GCP 上の SAP アプリケーションの認定資格

このページでは、Google Cloud での動作が認定されている SAP アプリケーション ソリューションの一覧を示します。また、SAP アプリケーション ソリューションでの使用が認定されているオペレーティング システムと Google Cloud インフラストラクチャも示します。

このページの認定は、SAP HANA には適用されません。SAP HANA については、GCP 上の SAP HANA の認定構成または SAP HANA ハードウェア ディレクトリをご覧ください。

このページの内容は情報提供のみを目的としています。Google Cloud 上で動作する SAP アプリケーションの認定情報の公式ソースは、SAP ノート 2456432 です。

Google Cloud での動作が認定されている SAP アプリケーション

次の表は、Google Cloud での動作が認定されている SAP アプリケーション ソリューションと、その実行に使用することが認定されているオペレーティング システムと Compute Engine VM ファミリーを示したものです。

S/4HANA や BW/4HANA などの SAP HANA を使用する SAP アプリケーション ソリューションについては、SAP HANA がアプリケーション システムと同じ VM にインストールされている場合は、SAP HANA の VM サポート要件が適用されます。

SAPS 値を含めた認定されている VM タイプの詳細なリストについては、認定されている Compute Engine のマシンタイプをご覧ください。

サポートされているオペレーティング システムの詳細については、Google Cloud 上の SAP NetWeaver に対するオペレーティング システムのサポートをご覧ください。

SAP ソリューション サポートされているデータベース オプション サポートされているオペレーティング システム 認定マシンタイプ
SAP NetWeaver AS、ABAP / Java
SAP S/4HANA(3 層構成)
SAP BW/4HANA(3 層構成)
SAP ECC
SAP Business Suite
SAP NetWeaver Business Warehouse
SAP Landscape Transformation
    Replication Server(SLT)
SAP Solution Manager
SAP BusinessObjects BI Suite
SAP HANA
SAP Adaptive Server Enterprise(ASE)
SAP IQ
SAP MaxDB, SAP liveCache, and SAP Content Server
IBM Db2
Microsoft SQL Server
SUSE Linux Enterprise Server(11、12、15)
Red Hat Enterprise Linux(6、7、8)
Microsoft Windows Server(2012 R2、2016、2019)
コンピューティング最適化
汎用
メモリ最適化
カスタム
Bare Metal Solution マシン
SAP Business One(9.3 および 10.0) SAP HANA 9.3 の場合は SLES 12 SP3
10.0 の場合は SLES 15
n1-highmem-32
n1-highmem-64
Microsoft SQL Server Microsoft Windows Server Business One のハードウェア要件を満たす、すべての Compute Engine VM タイプ
SAP Hybris SAP HANA
Microsoft SQL Server
MySQL
Linux
Microsoft Windows Server
SAP Hybris の最小要件を満たす、すべての Compute Engine VM タイプ

認定マシンタイプ

Google Cloud は、次のマシンタイプ ファミリーで SAP 認定マシンを提供しています。

  • コンピューティング最適化仮想マシン(VM)タイプ
  • メモリ最適化 VM タイプ
  • 汎用 VM タイプ
  • N1、N2 または N2D VM タイプのカスタム構成
  • Bare Metal Solution マシン

以降の各セクションで示されている各マシンタイプの SAPS 値は、SAP が認定するマシンタイプとしては最小の CPU プラットフォームを使用して計算されています。一覧に示されている数値は、一般的な参照を目的として提供されています。SAP が正式に認定している SAPS 値については、SAP ノート 2456432 をご覧ください。

事前定義されたマシンタイプでは、リソースのセットが固定されています。マシンタイプを独自に定義する場合は、カスタム VM タイプをご覧ください。

使用するマシンタイプを選択する前に、必要とするリージョンとゾーンで利用できることを確認してください。

利用可能なリージョンとゾーンなど、各 Compute Engine のマシンタイプの詳細については、マシンタイプをご覧ください。

Bare Metal Solution マシンタイプの可用性については、SAP 認定の Bare Metal Solution マシンを利用できるリージョンをご覧ください。

コンピューティング最適化 VM タイプ

SAP アプリケーションに対して認定されているコンピューティング最適化 c2-standard VM タイプは、コンピューティング負荷の高いワークロード向けに最適化されています。

c2-standard マシンタイプは、Intel のスケーラブル プロセッサ Cascade Lake をベースにして構築されており、最大 3.1 GHz の基本周波数と 3.8 GHz の全コアターボ周波数を提供します。

