このガイドでは、Amazon Web Services(AWS)モニタリングを使用しているお客様が BindPlane に移行する手順について説明します。Google Cloud と Blue Medora は提携して、Cloud Monitoring ユーザーに BindPlane を提供しています。BindPlane は、150 を超えるさまざまなデータソースの健全性、パフォーマンス データ、ログを Monitoring に直接接続するサービスです。
Cloud Monitoring をご利用のお客様には BindPlane が無料で提供されますが、BindPlane の使用によりモニタリング データやログデータの取り込みが増加する場合があります。これらの費用の管理については、このガイドの費用セクションをご覧ください。
BindPlane の詳細については、BindPlane のドキュメントをご覧ください。
BindPlane 統合をインストールする
BindPlane アカウントを作成して、インストール プロセスを開始します。
ログインしたら、Cloud Monitoring への接続、コレクタのインストール、およびデータソースへの接続の手順を実行します。
Cloud Monitoring への接続
Cloud Monitoring に接続するには、次の手順を行います。
BindPlane で、[宛先を追加] をクリックします。
[Cloud Monitoring] を選択します。
Monitoring の宛先を構成するには、モニタリング管理者の権限を持つサービス アカウントから JSON キーを追加します。
この情報を見つけるには、Blue Medora の Google Cloud Monitoring のドキュメントをご覧ください。
コレクタのインストール
BindPlane コレクタはネットワーク内に存在し、モニタリングするデータソースに接続します。コレクタには、モニタリングするデータソースへのネットワーク アクセス権を持つサーバーが必要です。複数の分離ネットワークがある場合は、複数のコレクタを追加できます。
コレクタをインストールするには:
BindPlane で、[Add Collector] をクリックします。
コレクタを実行するプラットフォームを選択します。
コレクタを実行するオペレーティング システムを選択するか、AWS のコレクタで Linux イメージをデプロイするテンプレートを選択できます。
AWS テンプレートの詳細については、Blue Medora の AWS コレクタのデプロイガイドをご覧ください。
クリップボードのアイコンをクリックして、インストール コマンドをコピーします。
コレクタをインストールするマシンにログインし、コマンドを実行します。
データソースへの接続
ソースとは、モニタリングするオブジェクトのことです。データベース、ウェブサービス、またはデータセンターのハードウェア デバイスなどがあります。
ソースを追加するには:
BindPlane で、[Add Source] をクリックします。
モニタリングするソースを選択します。
使用するコレクタを選択します。
複数のネットワークまたはデータセンターに複数のコレクタを追加した場合は、ソースと同じリージョンでコレクタを選択します。
認証情報を入力し、[Test Connection] をクリックして、すべてが正常に機能していることを確認します。
[Add] をクリックして、モニタリングを開始します。
すべての AWS データソースについて、特定のソースをモニタリングするには、特定の権限を持つ AWS ユーザーが存在する必要があります。BindPlane では、現在利用可能なすべての AWS ソースをモニタリングするためのマスター AWS 最小特権ユーザーが提供されています。
ダッシュボード
BindPlane では、さまざまなモニタリング対象データソース用のダッシュボードが提供されています。これらのダッシュボードは、既存のダッシュボードのテンプレートまたは代替として使用できます。
置換ダッシュボード
既存のプラグイン ユーザーの移行を容易にするために、BindPlane には、組み込みのモニタリング ダッシュボードと同じ機能を持つ、モニタリング対象の各テクノロジー用のダッシュボードが含まれています。これらのダッシュボードのタイトルには KPI が含まれています。たとえば、PostgresSQL KPI ダッシュボードには、非推奨プラグインを持つ PostgreSQL Instance ビューと同じ指標があります。
ダッシュボードの BindPlane からプロジェクトへのインストール
次の手順を実行して、BindPlane の Cloud Monitoring プロジェクトにダッシュボードをインストールできます。
BindPlane で、[宛先] を選択します。
Cloud Monitoring 接続をクリックします。
モニタリングするソースで使用可能なダッシュボードのリストが表示されます。
[インストール] をクリックします。
ダッシュボードはプロジェクトで使用できます。
AWS プロジェクトの接続を解除する
BindPlane への移行が完了したら、AWS プロジェクトと Google Cloud プロジェクトの接続を解除する手順を完了します。
費用の管理
Google は Blue Medora と提携して、BindPlane を Monitoring のお客様に追加の費用、ライセンス、契約なしで提供しています。ただし、Monitoring エージェントを使用していたときよりも多くのモニタリング データとログデータを Blue Medora で取り込むと、使用料金が高くなる可能性があります。無料割り当て分を超過したすべてのカスタム指標とログに適用される料金の詳細については、料金をご覧ください。
BindPlane では、費用を管理するために、次の 2 つの方法で Monitoring に送信されるデータ量を制御できます。
収集間隔を調整する: デフォルトで収集間隔は 1 分に設定されています。収集間隔を 2 分にすると、指定したソースから Monitoring に送信されるデータの量が半分になります。間隔を 10 分にすると、送信されるデータの量は 10 分の 1 になります。データ収集間隔を調整することで、組織にとって適切なデータ分析能と費用のバランスを見つけることができます。
この間隔を調整するには、[Source] の詳細ページで [Configure] をクリックし、[Collection interval] フィールドを更新します。
不要な指標の収集を無効にする: ソースが構成されると、全種類のリソースと指標に対して収集が有効になります。特定の種類のリソースや個々の指標を Cloud Monitoring に送信する必要がない場合は、それらを無効にして、送信されるデータ量を削減し、費用を削減できます。
不要な指標を無効にするには、[Sources] の詳細ページで [Metrics] をクリックし、[Collect] 切り替えをクリックして指標の収集を無効にします。
サンプル ユースケース
次の例は、BindPlane を使用したモニタリングで可能なユースケースです。
追加のソースを使用した包括的な AWS モニタリング
BindPlane を使用すると、AWS のデプロイを完全にモニタリングできます。以前の AWS モニタリング機能に含まれていない追加の Amazon テクノロジーとサービスの指標を収集できます。これらは、BindPlane 内の [ソース] のリストで取得できます。
これらのソースについての詳細は、それぞれのドキュメントをご覧ください。
AWS でホストされるワークロードのモニタリング
BindPlane はコア AWS サービスのモニタリングに加えて、AWS でホストされるワークロードもきめ細かくカバーします。
この例では、Cloud Foundry は Amazon EC2 VM で実行されています。このダッシュボードでは、基盤となる EC2 VM の AWS クレジットの使用状況やネットワーク スループットなど、Diego Cell と KPI の使用状況を確認できます。