HTTP(S) 負荷分散用の HTTP から HTTPS へのリダイレクトの設定

このページでは、HTTP から HTTPS へのリダイレクトについて説明します。他のタイプのリダイレクトについては、URL リダイレクトをご覧ください。

Terraform を使用して HTTP から HTTPS へのリダイレクトを設定するには、外部 HTTP(S) ロードバランサ ページの Terraform モジュールの例のページで [HTTP から HTTPS へのリダイレクト] タブをご覧ください。] ページに入力します。

次の例は、すべてのリクエストをポート 80 からポート 443 にリダイレクトする方法を示しています。

HTTP トラフィックを HTTPS にリダイレクトするには、次のことを行う必要があります。

  1. HTTPS LB1 を作成します(ここでは web-map-https)。
  2. LB1 をテストします。
  3. LB1 で使用されているのと同じ IP アドレスと URL マップで構成されたリダイレクトを使用して、HTTP LB2(バックエンドなし)を作成します(ここでは web-map-http)。
  4. リダイレクトをテストします。

次の図のように、LB1 は、予想されるロードバランサ コンポーネントを備えた通常の HTTPS ロードバランサ コンポーネントです。

LB2 は、LB1 と同じ IP アドレスを持つ HTTP ロードバランサであり、URL マップにリダイレクト命令が指定されていますが、バックエンドは存在しません。

HTTP から HTTPS へのリダイレクト構成(クリックして拡大)
HTTP から HTTPS へのリダイレクト構成

内部負荷分散に HTTP から HTTPS へのリダイレクトを設定する方法については、内部 HTTP(S) ロードバランサの HTTP から HTTPS へのリダイレクトを設定するをご覧ください。

基本的な HTTPS ロードバランサ(LB1)の設定

この例では、HTTPS ロードバランサの設定とテストについて説明します。

この設定ガイドでは、次のリソースを使用して外部 HTTP(S) ロードバランサと Compute Engine バックエンドを作成する方法について説明します。

この例がユースケースと一致しない場合は、次のいずれかのページをご覧ください。

一般的なコンセプトについては、外部 HTTP(S) 負荷分散の概要をご覧ください。

ロードバランサのトポロジ

HTTPS ロードバランサの場合は、次の図に示す構成を作成します。

Compute Engine バックエンドがある HTTPS ロードバランサ(クリックして拡大)
Compute Engine バックエンドがある HTTPS ロードバランサ(クリックして拡大)

HTTP ロードバランサの場合は、次の図に示す構成を作成します。

Compute Engine バックエンドがある HTTP ロードバランサ(クリックして拡大)
Compute Engine バックエンドがある HTTP ロードバランサ(クリックして拡大)

図中のイベントの順序は、次のとおりです。

  1. クライアントが転送ルールで定義された外部 IPv4 アドレスにコンテンツのリクエストを送信します。
  2. HTTPS ロードバランサの場合、リクエストは、転送ルールによってターゲット HTTPS プロキシに転送されます。

    HTTP ロードバランサの場合、リクエストは、転送ルールによってターゲット HTTP プロキシに転送されます。

  3. ターゲット プロキシは、URL マップのルールを使用して、単一のバックエンド サービスがすべてのリクエストを受信していることを確認します。

  4. ロードバランサは、このバックエンド サービスにはインスタンス グループが 1 つのみ存在していることを確認し、このグループに属する仮想マシン(VM)インスタンスの 1 つにリクエストを振り向けます。

  5. その結果、その VM によって、ユーザーがリクエストしたコンテンツが配信されます。

始める前に

設定が前提条件を満たしていることを確認します。

SSL 証明書リソースを設定する

HTTPS ロードバランサの場合、SSL 証明書リソースは、次のように作成します。

Google マネージド証明書を使用することをおすすめします。

この例では、SSL 証明書リソース www-ssl-cert をすでに利用していることを前提としています。

権限を設定する

このガイドの手順を完了するには、プロジェクト内に Compute Engine インスタンス、ファイアウォール ルール、予約済み IP アドレスを作成する権限が必要になります。プロジェクトのオーナーまたは編集者ロール、あるいは次に示す Compute Engine IAM ロールが必要です。

