Translation Hub

Translation Hub の基本デモ

Translation Hub は、大量のドキュメントをさまざまな言語に翻訳する組織向けのセルフサービス ドキュメント翻訳サービスです。 Translation Hub フルマネージド ソリューションです。独自のウェブ アプリケーションまたは基盤となるインフラストラクチャを構築または維持する必要はありません。

初期設定後、Translation Hub の使用を開始して、ページベースのシンプルな料金でドキュメントをすばやく翻訳できます。Translation Hub マシンは、形式とレイアウトを維持しながらドキュメントを翻訳します。

Translation Hub は、Cloud Translation API と AutoML Translation を活用します。これらのサービスで作成したリソース(用語集やカスタム翻訳モデルなど)で、Translation Hub で使用できます。

Translation Hub の仕組み

承認されたビジネス ユーザー(ポータル ユーザーとも呼ばれます)が Translation Hub ポータルにログインし、翻訳をリクエストします。このようなポータル ユーザーには、ドキュメントを迅速に翻訳したいローカライズ マネージャーやコンテンツ作成者などが含まれます。

ポータルは Translation Hub リソースであり、Google Cloud プロジェクトの Google Cloud 管理者によって管理されます。ユーザーにポータルへのアクセス権を付与するには、管理者がユーザーを Google Cloud プロジェクトに追加してポータルに割り当てます。ポータル ユーザーは、割り当てられたポータルにのみアクセスできます。関連する Google Cloud プロジェクトにはアクセスできません。

利点

Translation Hub による翻訳ワークロードの全体的な効率の改善には以下の利点があります。

セルフサービス翻訳
処理の負荷が高く、人間の翻訳者によって始められる従来の翻訳管理システムと比較して、Translation Hub では AI を使用し、人間の翻訳者によって翻訳結果を拡充できます。まず機械翻訳から始めて、その後、ポストエディット手順の一環として、人間のレビューアーを導入して機械翻訳のレビューと編集を行います。AI 機能と人間による編集機能の両方を組み込むことで、Translation Hub はタイムリーで費用対効果の高い翻訳を提供します。
ドキュメント翻訳
PDF や DOCX ファイルなどのドキュメントを直接翻訳できます。Translation Hub では、段落の区切りや見出しなど、元のドキュメントのレイアウトと形式が維持されます。ドキュメントから未加工のテキストを抽出して翻訳する必要はありません。
管理の簡易性
管理者は、Google Cloud コンソールからすべての Translation Hub リソースを管理できます。たとえば、ポータルの設定、ユーザー アクセスの管理、用語集や翻訳メモリなどの翻訳リソースの作成が可能です。
精度の継続的な向上
ポストエディット中に、編集した翻訳を翻訳メモリに保存できます。 翻訳メモリでは、人間が編集した翻訳を保存して後で再利用できます。既存の翻訳を翻訳メモリにインポートすることもできます。
翻訳メモリデータはお客様が所有するもので、引き続きお客様に帰属します。データを取得したい場合は、Cloud Storage にエクスポートして、たとえばカスタムモデルを作成するためのトレーニング データとして使用できます。
シンプルなページベースの料金体系
Translation Hub では、翻訳ページ数に基づいて課金されます。たとえば、カスタムモデルや翻訳メモリを使用する場合、追加費用はかかりません。これらの機能は、ページあたりの翻訳費用に含まれています。ただし、カスタムモデルのトレーニングに関連する費用は、AutoML Translation によって別途課金されます。

サンプルのユースケース

たとえば、時間的制約のあるさまざまなレポートを世界中のお客様に提供する組織について考えてみます。さまざまな言語の読者がいるため、翻訳をすばやく実行して、多数の異なるドキュメントを処理できる翻訳サービスが必要です。

Translation Hub は、シンプルで費用対効果の高いページベースの料金体系で、100 を超える言語へのセルフサービス ドキュメント翻訳を提供します。Translation Hub はセルフサービスであるため、準備ができたら翻訳を実行し、数秒後に結果が返されます。これらのワークロードは、サポートされている任意の言語で、多くの異なるドキュメントで一貫して繰り返すことができます。

また、独自のレビューアを導入して翻訳を絞り込むこともできます(ポストエディットとも呼ばれます)。ポストエディットを翻訳メモリに保存することで、今後の翻訳の精度を高めることができます。後で、十分なセンテンスのペアができたら、翻訳メモリデータをエクスポートして、AutoML Translation でカスタムモデルをトレーニングできます。デフォルトの翻訳モデルと異なり、カスタムモデルを使用すると、ドメイン固有のコンテンツの機械翻訳を改善できます。

料金階層

Translation Hub には、ポータルごとに基本の料金階層と高度な料金階層が用意されています。 高度な階層では、ページあたりの翻訳コストが高くなりますが、追加の機能が提供されます。管理者は、ポータルの作成時に階層を設定します。詳細については、基本階層と高度な階層の比較または Translation Hub の料金をご覧ください。

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