詳細については、C2 マシンタイプをご覧ください。

コンピューティング最適化マシン vCPU メモリ(GB) 最小 CPU プラットフォーム SAPS
c2-standard-4 4 16 Intel Cascade Lake 6,040
c2-standard-8 8 32 Intel Cascade Lake 12,080
c2-standard-16 16 64 Intel Cascade Lake 24,160
c2-standard-30 30 120 Intel Cascade Lake 45,300
c2-standard-60 60 240 Intel Cascade Lake 90,600

汎用 VM タイプ

汎用 VM タイプは vCPU とメモリのバランスが取れた構成で、さまざまなワークロードで優れたコスト パフォーマンスを提供します。

Compute Engine では、標準構成とハイメモリ構成の両方で汎用マシンタイプが提供されています。

第 2 世代の汎用マシンは、Intel または AMD のいずれかの CPU プラットフォームで実行できます。N2 マシンは Intel 上で動作し、N2D マシンは AMD 上で動作します。

詳細については、汎用マシンタイプ ファミリーをご覧ください。

N2 汎用 VM タイプ

N2 VM タイプは第 2 世代の Compute Engine 汎用マシンで、Intel CPU プラットフォーム上で動作します。n2-standard マシンの SAP 認定構成では、vCPU ごとに 4 GB のメモリが割り当てられます。n2-highmem マシンの SAP 認定構成では、vCPU ごとに 8 GB のメモリが割り当てられます。

N2 汎用マシン vCPU メモリ(GB) 最小 CPU プラットフォーム SAPS
n2-highmem マシンタイプ
n2-highmem-2 2 16 Intel Cascade Lake 2,688
n2-highmem-4 4 32 Intel Cascade Lake 5,376
n2-highmem-8 8 64 Intel Cascade Lake 10,752
n2-highmem-16 16 128 Intel Cascade Lake 21,504
n2-highmem-32 32 256 Intel Cascade Lake 43,008
n2-highmem-48 48 384 Intel Cascade Lake 64,512
n2-highmem-64 64 512 Intel Cascade Lake 86,016
n2-highmem-80 80 640 Intel Cascade Lake 107,520
n2-standard マシンタイプ
n2-standard-2 2 8 Intel Cascade Lake 2,632
n2-standard-4 4 16 Intel Cascade Lake 5,263
n2-standard-8 8 32 Intel Cascade Lake 10,525
n2-standard-16 16 64 Intel Cascade Lake 21,050
n2-standard-32 32 128 Intel Cascade Lake 42,100
n2-standard-48 48 192 Intel Cascade Lake 63,150
n2-standard-64 64 256 Intel Cascade Lake 84,200
n2-standard-80 80 320 Intel Cascade Lake 105,250

N2D 汎用 VM タイプ

N2D VM タイプは、第 2 世代の Compute Engine 汎用マシンで、AMD CPU プラットフォーム上で動作します。n2d-standard マシンの SAP 認定構成では、vCPU ごとに 4 GB のメモリが割り当てられます。n2d-highmem マシンの SAP 認定構成では、vCPU ごとに 8 GB のメモリが割り当てられます。

N2D 汎用マシン vCPU メモリ(GB) 最小 CPU プラットフォーム SAPS
n2d-highmem マシンタイプ
n2d-highmem-2 2 16 AMD EPYC Rome 3,111
n2d-highmem-4 4 32 AMD EPYC Rome 6,223
n2d-highmem-8 8 64 AMD EPYC Rome 12,445
n2d-highmem-16 16 128 AMD EPYC Rome 24,890
n2d-highmem-32 32 256 AMD EPYC Rome 49,780
n2d-highmem-48 48 384 AMD EPYC Rome 74,438
n2d-highmem-64 64 512 AMD EPYC Rome 99,250
n2d-highmem-80 80 640 AMD EPYC Rome 115,025
n2d-highmem-96 96 768 AMD EPYC Rome 138,030
n2d-standard マシンタイプ

n2d-standard-2

2 8 AMD EPYC Rome 3,102

n2d-standard-4

4 16 AMD EPYC Rome 6,203

n2d-standard-8

8 32 AMD EPYC Rome 12,406

n2d-standard-16

16 64 AMD EPYC Rome 24,813

n2d-standard-32

32 128 AMD EPYC Rome 49,625
n2d-standard-48 48 192 AMD EPYC Rome 74,438
n2d-standard-64 64 256 AMD EPYC Rome 99,250
n2d-standard-80 80 320 AMD EPYC Rome 115,025
n2d-standard-96 96 384 AMD EPYC Rome 138,030
n2d-standard-128 128 512 AMD EPYC Rome 177,070
n2d-standard-224 224 869 AMD EPYC Rome 229,180

N1 汎用 VM タイプ

N1 VM タイプは、第 1 世代の汎用マシンタイプです。n1-standard マシンの SAP 認定構成では、vCPU ごとに 3.75 GB のメモリが割り当てられます。n1-highmem マシンの SAP 認定構成では、vCPU ごとに 6.5 GB のメモリが割り当てられます。

