ダイレクト ピアリングの概要

ダイレクト ピアリングを使用すると、お客様のビジネス ネットワークと Google のエッジ ネットワークの間に直接ピアリング接続を確立し、高スループットのクラウド トラフィックを送受信できます。

この機能は、世界 33 か国に展開する 100 以上のロケーションで利用可能です。Google のエッジ ロケーションの詳細については、Google のピアリング サイトをご覧ください。

ダイレクト ピアリングを確立すると、お客様のオンプレミス ネットワークから Google サービスへのダイレクトパスが用意されます。これには、1 つ以上のパブリック IP アドレスを通じて公開される Google Cloud プロダクトも含まれます。また、Google のネットワークからオンプレミス ネットワークへのトラフィックも、そのダイレクトパスを追加します。これには、プロジェクト内の VPC ネットワークからのトラフィックも含まれます。

ダイレクト ピアリングは、Google Cloud の外部に存在します。Google Workspace アプリケーションにアクセスする必要がない限り、Google Cloud への推奨のアクセス方法は、Dedicated Interconnect または Partner Interconnect です。

ダイレクト ピアリングと Cloud Interconnect の違いについては、比較表をご覧ください。

考慮事項

Google Cloud で使用する場合、ダイレクト ピアリングは VPC ネットワークでカスタムルートを作成しません。VPC ネットワークのリソースから送信されたトラフィックは、ネクストホップがデフォルトのインターネット ゲートウェイ(デフォルト ルートなど)または Cloud VPN トンネルのいずれかであるルートを経由します。トラフィックの宛先がお客様のオンプレミスの IP 範囲と一致する場合は、スタートガイドで説明されているように、下り(外向き)料金の割引対象となることがあります。

ネクストホップが Cloud VPN トンネルであるルートを使用して、ダイレクト ピアリングを介してトラフィックを送信するには、お客様のオンプレミス ネットワークの VPN ゲートウェイの IP アドレスが構成済みの宛先範囲内にある必要があります。

サービスレベル

Google では、ダイレクト ピアリングに関するサービスレベル契約(SLA)を提供していません。SLA に関心をお持ちの場合は、Cloud Interconnect の使用をおすすめします。

Google とのピアリングの対象

Google のピアリングの技術要件を満たしている Google Cloud のお客様は、ダイレクト ピアリングの対象となります。Google は、PeeringDB エントリに記載されているロケーションでピアリングを行うことができます。

お客様には、Google とプライベート ピアリングを行うことをおすすめします。プライベート ピアリングでは、Google とお客様との間に専用の物理ポートが用意され、パブリック ピアリングよりもパフォーマンスと信頼性が向上します。

プライベート ピアリングでは、1 つの大都市圏内にある 2 つ以上の別個の Google への接続により、物理的な冗長性を確保する必要があります。物理接続ごとに独自の IP アドレスを指定する必要があります。

要件の詳細と、Google Cloud のお客様向けの Google ピアリングのベスト プラクティスについては、Google ピアリングをご覧ください。

ご利用にあたって

ピアリング接続の新規確立をご希望の場合は、Google のピアリング チームまでご連絡ください。掲示した技術要件を満たしている場合は、Google の担当者より詳細をご連絡し、申請プロセスをご案内いたします。