タスク 必要なロール
インスタンスの作成 インスタンス管理者
ファイアウォール ルールの追加と削除 セキュリティ管理者
ロードバランサのコンポーネントの作成 ネットワーク管理者
プロジェクトの作成(省略可) プロジェクト作成者

詳細については、次のガイドをご覧ください。

マネージド インスタンス グループを作成する

Compute Engine バックエンドでロードバランサを設定するには、VM がインスタンス グループに属している必要があります。このガイドでは、Apache が稼働している Linux VM からなるマネージド インスタンス グループを作成し、負荷分散を設定する方法について説明します。

このマネージド インスタンス グループの VM では、外部 HTTP(S) ロードバランサのバックエンド サーバーが実行されます。わかりやすく説明するために、バックエンド サーバーはそれぞれ独自のホスト名を提供します。

Console

  1. Google Cloud Console で、[インスタンス グループ] ページに移動します。

    [インスタンス グループ] ページに移動

  2. [インスタンス グループを作成] をクリックします。
  3. 左側で [新しいマネージド インスタンス グループ] を選択します。
  4. [名前] に「lb-backend-example」と入力します。
  5. [ロケーション] で、[シングルゾーン] を選択します。
  6. [リージョン] で、使用するリージョンを選択します。この例では us-east1 を使用しています。
  7. [ゾーン] で、[us-east1-b] を選択します。
  8. [インスタンス テンプレート] で、[新しいインスタンス テンプレートを作成] を選択します。
  9. [名前] に「lb-backend-template」と入力します。
  10. [ブートディスク] が Debian GNU/Linux 9 (stretch) などの Debian イメージに設定されていることを確認します。これらの手順では、apt-get などの Debian でのみ使用できるコマンドを使用します。
  11. [ファイアウォール] オプションは構成しないでください。

    外部 HTTP(S) ロードバランサはプロキシであるため、[ファイアウォール] で、[HTTPS トラフィックを許可する] や [HTTP トラフィックを許可する] を選択する必要はありません。ファイアウォール ルールの構成では、このロードバランサに必要な唯一のファイアウォール ルールを作成します。

  12. [管理、セキュリティ、ディスク、ネットワーキング、単一テナンシー] で、[管理] タブの [起動スクリプト] フィールドに次のスクリプトを挿入します。

    #! /bin/bash
    apt-get update
    apt-get install apache2 -y
    a2ensite default-ssl
    a2enmod ssl
    vm_hostname="$(curl -H "Metadata-Flavor:Google" \
    http://169.254.169.254/computeMetadata/v1/instance/name)"
    echo "Page served from: $vm_hostname" | \
    tee /var/www/html/index.html
    
  13. [ネットワーキング] タブで、ネットワーク タグを追加します。allow-health-check

  14. [保存して次へ] をクリックします。

  15. [自動スケーリング モード] で、[自動スケーリングしない] を選択します。

  16. [インスタンスの数] に「2」と入力します。

  17. 新しいインスタンス グループを作成するには、[作成] をクリックします。

gcloud

  1. テンプレートを作成します。

    gcloud compute instance-templates create lb-backend-template \
       --region=us-east1 \
       --network=default \
       --subnet=default \
       --tags=allow-health-check \
       --image-family=debian-9 \
       --image-project=debian-cloud \
       --metadata=startup-script='#! /bin/bash
         apt-get update
         apt-get install apache2 -y
         a2ensite default-ssl
         a2enmod ssl
         vm_hostname="$(curl -H "Metadata-Flavor:Google" \
         http://169.254.169.254/computeMetadata/v1/instance/name)"
         echo "Page served from: $vm_hostname" | \
         tee /var/www/html/index.html
         systemctl restart apache2'
    
  2. そのテンプレートに基づいてマネージド インスタンス グループを作成します。

    gcloud compute instance-groups managed create lb-backend-example \
       --template=lb-backend-template --size=2 --zone=us-east1-b
    

