期発見につながることもよくあります。稼働時間チェックを使用することで、アプリケーションで予測される可用性とレイテンシの問題を未然に検出し、サービスの停止がユーザーにおよぼす時間の短縮とその深刻度の軽減ができます。
Cloud Run サービス専用の稼働時間チェック
マイクロサービス アーキテクチャへの移行が進んだことにより、モニタリングが必要なエンドポイントの数が増加し、システム全体のヘルスチェックも急激に複雑化しています。そこで、このたび Cloud Run サービス専用の稼働時間チェックのサポートを開始いたしました。
Google Cloud の稼働時間チェックは多くのリソースタイプをサポートしていますが、Cloud Run サービスには明示的に対応していませんでした。Cloud Run サービス専用の稼働時間チェックを使用すると、新しいリビジョンをデプロイする際にもシームレスにモニタリングできます。稼働時間チェックは複数のリビジョンを自動調整して、リビジョン間のトラフィック分割を動的に処理できます。そのため、新しいデプロイに問題がないか測定するための優れたツールとなっています。また、静的なユースケースで、単一のリビジョンをターゲットとして構成することも可能です。
すべての稼働時間チェックと同様に、アラートを追加して、サービスに影響する重要な問題が発生した際にサービスのオーナーに通知できます。問題の詳細は、稼働時間チェックの詳細ページに記載された、関連する Cloud Run 指標のリンクからご確認いただけます。
新しい稼働時間チェックの作成
利用を開始するには、[Monitoring] > [稼働時間チェック] で [+ 稼働時間チェックを作成] をクリックし、新しい Cloud Run サービス オプションを選択してください。
詳細情報
稼働時間チェックの作成が初めての場合は、稼働時間チェックの管理に関するドキュメントで詳細情報や設定手順をご覧ください。
また、今回ご紹介した新機能についてご不明な点やフィードバックなどがございましたら、Cloud Operations コミュニティページからお問い合わせください。