DevOps 文化: 学習文化

DevOps Research and Assessment(DORA)(PDF)チームの研究によると、学習を重視する組織文化は、以下の点でソフトウェア配信のパフォーマンスに貢献することがわかっています。

  • デプロイ頻度の増加
  • 変更に伴うリードタイムとサービス復元時間の短縮およびエラー率の変化
  • 強固なチーム文化

組織における学習環境は、組織が学習を戦略として扱う範囲に直接関係しています。

  • 組織は、学習を成長に必要な投資と見なしていますか?
  • 学習は避けられない負担と見なされ、嫌々行われていませんか?
  • 学習をまったく導入していないですか?

会計などの他の分野で行われた研究では、学習環境がパフォーマンスの向上を左右することも明らかになっています。詳細については、S.K. Widener による An empirical analysis of the levers of control framework(PDF)をご覧ください。

学習文化を実践する方法

学習を改善のキーポイントや投資と見なすことで、組織は学習の環境を整えることができます。学習を直接サポートするために実行できる手順には次のものがあります。

  • トレーニングの予算を作成し、組織内で支持します。 正式な教育の機会を後押しするリソースを用意することで、組織が学習環境をどれだけ重視しているかを強調します。
  • チームが非公式の学習に参加するためのリソースと、アイデアを探求するスペースを確保します。 多くの場合、学習は正式な教育の場以外で行われます。3M や Google などの企業は、サイド プロジェクトに必要とされるフォーカスした自由なアイデアと探求のために時間を割いています。
  • 失敗しても安心できる環境を育みます。 失敗が罰せられると、誰も新しいことに挑戦しなくなります。失敗を学習の機会として捉え、誰も責めることのない事後分析を行い、プロセスとシステムを改善する方法を考えます。妥当なリスクを誰もが不安を感じることなく受け入れられるようにし、イノベーションの文化を生み出します。
  • 情報を共有する機会とスペースを確保します。 週に一度の会議や、毎月のランチタイム学習会など、従業員が知識を共有できる機会を定期的に持ちます。
  • 継続的な教育のためにリソースにアクセスできるようにします。 例えば、新しいテクノロジーやケーススタディに触れる機会を持てるだけでなく、ネットワーク作りもできる会議への参加は大切なものです。

学習文化を改善する方法

学習環境を継続的に育むことは、組織が学習を奨励し、投資することに直接関係しています。組織にとって学習が重要であり、成長に必要不可欠であることを示せる方法をいくつか説明します。

  • 定期的なランチタイム ミーティング(「ブラウンバッグ」)を開催します。このミーティングでは、新しいテクノロジーを使って取り組んでいるプロジェクトや、調査中のプロジェクトについて 1 人のメンバーが発表します。 チームメンバー間で順番にプレゼンテーションし、プレゼンテーションをしたメンバーを称賛します。
  • メンバーが会議に参加したら、プレゼンテーションや出張報告書などを通して新しいアイデアを伝えてもらいます。 定期的な会合や簡単な会議を行えば、ネットワークを広げ、新しいテクノロジーやアイデアに触れることができます。
  • 認定を受けたり、外部トレーニングに参加したりすることをメンバーに促します。 外部トレーニングの費用を負担し、通常業務の一環としてスタディ グループを作ることでサポートします。

学習文化を評価する方法

学習環境を評価する最も効果的な方法は、従業員調査を実施することです。厳密で、判別式かつ収束的な妥当性と信頼性(すべての統計的尺度)を持つ良好な心理的特性を示す、よく練られた項目と構成を使用します。目標は、学習が組織全体で奨励およびサポートされているとチームが感じることです。

記事 An empirical analysis of the levers of control framework で示された研究では、以下の組織に関する記述にメンバーが同意するかどうかと、同意の度合いに基づいて学習文化を評価できることが示されています。

  • 学習は改善のキーポイントである。
  • 学習をやめると、将来を危険にさらすことになる。
  • 学習は支出ではなく投資と見なす。

DORA の調査によると、学習環境はソフトウェア配信のパフォーマンスと組織的なパフォーマンスの重要な予測因子であることが示されています。別の研究では、学習環境は組織のパフォーマンスを予測するものであるため、学習への投資、および学習を重視する文化が組織に適していることが示されています。

次のステップ

  • DevOps ページで他の記事やリソースへのリンクを確認する。