リアルタイムでのアプリケーションのデバッグ
Cloud デバッガは、アプリケーションの停止や実行速度の低下を招くことなく、実行中のアプリケーションの状態をリアルタイムで調査できる Google Cloud の機能です。ソースコード内のどの場所にあるコールスタックと変数をキャプチャしても、ユーザーには影響しません。この機能を使って本番環境でのコードの動作を把握し、また状態を分析して見つけにくいバグを検出することもできます。
本番環境でのデバッグ
Cloud デバッガは、本番環境のアプリケーションで使用できます。数回クリックするだけで、実行中のアプリケーションの状態のスナップショットをとったり、新しいロギング ステートメントを挿入したりできます。スナップショットは、コードが初めてインスタンスから実行されたときに、そのコードの特定の場所でコールスタックと変数をキャプチャします。挿入されたログポイントは、同じログストリームにログメッセージを書き込むデプロイ済みコードの一部であるかのように動作します。操作はわかりやすいシンプルなインターフェースから行うことができます。
複数のソース オプション
Cloud デバッガは、ソースコードにアクセスできればより威力を発揮します。 Cloud Source Repositories、GitHub、Bitbucket、GitLab などのバージョン管理システムが使用されている場合、Cloud デバッガではソースコードの正しいバージョンを表示できます。他のソース リポジトリが使用されている場合は、ビルドおよびデプロイ プロセスの一環としてソースファイルをアップロードできます。ローカル開発で使用されている場合は、ローカル ファイルを表示することもできます。ソースコードにアクセスできない場合は、ファイル名と行番号をユーザー インターフェースに直接入力して、スナップショットを取得するか、ログポイントを挿入します。
デバッグ中の共同作業
デバッグ セッションを共有すると、他のチームメンバーとの共同作業が容易になります。デバッグ セッションは、Console URL を送信するだけで簡単に共有できます。
既存のワークフローを使用
Cloud デバッガは、既存のデベロッパー ワークフローに統合されています。 デバッガを起動すると、Cloud Logging、Error Reporting、ダッシュボード、IDE、gcloud コマンドライン インターフェースからスナップショットを直接取得できます。
特長
デバッグ スナップショット
本番環境のアプリケーションの特定の行位置における状態をキャプチャします。
デバッグ ログポイント
特定の行位置に新しいロギング ステートメントをオンデマンドで挿入します。
条件付きデバッグ
アプリケーションの言語で記述された単純な条件式を使用して、必要なときにのみスナップショットのキャプチャまたはログポイント メッセージの書き込みを行います。
IDE との統合
IDE 内で Cloud デバッガを使用できます。
設定は簡単
App Engine アプリケーションでは、デバッガは自動的に有効になります。Google Kubernetes Engine または Compute Engine では、簡単な手順で有効にできます。
技術リソース
料金
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