Cloud Run for Anthos on Google Cloud コンテナ インスタンスに割り当てる CPU の数を指定する方法について説明します。デフォルトでは、Cloud Run for Anthos で CPU の最小数と最大数は指定されていません。その代わりに、使用可能なリソースの量によってサービスが制限されます。CPU リソースの詳細については、コンテナ ランタイムの契約をご覧ください。
CPU 割り当ての設定と更新
構成を変更すると、新しいリビジョンが作成されます。明示的に更新しない限り、以降のリビジョンでも、この構成が自動的に設定されます。
新しいサービスをデプロイするか、既存のサービスを更新してリビジョンをデプロイする際に、Cloud Console、gcloud
コマンドライン ツール、または YAML ファイルを使用して CPU 割り当てを設定できます。
Console
デプロイ先の新しいサービスを構成する場合は、[サービスの作成] をクリックします。既存のサービスを構成する場合は、そのサービスをクリックし、[新しいリビジョンの編集とデプロイ] をクリックします。
[詳細設定] で [コンテナ] をクリックします。
プルダウン リストから目的の CPU 割り当てを選択します。Kubernetes CPU ユニットの数を選択できます。たとえば、1 CPU の場合は
1
を、0.4 CPU の場合には400m
を指定します。[作成] または [デプロイ] をクリックします。
コマンドライン
既存のサービスの場合は、
--cpu
パラメータを指定してgcloud kuberun core services update
コマンドを実行し、割り当てる CPU の数を設定します。gcloud kuberun core services update SERVICE --cpu CPU
次のように置き換えます。
SERVICE
は、実際のサービスの名前に置き換えます。CPU
は、目的の CPU 割り当てに置き換えます。Kubernetes CPU ユニットの値を指定します。たとえば、1 CPU の場合は1
を、0.4 CPU の場合には400m
を指定します。
新しいサービスの場合は、
--cpu
パラメータを指定してgcloud kuberun core services create
コマンドを実行し、割り当てる CPU の数を設定します。gcloud kuberun core services create SERVICE --image=IMAGE_URL --cpu CPU
次のように置き換えます。
SERVICE
は、実際のサービスの名前に置き換えます。- IMAGE_URL は、コンテナ イメージへの参照(
gcr.io/myproject/my-image:latest
など)に置き換えます。 CPU
は、目的の CPU 割り当てに置き換えます。Kubernetes CPU ユニットの値を指定します。たとえば、1 CPU の場合は1
を、0.4 CPU の場合には400m
を指定します。
YAML
YAML ファイルを使用して既存のサービスの構成を変更するには、現在の構成のコピーを取得し、その構成を変更してローカル ファイルに保存してから、これらの変更をサービスにデプロイします。
YAML として表示し、サービスの構成をローカル ファイルにコピーします。例を示します。
service.yaml
:gcloud kuberun core services describe SERVICE --format yaml
SERVICE は、Cloud Run for Anthos サービスの名前に置き換えます。
ローカル ファイルで
cpu
属性を更新します。apiVersion: serving.knative.dev/v1 kind: Service metadata: name: SERVICE spec: template: spec: containers: - image: IMAGE resources: limits: cpu: CPU
次のように置き換えます。
- SERVICE は、Cloud Run for Anthos サービスの名前に置き換えます。
- IMAGE は、コンテナ イメージの URL に置き換えます。
- CPU は、目的の CPU 値に置き換えます。Kubernetes CPU ユニットで値を指定します。たとえば、1 CPU の場合は
1
を、0.4 CPU の場合には400m
を指定します。
次のコマンドを使用して、サービスを新しい構成に置き換えます。
gcloud beta run services replace service.yaml