インスタンス グループへの名前付きポートの追加

インスタンス グループに HTTP サービスを定義し、ポート名を該当するポートにマッピングします。負荷分散サービスが構成されると、名前を指定したポートにトラフィックが転送されます。

Console

  1. Google Cloud Console で、[インスタンス グループ] ページに移動します。

    [インスタンス グループ] ページに移動

  2. インスタンス グループの名前をクリックします(この例では lb-backend-example)。
  3. インスタンス グループの [概要] ページで、[EDIT] をクリックします。
  4. [ポート名のマッピングを指定する] をクリックします。
  5. [項目を追加] をクリックします。
  6. ポート名に「http」と入力します。ポート番号に「80」と入力します。
  7. [保存] をクリックします。

gcloud

gcloud compute instance-groups set-named-ports コマンドを使用します。

gcloud compute instance-groups set-named-ports lb-backend-example \
    --named-ports http:80 \
    --zone us-east1-b

ファイアウォール ルールの構成

この例では、ファイアウォール ルール fw-allow-health-check を作成します。これは Google Cloud ヘルスチェック システム(130.211.0.0/2235.191.0.0/16)からのトラフィックを許可する上り(内向き)ルールです。この例では、ターゲットタグ allow-health-check を使用して VM が識別されます。

Console

  1. Google Cloud Console で [ファイアウォール] ページに移動します。

    [ファイアウォール] ページに移動

  2. [ファイアウォール ルールを作成] をクリックして、2 つ目のファイアウォール ルールを作成します。
  3. [名前] に「fw-allow-health-check」と入力します。
  4. [ネットワーク] で、[default] を選択します。
  5. [ターゲット] で、[指定されたターゲットタグ] を選択します。
  6. [ターゲットタグ] フィールドに「allow-health-check」を入力します。
  7. [ソースフィルタ] を [IP 範囲] に設定します。
  8. [ソース IP の範囲] を 130.211.0.0/2235.191.0.0/16 に設定します。
  9. [プロトコルとポート] で、[指定したプロトコルとポート] をオンにします。
  10. [tcp] チェックボックスをオンにし、ポート番号に「80」と入力します。
  11. [作成] をクリックします。

gcloud

gcloud compute firewall-rules create fw-allow-health-check \
    --network=default \
    --action=allow \
    --direction=ingress \
    --source-ranges=130.211.0.0/22,35.191.0.0/16 \
    --target-tags=allow-health-check \
    --rules=tcp:80

外部 IP アドレスの予約

インスタンスが稼働し始めたので、次にロードバランサにユーザーが接続する際に使用するグローバル静的外部 IP アドレスを設定します。

Console

  1. Google Cloud Console で、[外部 IP アドレス] ページに移動します。

    [外部 IP アドレス] ページに移動

  2. IPv4 アドレスを予約するには、[静的アドレスを予約] をクリックします。
  3. [名前] に「lb-ipv4-1」と入力します。
  4. [ネットワーク サービス階層] を [プレミアム] に設定します。
  5. [IP バージョン] を [IPv4] に設定します。
  6. [タイプ] を [グローバル] に設定します。
  7. [予約] をクリックします。

gcloud

gcloud compute addresses create lb-ipv4-1 \
    --ip-version=IPV4 \
    --global

予約されている IPv4 アドレスをメモします。

gcloud compute addresses describe lb-ipv4-1 \
    --format="get(address)" \
    --global

ロードバランサの設定

この例では、クライアントとロードバランサ間に HTTP または HTTPS を使用します。HTTPS の場合、プロキシを構成するために SSL 証明書リソースが 1 つ以上必要になります。Google マネージド証明書を使用することをおすすめします。

フロントエンドで HTTPS を使用している場合でも、バックエンドでは HTTP を使用できます。Google では、Google Cloud VPC ネットワーク内にある Google Front End(GFE)とバックエンド間のトラフィックを自動的に暗号化します。

