Migrate for Anthos のアーキテクチャ

このトピックでは、Migrate for Anthos が VM 上のアプリケーションを Google Kubernetes Engine(GKE)または Anthos 上のコンテナに変換する方法について説明します。簡単に説明すると、Migrate for Anthos を使用することで、オンプレミスの VMware、AWS、Azure、Compute Engine のいずれかにあるワークロード(以前に移行したワークロードまたはクラウドネイティブの VM ベースのワークロード)を移行できます。

Migrate for Anthos のコンポーネント

Migrate for Anthos ソリューションは、4 つのオペレーション階層にまたがります。

  • 処理 -- 移行元の VM からターゲット コンテナ アーティファクトにワークロードを移行する際に、Migrate for Anthos コンポーネントを実行して必要な変換を行う GKE または Anthos の処理クラスタ。

    • Azure VM と AWS VM、Google Cloud に移行された VMware VM の場合、処理クラスタは、Google Cloud 上の GKE クラスタか Anthos GKE クラスタになります。

      オンプレミス コンテナとしてデプロイされる VMware VM には、GKE on-prem クラスタが必要です。

    • Linux ワークロードのアーティファクトには、コンテナ イメージ、Dockerfile、データ ボリューム、リファレンス デプロイ YAML が含まれます。

    • Windows ワークロードのアーティファクトには、Dockerfile を含むワークロードのコンテンツ アーカイブが ZIP ファイル形式で含まれます。処理クラスタは、既存のワークロード クラスタまたは移行アクティビティ用に個別に構成されたクラスタ(推奨)です。Migrate for Compute Engine のインストールは、処理クラスタに適用されます。コンテナ アーティファクトが生成され、それ以上の移行が必要なければ、処理クラスタを削除するか、Migrate for Compute Engine の設定をアンインストールできます。

  • 制御 -- Linux および Windows(ベータ版)ワークロードの移行 CRD と CLI ユーティリティ(migctl)、Linux ワークロード用 Google Cloud Console UI が、移行の構成と運用を行う主要なインターフェースになります。ここでは、次のことを行います。

    • Migrate for Anthos を処理クラスタにインストールまたはアンインストールし、デプロイを検証する。
    • 移行元を構成する。
    • 移行ワークフロー アクションを管理する。
    • ステータス、進行状況、ログなどで Migrate for Anthos の状況が把握できる。
  • ワークロードの実行 - 移行したワークロードは、最小要件を満たす GKE クラスタで実行できます。

    • Linux ワークロードの場合、Migrate for Anthos ランタイム ソフトウェアは、Google 提供のコンテナ イメージレイヤとして、移行したワークロード コンテナ イメージに埋め込まれます。この Migrate for Anthos ランタイム レイヤには次の機能があります。
      • VM のオペレーティン グシステム カーネルを、GKE ノードが読み込んだカーネルで置き換えます。
      • コンテナのネットワーク インターフェース、DNS、コンソール出力、システムとアプリケーションのロギング、ヘルス ステータスが GKE サービスを使用するように構成します。
      • アプリケーションやサービスをコンテナ内の VM のユーザー空間(例: SysV 形式や systemd init スクリプトによって起動されたもの)から実行します。特定の VM またはハードウェア関連のサービスを自動的に無効にします。
    • Windows ワークロードの場合、Migrate for Anthos によって詳細な Dockerfile が生成されます。Dockerfile は、公式の Microsoft Windows Server イメージと自動抽出されたアプリケーション コンテンツの ZIP ファイルから派生するもので、常時ビルドでき、どこにでもデプロイできる、移行済みワークロード イメージを定義します。
  • メンテナンス - 移行後、ワークロード イメージには、通常「2 日目」のメンテナンス オペレーションが含まれており、パッケージの更新、埋め込みファイルの変更、(Linux ワークロードの場合は)Migrate for Anthos ランタイム ソフトウェアの更新のいずれかを実施することになります。抽出されたワークロード コンテンツと生成された Dockerfile を CI / CD パイプラインに統合し、イメージベースのメンテナンスを効率的に実行できます。