.NET ランタイム

概要

Cloud Functions の関数は、オペレーティング システムのバージョンに加えアドオン パッケージ、言語サポート、お使いの関数をサポートして呼び出す Functions Framework ライブラリで構成される環境で実行されます。この環境は言語バージョンで識別され、ランタイムと呼ばれます。

Cloud Functions は、次の .NET ランタイムをサポートしています。

  • .NET Core 8.0(第 2 世代のみ)
  • .NET Core 6.0
  • .NET Core 3.1(Functions Framework v1 のみを使用)

ランタイムの概要と、各 .NET ランタイムが使用する Ubuntu のバージョンについては、Cloud Functions の実行環境をご覧ください。

Cloud Functions で .NET の使用を開始するには、クイックスタートをご覧ください。

テンプレート パッケージ

テンプレート パッケージを使用すると、新しい関数を簡単に作成できます。使用方法は次のとおりです。

  1. .NET SDK をインストールします。

  2. テンプレート パッケージをインストールします。

    dotnet new install Google.Cloud.Functions.Templates
    

C#(デフォルト)、F#、Visual Basic の 3 種類の関数用のテンプレートが用意されています。テンプレートから新しいプロジェクトを作成するときは、-lang f# を指定して F# プロジェクトを作成するか、-lang vb を指定して Visual Basic プロジェクトを作成します。詳しくは以下をご覧ください。

.NET Functions Framework のバージョンを選択する

.NET Functions Framework のバージョンによって、サポートされるランタイムが異なります。バージョン 1 は .NET Core 3.1 以降をサポートし、デフォルトのテンプレートは .NET Core 3.1 です。バージョン 2 は .NET 6 以降をサポートし、デフォルトのテンプレートは .NET 6 です。

.NET Functions Framework バージョン 1 を使用して既存のプロジェクトをアップグレードするには、プロジェクト ファイルを編集するか Visual Studio を使用して、Google.Cloud.Functions で始まるすべての依存関係を最新バージョンに更新し、ターゲット フレームワークを .NET 6 に設定します。

ランタイムの選択

関数を実行する .NET ランタイムは、関数をデプロイするときに指定する必要があります。選択したランタイムは、プロジェクト ファイル内のターゲット フレームワーク(MyFunction.csproj など)に対応している必要があります。.NET ランタイムを指定するには:

gcloud

Google Cloud CLI を使用している場合は、--runtime パラメータを使用してランタイムを指定します。--entry-point フラグには、完全修飾クラス名(FQN)を指定します。例:

gcloud functions deploy NAME --entry-point FQN --runtime dotnet6 --trigger-http

その他のデプロイ パラメータについては、gcloud ツールを使用したデプロイをご覧ください。

コンソール

Google Cloud コンソールを使用している場合は、Google Cloud コンソール クイックスタートで詳しい手順をご覧ください。

関数の準備

関数は、Google Cloud コンソールから直接準備することも、ローカルマシンに作成してアップロードすることもできます。.NET 開発用にローカルマシンを準備するには、.NET 開発環境の設定をご覧ください。

関数を呼び出すライブラリは .NET Functions Framework です。

Cloud Functions で .NET の使用をすぐに開始するには、クイックスタートをご覧ください。

ソースコードの構造

Cloud Functions で関数の定義を見つけられるよう、ランタイムごとに、ソースコードの構造に対する特定の要件があります。詳しくは、Cloud Functions の作成をご覧ください。

依存関係の指定

関数の依存関係は、プロジェクト ファイルに追加することで指定できます。詳細については、.NET での依存関係の指定をご覧ください。

次のステップ