Console

  1. Google Cloud Console で、[負荷分散] ページに移動します。

    [負荷分散] ページに移動

  2. [ロードバランサを作成] をクリックします。
  3. [HTTP(S) 負荷分散] で、[構成を開始] をクリックします。
  4. [インターネットから自分の VM へ] をオンにして、[続行] をクリックします。
  5. ロードバランサの [名前] には、「web-map-https」や「web-map-http」などを入力します。
  6. [バックエンドの構成] をクリックします。
    1. [バックエンド サービスとバックエンド バケットの作成または選択] で、[バックエンド サービス] > [バックエンド サービスを作成] の順に選択します。
    2. バックエンド サービスの名前(web-backend-service など)を追加します。
    3. [プロトコル] で、HTTP を選択します。
    4. [名前付きポート] に「http」と入力します。
    5. [バックエンド] > [新しいバックエンド] > [インスタンス グループ] で、インスタンス グループ lb-backend-example を選択します。
    6. [ポート番号] に「80」と入力します。
    7. 他のデフォルト設定は残します。
    8. [ヘルスチェック] で、[ヘルスチェックを作成] を選択し、ヘルスチェックの名前(「http-basic-check」など)を追加します。
    9. プロトコルを HTTP に設定し、[保存して次へ] をクリックします。
    10. 他のデフォルト設定は残します。
    11. [作成] をクリックします。
  7. [ホストとパスのルール] で、デフォルト設定をそのまま使用します。
  8. [フロントエンドの構成] で、次の値を使用します。
    1. [プロトコル] を HTTPS または HTTP に設定します。
    2. [IP アドレス] を前の手順で作成した lb-ipv4-1 に設定します。
    3. [ポート] が、HTTPS トラフィックを許可する 443 か、HTTP トラフィックを許可する 80 になっていることを確認します。
    4. 443 を選択した場合は、[証明書] プルダウン リストをクリックして、プライマリ SSL 証明書を選択します。
    5. [完了] をクリックします。
  9. [確認と完了] をクリックします。
  10. ロードバランサの構成が完了したら、[作成] をクリックします。
  11. ロードバランサの作成が完了するまで待ちます。
  12. ロードバランサの名前をクリックします。
  13. [ロードバランサの詳細] 画面で、ロードバランサの [IP:ポート] をメモします。

gcloud

  1. ヘルスチェックを作成します。
    gcloud compute health-checks create http http-basic-check \
        --port 80
    
  2. バックエンド サービスを作成します。
    gcloud compute backend-services create web-backend-service \
        --protocol=HTTP \
        --port-name=http \
        --health-checks=http-basic-check \
        --global
    
  3. インスタンス グループをバックエンドとしてバックエンド サービスに追加します。
    gcloud compute backend-services add-backend web-backend-service \
        --instance-group=lb-backend-example \
        --instance-group-zone=us-east1-b \
        --global
    

HTTPS フロントエンドの設定

HTTP ロードバランサの場合、このセクションはスキップしてください。

  1. HTTPS 用に、受信リクエストをデフォルトのバックエンド サービスに転送する URL マップを作成します。
    gcloud compute url-maps create web-map-https \
        --default-service web-backend-service
    
  2. HTTPS 用に、次のリンク先で示されているようにグローバル SSL 証明書リソースを作成します。

    次の例では、certificate-file という証明書ファイルと private-key-file という秘密鍵ファイルがあることを前提としています。この例では、www-ssl-cert という SSL 証明書リソースを作成します。

    gcloud compute ssl-certificates create www-ssl-cert \
        --certificate=certificate-file \
        --private-key=private-key-file \
        --global
    
  3. HTTPS 用に、リクエストを URL マップに送信するターゲット HTTPS プロキシを作成します。プロキシはロードバランサの一部であり、HTTPS 負荷分散用の SSL 証明書を保持するため、この手順で証明書も読み込めます。
    gcloud compute target-https-proxies create https-lb-proxy \
        --url-map=web-map-https \
        --ssl-certificates=www-ssl-cert
    
  4. HTTPS 用に、受信リクエストをプロキシに転送するグローバル転送ルールを作成します。
    gcloud compute forwarding-rules create https-content-rule \
        --address=lb-ipv4-1 \
        --global \
        --target-https-proxy=https-lb-proxy \
        --ports=443
    

