地域とリージョン

Google Cloud サービスは、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアのロケーションでご利用いただけます。これらのロケーションは、「リージョン」と「ゾーン」に分けられます。アプリケーションのロケーションとして、レイテンシ、可用性、耐久性の要件が満たされるところを選ぶことができます。

リージョンとゾーン

「リージョン」は、「ゾーン」で構成された、独立した地理エリアです。リージョン内のロケーションのラウンドトリップ ネットワーク レイテンシは、95% 程度が 1 ミリ秒未満になります。

「ゾーン」は、リージョン内にある Google Cloud リソースのデプロイエリアです。ゾーンは、リージョン内の単一の障害ドメインとみなすことができます。可用性の高いフォールト トレラントなアプリケーションをデプロイし、予期せぬ障害を防ぐためには、リージョン内の複数のゾーンにアプリケーションをデプロイする必要があります。

自然災害によってリージョン全体が喪失した場合に備えて、障害復旧計画を策定し、主要なリージョンが喪失するという予期せぬ事態が発生した場合にアプリケーションを立ち上げるノウハウを用意しておく必要があります。詳しい情報については、アプリケーション デプロイの留意点をご覧ください。

それぞれのロケーション オプションで使用できるリソースについて詳しくは、クラウドのロケーションをご覧ください。

Google Cloud のサービスとリソースは、ゾーン内リージョン内複数のリージョンで Google が管理のいずれかになります。これらのオプションがデータにとってどのような意味を持つのかについて詳しくは、データの地理的管理をご覧ください。

ゾーンリソース

ゾーンリソースは、単一のゾーン内で動作します。ゾーンが利用不可能になれば、そのゾーン内のすべてのゾーンリソースは、サービスが復旧するまで、利用不可能になります。ゾーンリソースの例としては、特定のゾーン内に存在する Compute Engine Virtual Machine(VM)インスタンスなどがあります。

リージョン リソース

リージョン リソースとは、App Engine アプリケーションなど、リージョン内の複数のゾーンに重複してデプロイされるリソース、またはリージョン マネージド インスタンス グループのことです。そのため、リージョン リソースはゾーンリソースに比べて可用性が高くなります。

マルチリージョン リソース

一部の Google Cloud サービスは Google により管理され、複数のリージョン内にわたって冗長化および分散されます。これらのサービスでは、可用性、性能、リソースの効率性が最適化されます。その結果、これらのサービスではレイテンシと整合性モデルの間でトレードオフが生じます。このトレードオフは、プロダクトごとに文書化されています。

次のサービスには、全リージョンのデプロイエリアに加え、1 つ以上のマルチリージョンのデプロイエリアがあります。

  • Datastore
  • Firestore
  • Cloud Key Management Service
  • Cloud Storage
  • BigQuery
  • Cloud Spanner
  • Cloud Bigtable
  • Cloud Data Loss Prevention
  • Cloud Healthcare API

マルチリージョン リソースに関連付けられているデータは、特定のリージョンに結びつけられておらず、リージョン間での移動が可能です。リージョンはリージョン グループに追加および削除できます。たとえば、EU ロケーション内にある Cloud Storage 用バケットではデータが EU 内に保存されますが、保存データは EU 内のどの Cloud Storage リージョンにも格納または移動できます(利用規約サービス固有の規約によります)。

データの地理的管理

Google Cloud サービスにおけるデータの局所性は、サービス固有の規約を含む利用規約に定められています。Google では、それぞれお客様に独自のセキュリティおよびコンプライアンス上のニーズがあることを理解しています。お客様の要件を満たしていただくために、Google Cloud のセールスチームがお手伝いをいたします。

リージョンまたはゾーンで保存されているリソースを使用するときには、障害復旧のために、データを他のリージョンに複製するか、Multi-Regional Storage リソースにスナップショットを作成することを強く推奨いたします。

アプリケーション デプロイの留意点

ゾーンが利用不可能になった場合も耐えられる、可能性の高いサービスとアプリケーションを作成するには

以下を使用します。

リージョン全体が幅広く喪失した場合に耐えられる、障害復旧が可能なアプリケーションを作成するには

データの場合、次のうちの 1 つまたは複数の戦略を使います。

  • マネージドのマルチリージョン ストレージ サービス(Cloud Storage、Datastore、Firestore、Cloud Spanner など)を使用する。
  • ゾーンリソースまたはリージョン リソースを使用する一方で、マルチリージョン リソース(Cloud Storage、Datastore、Firestore、Cloud Spanner など)にデータのスナップショットを作成する。
  • ゾーンリソースまたはリージョン リソースを使用し、データは他の 1 つまたは複数のリージョンに複製されるようにする。

コンピューティングの場合、次の戦略を使います。

  • ゾーンリソースまたはリージョン リソース(Compute Engine や App Engine など)を使用しますが、データがマネージドのマルチリージョン リソースにない場合は、プライマリ データのコピーを参照し、(リージョンの障害の場合は)他のリージョンでアプリケーションを手動または自動で立ち上げる。

サービスの依存関係について詳しくは、お問い合わせをご覧ください。

追加のソリューションとチュートリアル

次のソリューションとチュートリアルは、アプリケーションの可用性を高め、停止にも耐えられるようにするためのガイダンスとなります。

スケーラブルで復元性が高いアプリのためのパターン

Google Cloud を使用して、ウェブ アプリケーションに広く適用されるパターンや手法を使用して、スケーラブルで復元性の高いアプリケーション アーキテクチャを構築する方法を学習します。

HTTPS ロードバランサの作成

複数のリージョンで Compute Engine のインスタンスを構成し、HTTP 負荷分散によってリージョンを横断してトラフィックを分散させることで、リージョン間での可用性を向上させ、サービス停止の場合にもフェイルオーバーができるようになります。

堅牢なシステムの設計

障害、ネットワーク中断、予期せぬ災害に対して堅牢でいられるように、Compute Engine のサービスを設計します。

Cloud Storage を使用した Cassandra のバックアップと復元

Cloud Storage でデータのバックアップと復元を行うことで、Cassandra インストール環境で基本的な障害復旧を可能にする方法を学習します。

障害復旧計画ガイド

Google Cloud で障害復旧計画を設計、テストするための一般的な原則です。