ロケーション

Cloud Natural Language では、プロジェクトのリソースが保存、処理されるロケーションをある程度制御できます。たとえば、Cloud Natural Language の構成によって、データが保存され、機械学習処理が実行されるロケーションを EU 内や米国内に限ることができます。

デフォルトでは、Cloud Natural Language はリソースをグローバル ロケーションに保存して処理します。つまり、Cloud Natural Language は、リソースが特定のロケーションやリージョンに留まることを保証しません。EU ロケーションを選択すると、データの保存と機械学習の実行が EU 内で行われます。米国ロケーションを選択すると、データの保存と機械学習の実行が米国内で行われます。ユーザーはどこからでもデータにアクセスできます。

API を使用してロケーションを設定する

Cloud Natural Language は、グローバル API エンドポイント(language.googleapis.com)、EU エンドポイント(eu-language.googleapis.com)、米国エンドポイント(us-language.googleapis.com)をサポートしています。EU 内に限定してデータの保存と処理を行うには、REST API の呼び出しで URI に language.googleapis.com ではなく eu-language.googleapis.com を使用します。データの保存と処理を米国内に限定するには、REST API の呼び出しで、URI language.googleapis.com に代わり、URI us-language.googleapis.com を使用します。

テキスト管理の場合、オーストラリアでデータを保存、処理することもできます(プレビュー)。これを行うには、REST API 呼び出しで URI language.googleapis.com の代わりに URI au-language.googleapis.com を使用します。

クライアント ライブラリを使用してロケーションを設定する

クライアント ライブラリは、デフォルトでグローバル API エンドポイント(language.googleapis.com)にアクセスします。データの保存と処理を欧州連合国内または米国内に限定するには、エンドポイントを明示的に設定する必要があります。下のコードサンプルで、この構成方法を示します。

Python

Natural Language のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Natural Language のクライアント ライブラリをご覧ください。詳細については、Natural Language Python API のリファレンス ドキュメントをご覧ください。

Natural Language で認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証の設定をご覧ください。

# Imports the Google Cloud client library
from google.cloud import language_v1

client_options = {"api_endpoint": "eu-language.googleapis.com:443"}

# Instantiates a client
client = language_v1.LanguageServiceClient(client_options=client_options)

Java

Natural Language のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Natural Language のクライアント ライブラリをご覧ください。詳細については、Natural Language Java API のリファレンス ドキュメントをご覧ください。

Natural Language で認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証の設定をご覧ください。

LanguageServiceSettings settings =
    LanguageServiceSettings.newBuilder().setEndpoint("eu-language.googleapis.com:443").build();

// Initialize client that will be used to send requests. This client only needs to be created
// once, and can be reused for multiple requests. After completing all of your requests, call
// the "close" method on the client to safely clean up any remaining background resources.
LanguageServiceClient client = LanguageServiceClient.create(settings);

Node.js

Natural Language のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Natural Language のクライアント ライブラリをご覧ください。詳細については、Natural Language Node.js API のリファレンス ドキュメントをご覧ください。

Natural Language で認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証の設定をご覧ください。

// Imports the Google Cloud client library
const language = require('@google-cloud/language');

// Specifies the location of the api endpoint
const clientOptions = {apiEndpoint: 'eu-language.googleapis.com'};

// Instantiates a client
const client = new language.LanguageServiceClient(clientOptions);