HTTP フロントエンドの設定

HTTPS ロードバランサの場合、このセクションはスキップしてください。

  1. HTTP 用に、受信リクエストをデフォルトのバックエンド サービスに転送する URL マップを作成します。
    gcloud compute url-maps create web-map-http \
        --default-service web-backend-service
    
  2. HTTP 用に、リクエストを URL マップに転送するターゲット HTTP プロキシを作成します。
    gcloud compute target-http-proxies create http-lb-proxy \
        --url-map=web-map-http
    
  3. HTTP 用に、受信リクエストをプロキシに転送するグローバル転送ルールを作成します。
    gcloud compute forwarding-rules create http-content-rule \
        --address=lb-ipv4-1 \
        --global \
        --target-http-proxy=http-lb-proxy \
        --ports=80
    

インスタンスに送信されるトラフィックのテスト

負荷分散サービスが稼働中になったので、転送ルールへトラフィックを送信できます。また、各インスタンスに分散されるトラフィックを監視できます。

Console

  1. Google Cloud Console で、[負荷分散] ページに移動します。

    [負荷分散] ページに移動

  2. 作成したロードバランサをクリックします。
  3. [バックエンド] セクションで、VM が正常であることを確認します。[正常] 列には、両方の VM が正常であること(2/2)が示されます。表示が異なる場合は、まずページを再読み込みしてみてください。VM が正常な状態であることが Cloud Console に表示されるまでに時間がかかる場合があります。数分経ってもバックエンドが正常に動作しない場合は、ファイアウォールの構成と、バックエンド VM に割り当てられているネットワーク タグを確認します。
  4. HTTPS 用に Google マネージド証明書を使用している場合は、証明書リソースのステータスが ACTIVE であることを確認します。詳細については、Google マネージド SSL 証明書リソースのステータスをご覧ください。
  5. Cloud Console でバックエンド インスタンスが正常であることを確認したら、ウェブブラウザ(https://IP_ADDRESS または http://IP_ADDRESS)でロードバランサをテストできます。IP_ADDRESS は、ロードバランサの IP アドレスに置き換えます。
  6. HTTPS のテストに自己署名証明書を使用した場合は、ブラウザに警告が表示されます。自己署名証明書を受け付けるためには、ブラウザで明示的に設定する必要があります。
  7. ページを提供したインスタンスの名前とそのゾーン(Page served from: lb-backend-example-xxxx など)を示すコンテンツを含むページがブラウザで表示されます。お使いのブラウザでこのページがレンダリングされない場合は、このガイドの構成設定を確認してください。

完了すると、Cloud Console に HTTPS ロードバランサに関する情報が次のように表示されます。

HTTPS ロードバランサ

HTTPS ロードバランサへのトラフィックのリダイレクト

LB1 を作成し、動作確認を完了したところで、LB2(バックエンドが存在しない部分的な HTTP ロードバランサ)を作成して HTTP トラフィックを LB1 にリダイレクトできます。

この例では、301 レスポンス コードを使用しています。別のレスポンス コードを使用することもできます。

リダイレクトを設定するには、YAML ファイルをインポートし、ターゲット HTTP プロキシでトラフィックをリダイレクトする URL マップを確実に参照する必要があります。

Console

現在、この機能は Google Cloud Console ではサポートされていません。

gcloud

  1. YAML ファイル /tmp/web-map-http.yaml を作成します。この例では、レスポンス コードとして MOVED_PERMANENTLY_DEFAULT を使用しています。

    kind: compute#urlMap
    name: web-map-http
    defaultUrlRedirect:
       redirectResponseCode: MOVED_PERMANENTLY_DEFAULT
       httpsRedirect: True
    tests:
    - description: Test with no query parameters
      host: foobar
      path: /test/
      expectedOutputUrl: https://foobar/test/
      expectedRedirectResponseCode: 301
    - description: Test with query parameters
      host: foobar
      path: /test/?parameter1=value1&parameter2=value2
      expectedOutputUrl: https://foobar/test/?parameter1=value1&parameter2=value2
      expectedRedirectResponseCode: 301
    