N1 汎用マシン vCPU メモリ(GB) 最小 CPU プラットフォーム SAPS
n1-highmem マシンタイプ
n1-highmem-2 2 13 Intel Broadwell 2,090
n1-highmem-4 4 26 Intel Broadwell 4,180
n1-highmem-8 8 52 Intel Broadwell 8,360
n1-highmem-16 16 104 Intel Broadwell 16,720
n1-highmem-32 32 208 Intel Broadwell 33,440
n1-highmem-64 64 416 Intel Broadwell 66,880
n1-highmem-96 96 624 Intel Skylake 100,320
n1-standard マシンタイプ
n1-standard-8 8 30 Intel Broadwell 8,360
n1-standard-16 16 60 Intel Broadwell 16,720
n1-standard-32 32 120 Intel Broadwell 33,440
n1-standard-64 64 240 Intel Broadwell 66,880
n1-standard-96 96 360 Intel Skylake 100,320

メモリ最適化 VM タイプ

メモリ最適化 VM タイプは SAP アプリケーションに対して認定されており、SAP HANA、メモリ内分析、SQL 分析サービスなど、メモリ使用量の多いワークロード向けに最適化されています。

M2 メモリ最適化 VM タイプ

Compute Engine VM の M2 シリーズは、第 2 世代のメモリ最適化マシンタイプです。

m2-ultramem マシンタイプでは、vCPU ごとに 28 GB のメモリが割り当てられます。

m2-megamem マシンタイプでは、vCPU ごとに 14 GB のメモリが割り当てられます。

次の制限が適用されます。

  • メモリ最適化マシンタイプは、事前定義されたマシンタイプとしてのみ利用できます。
  • メモリ最適化マシンタイプでは、リージョン永続ディスクを使用できません。
  • メモリ最適化マシンタイプは特定のゾーンでのみ利用できます。詳細については、リージョンとゾーンをご覧ください。
  • M2 シリーズのマシンタイプは Intel Cascade Lake のプラットフォームでのみ使用できます。

詳細については、M2 マシンタイプをご覧ください。

M2 メモリ最適化マシン vCPU メモリ(GiB) CPU プラットフォーム SAPS
m2-ultramem-208 208 5,888 Intel Cascade Lake 223,325
m2-ultramem-416 416 11,776 Intel Cascade Lake 446,650
m2-megamem-416 416 5,888 Intel Cascade Lake 446,650

M1 メモリ最適化 VM タイプ

VM の M1 シリーズは、第 1 世代の Compute Engine のメモリ最適化マシンタイプです。

m1-ultramem マシンタイプでは、vCPU ごとに 24 GB のメモリが割り当てられます。m1-megamem マシンタイプでは、vCPU ごとに約 15 GB のメモリが割り当てられます。

次の制限が適用されます。

  • メモリ最適化マシンタイプは、事前定義されたマシンタイプとしてのみ利用できます。
  • メモリ最適化マシンタイプでは、リージョン永続ディスクを使用できません。
  • メモリ最適化マシンタイプは特定のゾーンでのみ利用できます。詳細については、リージョンとゾーンをご覧ください。
  • M1-ultramem マシンタイプは、Broadwell E7 プラットフォームでのみ利用できます。m1-megamem マシンタイプは Skylake プラットフォームでのみ利用できます。

詳細については、M1 マシンタイプをご覧ください。

M1 メモリ最適化マシン vCPU メモリ(GiB) CPU プラットフォーム SAPS
m1-megamem-96 96 1433 Intel Skylake 105,050
m1-ultramem-40 40 961 Intel Broadwell 34,475
m1-ultramem-80 80 1922 Intel Broadwell 68,950
m1-ultramem-160 160 3,844 Intel Broadwell 137,900

Bare Metal Solution マシンタイプ

SAP アプリケーション用に認定された Google Cloud Bare Metal Solution マシンタイプは、超高性能な SAP HANA ワークロードや仮想化されていないマシンで実行するワークロードなど、特殊なワークロード向けに設計されたベアメタル マシンです。

次の制限が適用されます。

  • Bare Metal Solution マシンタイプは、事前定義のマシンタイプとしてのみ利用できます。
  • Bare Metal Solution マシンまたはその環境に変更が必要な場合は、変更リクエストを作成する必要があります。
  • Bare Metal Soltuion マシンは、すべてのリージョンで利用できるわけではありません。詳細については、利用可能なリージョンをご覧ください。

SAP 認定の Bare Metal Soltuion マシンタイプ

Bare Metal Solution マシンには、汎用マシンタイプ(o2-standard、o2-highmem)とメモリ最適化(o2-ultramem)マシンタイプがあります。

