Compute Engine のインスタンスをカスタマイズ
カスタム マシンタイプは Compute Engine で提供している機能で、ユーザーはニーズに合わせてマシンタイプを簡単にカスタマイズできます。カスタム マシンタイプを利用することにより、ワークロードに最適な CPU やメモリを搭載した仮想マシンを構築できます。マシンタイプを構築するのに選択できる vCPU の数は、1 または 96 までの偶数です。メモリは vCPU あたり 8.0 GB まで構成できます。
カスタマイズされた、構成可能なインフラストラクチャ
Compute Engine では、カスタム マシンタイプと事前定義されたマシンタイプが提供されるので、ワークロードに合わせてインフラストラクチャを調整できます。さらに、選んだマシンタイプを将来変更することも可能です。Compute Engine のストップ / スタート機能を使用すると、より小さいまたはより大きいカスタム マシンタイプのインスタンスや、事前定義された構成にワークロードを移動することもできます。
お客様に合った料金を見つける
カスタム マシンタイプは、使用するリソース(vCPU とメモリ)によって料金が決定されます。したがって、構成内容により、カスタム マシンタイプの費用を事前に計算できます。事前定義されたマシンタイプにリソースを加えたり外したりすることにより、Compute Engine の料金を最適化してください。事例によっては、Google Cloud Platform 上でワークロードに合わせて最適なマシンを構成すると、他のパブリック クラウド プロバイダで事前定義されたタイプを使用するより 50% 以上も費用を削減できる可能性があります。
瞬時に機能を有効にできる
シンプルな gcloud コマンドライン呼び出し用インターフェースの Compute Engine UI や API を使って、カスタム マシンタイプで仮想マシンを作成できます。
// CREATE INSTANCE WITH 4 vCPUs and 5 GB MEMORY
gcloud compute instances create my-vm --custom-cpu 4 --custom-memory 5
特長
プログラムからのアクセス
gcloud コマンドライン ツールと Google の API でアクセスできます。--custom-cpu {VCPUS} --custom-memory {MEMORY} のように入力するだけです。
コンソールの構成
インスタンスの作成ページで、オプションのカスタマイズ機能を使用し、ニーズに合わせて仮想マシンを作成します。
OS サポート
CentOS、CoreOS、Debian、OpenSUSE、Red Hat、SLES、Ubuntu、Windows。お客様独自の Linux バリアントにも対応可能です。
使い慣れた機能
Compute Engine の機能の一つであるカスタム マシンタイプでは、事前定義されたマシンタイプと同じ機能をすべてご利用いただけます。すでに Compute Engine をお使いの場合、カスタム マシンタイプの使用方法は使い慣れたものと感じていただけることでしょう。
予測可能な料金
カスタム マシンタイプは、使用した vCPU 数とメモリ容量(GB)に基づいて、時間単位で料金が発生します。8 個の vCPU と 20 GB のメモリを搭載した VM の料金は、4 個の vCPU と 10 GB のメモリを搭載した VM の 2 倍になります。
自動割引
継続利用割引により、長時間実行されるワークロードについては自動的に割引料金が適用されます。登録料や事前の確約は不要です。
確約による割引
確約利用割引では、最大 57% の割引が適用されます。前払い料金は不要で、インスタンス タイプの変更も可能です。
プリエンプティブルとカスタム
バッチジョブやその他のフォールト トレラントなワークロードでは、カスタムマシンをプリエンプティブル VM にすることで、より柔軟にカスタマイズし、費用を削減できます。
顧客が柔軟にワークロードをスケーリングできてこそ、クラウドの真価が発揮されます。カスタム マシンタイプは必要な機能を顧客に選択させることにより、顧客がコントロールできるようにしています。
Forbes 誌 Janakiram MSV 氏(寄稿者)
技術リソース
料金
カスタム マシンタイプは、各インスタンスにプロビジョニングした vCPU 数とメモリ容量に基づいて料金が発生します。
継続利用割引
Compute Engine では、vCPU 数とメモリの使用量に基づいてカスタム マシンタイプの継続利用割引が計算され、継続利用割引表に記載された割引料金が適用されます。
プリエンプティブル カスタム マシンタイプ
バッチジョブやその他のフォールト トレラントなワークロードでは、プリエンプティブル VM を選択することにより Compute Engine コストを最大で 80% 削減できます。プリエンプティブル VM はカスタム マシンタイプと組み合わせて使用できます。
カスタム マシンタイプで削減可能な費用額
たとえば、ウェブサーバーの実行に、2 個の vCPU と 7.5 GB の RAM の事前定義 VM を提供しているクラウド プロバイダにおいて、VM 2 台分の料金で 4 個の vCPU と 15 GB の RAM を利用しているとします。このウェブサイトの運営に最適な構成が 4 個の vCPU と 8 GB の RAM である場合、Compute Engine でカスタム マシンタイプを作成することで、現在のプロバイダに比べて 33% 費用を削減できます。さらに、Google でウェブサイトを運営すれば、自動継続利用割引などの特典が適用されるので、現在のプロバイダに比べて 53% の費用を削減できるでしょう。
米国リージョンの料金
項目 | 米国リージョンの 1 時間あたりの料金(1 秒あたりの課金) | 100% 継続利用での継続利用割引適用 | プリエンプティブル VM 構成の場合 |
---|---|---|---|
vCPU | $0.033174/vCPU | $0.023228/vCPU | $0.00698/vCPU |
メモリ | $0.004446/GB | $0.003112/GB | $0.00094/GB |
$300 分の無料クレジットと 20 以上の Always Free プロダクトを活用して Google Cloud で構築を開始しましょう。