  2. URL マップを検証します。

    gcloud compute url-maps validate --source /tmp/web-map-http.yaml
    

    テストに合格し、コマンドによって成功メッセージが出力された場合は、URL マップに変更を保存します。

  3. YAML ファイルをインポートして、HTTP ロードバランサの URL マップを作成します。この URL マップの名前は web-map-http です。

    gcloud compute url-maps import web-map-http \
       --source /tmp/web-map-http.yaml \
       --global
    

    既存の URL マップを更新する場合、次のプロンプトが表示されます。

    Url Map [web-map-http] will be overwritten.
    
    Do you want to continue (Y/n)?
    

    続行するには [Y] を押します。

  4. URL マップが更新されていることを確認します。HTTP ロードバランサの URL マップは次のようになります。

    gcloud compute url-maps describe web-map-http
    
    creationTimestamp: '2020-03-23T10:53:44.976-07:00'
    defaultUrlRedirect:
     httpsRedirect: true
     redirectResponseCode: MOVED_PERMANENTLY_DEFAULT
    fingerprint: 3A5N_RLrED8=
    id: '2020316695093397831'
    kind: compute#urlMap
    name: web-map-http
    selfLink: https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/urlMaps/web-map-http
    
  5. web-map-http を URL マップとして使用して、新しいターゲット HTTP プロキシを作成するか、既存のターゲット HTTP プロキシを更新します。

    gcloud compute target-http-proxies create http-lb-proxy \
       --url-map=web-map-http \
       --global
    

    または

    gcloud compute target-http-proxies update http-lb-proxy \
       --url-map=web-map-http \
       --global
    
  6. 受信リクエストをプロキシにルーティングするグローバル転送ルールを作成します。--address フラグで lb-ipv4-1 を指定します。これは、外部 HTTPS ロードバランサに使用されるものと同じ IP アドレスです。

    gcloud compute forwarding-rules create http-content-rule \
       --address=lb-ipv4-1 \
       --global \
       --target-http-proxy=http-lb-proxy \
       --ports=80
    

完了すると、Cloud Console に次の 2 つのロードバランサが表示されます。

両方のロードバランサ

Cloud Console には、web-map-httpロードバランサに関する情報が次のように表示されます。

HTTP ロードバランサ

カスタム ヘッダーの追加

必要に応じて、HTTPS ロードバランサのバックエンド サービスに HTTP Strict-Transport-Security ヘッダーを次のように追加します。

  • ヘッダー名: Strict-Transport-Security
  • ヘッダー値: max-age=31536000; includeSubDomains; preload

この設定でカスタム ヘッダーがクライアントに送信され、次回クライアントが HTTP 経由で URL にアクセスしようとすると、ブラウザはリダイレクトします。

カスタム ヘッダーをバックエンド サービス構成に追加するには、次のように --custom-response-header フラグを使用します。

gcloud compute backend-services update web-backend-service \
    --global \
    --custom-response-header='Strict-Transport-Security:max-age=31536000; includeSubDomains; preload'

詳細については、カスタム ヘッダーの作成をご覧ください。

HTTP から HTTPS へのリダイレクトをテストする

両方のロードバランサで使用している予約済みの IP アドレスをメモします。

gcloud compute addresses describe lb-ipv4-1 \
    --format="get(address)" \
    --global

この例では、予約済みの IP アドレスが 34.98.77.106 であるとしています。http://34.98.77.106/ URL は https://34.98.77.106/ にリダイレクトされます。

数分経過したら、次の curl コマンドを実行してテストします。34.98.77.106 は、予約済みの IP アドレスに置き換えてください。

curl 34.98.77.106:80

出力例:

<HTML><HEAD><meta http-equiv="content-type" content="text/html;charset=utf-8">
<TITLE>301 Moved</TITLE></HEAD><BODY>
<H1>301 Moved</H1>
The document has moved
<A HREF="https://34.98.77.106/">here</A>.
</BODY></HTML>

次のステップ