Bare Metal Solution マシンタイプ vCPU メモリ CPU プラットフォーム SAPS
汎用のマシンタイプ
o2-standard-32-metal 32 384 GiB Intel Xeon Gold 51,570
o2-standard-48-metal 48 768 GiB Intel Xeon Gold 74,970
o2-standard-112-metal 112 1,532 GiB Intel Xeon Platinum 133,620
ハイメモリ汎用マシンタイプ
o2-highmem-224-metal 224 3 TiB Intel Xeon Platinum 276,179

次のメモリ最適化マシンタイプの Bare Metal Solution マシンタイプは、3 層アーキテクチャの SAP HANA でのみ SAP の認定を受けています。

Bare Metal Solution マシンタイプ vCPU メモリ CPU プラットフォーム SAPS
o2-ultramem-672-metal 672 18 TiB Intel Cascade Lake 669,202
o2-ultramem-896-metal 896 24 TiB Intel Cascade Lake 892,270

SAP 認定の Bare Metal Soltuion マシンを利用できるリージョン

SAP アプリケーション用に認定された Bare Metal Solution マシンは Bare Metal Solution のリージョン拡張でのみ使用できます。このため、すべての Google Cloud リージョンで使用できるとは限りません。Bare Metal Solution のリージョン拡張が使用可能なリージョンついては、Bare Metal Solution リージョンの可用性をご覧ください。

SAP HANA 用に認定された Bare Metal Solution マシンの可用性については、SAP HANA の Bare Metal Solution マシンを利用できるリージョンをご覧ください。

カスタム VM 構成

カスタム VM 構成を使用すると、ワークロードに合わせて Compute Engine VM のサイズを調整できます。

カスタムマシンを構成するときは、SAP からのサポートを得られるように、カスタマイズするマシンタイプと SAP のガイドラインに基づいたメモリと vCPU の比率に従う必要があります。

カスタマイズできるのは特定のタイプの Compute Engine マシンだけです。カスタマイズのルールはマシンタイプごとに異なります。次の表に、SAP がサポートしている各カスタム マシンタイプのルールを示します。

マシンタイプ vCPU 標準メモリ オプション ハイメモリ オプション
N1 1 または最大 96 までの偶数 vCPU あたり 3.75 GB vCPU あたり 6.5 GB
N2 最大 32 までの偶数。32 を超える場合は 4 で割り切れること(最大 80 個まで)。たとえば 32、36、40 は有効ですが、38 は無効です。 vCPU あたり 4 GB vCPU あたり 8 GB
N2D Compute Engine の最大 96 vCPU N2D カスタム マシンタイプのルールに準拠している必要があります。

カスタム マシンタイプは、SAP の評価を受けてからでないと SAP によるサポートの対象となりません。カスタムマシン構成の容量(SAPS)は事前に決定されていないため、SAP では、最初に構成を確認しない限り、カスタムマシンが Business Suite ワークロードの実行に適していることを保証できません。

SAP デプロイに対応したカスタム VM に関心がある場合は、SAP コンポーネント BC-OP-LNX-GOOGLE または BC-OP-NT-GOOGLE に対して SAP サポート チケットを開いてください。SAP / Google プラットフォーム チームが構成を確認し、SAP のサポートの要件を満たしているかどうか審査します。

詳しくは、次をご覧ください。

SAP アプリケーション用の永続ディスク ストレージ

永続ブロック ストレージの場合、VM の作成時か、後で VM に追加する際に Compute Engine の永続ディスクをアタッチできます。

Compute Engine には、さまざまな種類の永続ディスクが用意されています。種類ごとにパフォーマンス特性が異なります。Google Cloud は、永続ディスクの基盤となるハードウェアを管理して、データの冗長性を保証し、パフォーマンスを最適化しています。

SAP NetWeaver では、次のいずれかの Compute Engine 永続ディスクタイプを使用できます。

  • 標準ハードディスク ドライブを基盤とする標準永続ディスク(pd-standard)は、順次読み取り / 書き込みオペレーションの処理には効率的かつ経済的な選択肢ですが、1 秒あたりのランダム入出力オペレーション(IOPS)量が多い処理には不向きです。
  • バランス永続ディスク(pd-balanced)は、ソリッド ステート ドライブ(SSD)を基盤としています。バランス永続ディスクは、費用を抑えると同時に高いパフォーマンスを実現します。
  • SSD 永続ディスク(pd-ssd)は、最適なパフォーマンスを提供します。

SAP NetWeaver の永続ディスク アーキテクチャとパフォーマンスの詳細については、永続ディスクをご覧ください。

Compute Engine 永続ディスクの種類、パフォーマンス特性、それらの使用方法について詳しくは、Compute Engine のドキュメントをご覧ください。