NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)のドライバをインストールする


リモート デスクトップでのハードウェア アクセラレーションのグラフィックやゲームに GPU が必要な場合は、NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)(旧称 NVIDIA GRID)を使用する仮想ワークステーションを作成できます。

NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)は、Vulkan、OpenGL、Direct3D などの API を使用するワークロードをクラウド リモート デスクトップで実行するのに最適です。

仮想ワークステーションの GPU を選択すると、Compute Engine によって NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)ライセンスが VM に追加されます。料金の詳細については、GPU の料金をご覧ください。

NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)を設定するには、次のことを行う必要があります。

  1. 仮想ワークステーションを有効にして VM を作成します。
  2. 仮想ワークステーション用のドライバをインストールします。

仮想ワークステーションを作成したら、Teradici® PCoIP や VMware® Horizon View などのリモート デスクトップ プロトコルを使用して仮想ワークステーションに接続できます。

準備

  • まだ設定していない場合は、認証を設定します。認証とは、Google Cloud サービスと API にアクセスするために ID を確認するプロセスです。ローカル開発環境からコードまたはサンプルを実行するには、次のように Compute Engine に対する認証を行います。

    このページのサンプルをどのように使うかに応じて、タブを選択してください。

    コンソール

    Google Cloud コンソールを使用して Google Cloud サービスと API にアクセスする場合、認証を設定する必要はありません。

    gcloud

    1. Google Cloud CLI をインストールし、次のコマンドを実行して初期化します。

      gcloud init
    2. デフォルトのリージョンとゾーンを設定します

    REST

    このページの REST API サンプルをローカル開発環境で使用するには、gcloud CLI に指定した認証情報を使用します。

      Google Cloud CLI をインストールし、次のコマンドを実行して初期化します。

      gcloud init

必要な NVIDIA ドライバのバージョン

Compute Engine で動作する NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)の場合は、次の NVIDIA ドライバ バージョンを推奨します。

  • L4 NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)の場合:
    • Linux : 525.105 以降
    • Windows : 537.13 以降
  • T4、P4、P100 NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)の場合:
    • Linux : 470.63.01 以降
    • Windows : 471.68 以降

NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)用のドライバをインストールする

VM で次の操作を行います。

  1. Linux オペレーティング システムの場合は、使用している Linux バージョンのビルドツールをインストールします。

    Debian / Ubuntu

    sudo apt install build-essential

    CentOS / RHEL

    sudo yum group install "Development Tools"

    SLES

    • SLES 12

      sudo zypper install -t pattern devel_basis
      sudo zypper install gcc8
    • SLES 15

      sudo SUSEConnect -p sle-module-development-tools/15/x86_64
      sudo zypper install gcc8 
  2. Linux オペレーティング システムの場合は、Linux カーネル ヘッダーをインストールします。NVIDIA のドキュメントでシステムに正しいカーネル ヘッダーと開発パッケージがインストールされていることを確認するをご覧ください。

  3. すべてのオペレーティング システムで、ドライバをインストールします。

    Linux

    1. ドライバをダウンロードします。Compute Engine で使用できる NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)ドライバの全一覧については、NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)のドライバをご覧ください。

      たとえば、NVIDIA 550.54.14 ドライバをダウンロードするには、次のコマンドを実行します。

      curl -O https://storage.googleapis.com/nvidia-drivers-us-public/GRID/vGPU17.0/NVIDIA-Linux-x86_64-550.54.14-grid.run
      
    2. インストーラを起動します。

      たとえば、NVIDIA 550.54.14 ドライバを起動するには、次のコマンドを実行します。

      sudo bash NVIDIA-Linux-x86_64-550.54.14-grid.run
    3. インストール時に次のオプションを選択します。

      • 32 ビットバイナリのインストールを求められたら、[Yes] を選択します。
      • x.org ファイルの変更を求められたら、[No] を選択します。

    Windows Server

    1. Windows Server のバージョンに応じて、必要な NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)ドライバをダウンロードします。

      Compute Engine で動作する Windows VM で使用できる NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)ドライバの一覧については、NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)のドライバをご覧ください。

    2. インストーラを実行して、高速インストールを選択します。

    3. インストールが完了したら VM を再起動します。再起動すると、セッションが切断されます。

    4. RDP または PCoIP クライアントを使用してインスタンスに再接続します。

  4. この手順は、T4 または L4 GPU がアタッチされた Linux ベースの NVIDIA RTX 仮想ワークステーション(vWS)にのみ必要です。

    NVIDIA 510 以降のドライバをインストールしている場合は、GSP ファームウェアを無効にする必要があります。NVIDIA のドキュメントの Disabling GSP Firmware をご覧ください。この手順を実施する際は、次の点に注意してください。

    • sudo を使用して、構成ファイルを作成および更新するコマンドを実行します。
    • VM を再起動するには、sudo reboot を使用するか、VM を停止して起動します。

ドライバがインストールされていることを確認する

Linux

次のコマンドを実行します。

nvidia-smi

コマンドの出力は次のようになります。

+-----------------------------------------------------------------------------------------+
| NVIDIA-SMI 550.54.14              Driver Version: 550.54.14      CUDA Version: 12.4     |
|-----------------------------------------+------------------------+----------------------+
| GPU  Name                 Persistence-M | Bus-Id          Disp.A | Volatile Uncorr. ECC |
| Fan  Temp   Perf          Pwr:Usage/Cap |           Memory-Usage | GPU-Util  Compute M. |
|                                         |                        |               MIG M. |
|=========================================+========================+======================|
|   0  Tesla T4                       On  |   00000000:00:04.0 Off |                    0 |
| N/A   62C    P0             28W /   70W |       0MiB /  15360MiB |      0%      Default |
|                                         |                        |                  N/A |
+-----------------------------------------+------------------------+----------------------+

+-----------------------------------------------------------------------------------------+
| Processes:                                                                              |
|  GPU   GI   CI        PID   Type   Process name                              GPU Memory |
|        ID   ID                                                               Usage      |
|=========================================================================================|
|  No running processes found                                                             |
+-----------------------------------------------------------------------------------------+

Windows Server

  1. RDP または PCoIP クライアントを使用して Windows インスタンスに接続します。

  2. デスクトップを右クリックし、[NVIDIA コントロール パネル] を選択します。

  3. [NVIDIA コントロール パネル] の [ヘルプ] メニューから、[システム情報] を選択します。この情報には、VM が使用している GPU とドライバのバージョンが表示されます。

次のステップ