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通信

Google Cloud と Nokia、初のエンドツーエンドの L3 データ通信で Cloud RAN ビジョンを加速

2023年3月24日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 3 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

バルセロナで開催された Mobile World Congress(MWC)2023 の前夜に発表させていただいたとおり、Google Distributed Cloud Edge(GDC Edge)上で無線アクセス ネットワーク(RAN)機能をソフトウェアとして実行できるようになりました。これにより、通信サービス プロバイダ(CSP)は、ネットワーク コアからネットワーク エッジにまで拡張する、広く使用されているアジャイルな運用モデルを使用して、高度なプログラム可能性、柔軟性、および低い運用費用を実現できます。この発表の後、パートナーシップを含む 4 本の主要な柱で構成されている、Google の Cloud RAN ソリューションについても概説しました。

以前、Google は 5G Cloud RAN の実現に向けて Nokia と戦略的パートナーシップを結びました。それ以来、両社のチームは共同でプロダクトの開発、統合、検証を行い、RAN の進化を求めるお客様のニーズに対応するエンドツーエンドのソリューションを生み出してきました。今年の MWC では、GDC Edge 上で動作する Nokia DU / CU のコンテナ化されたソフトウェアを使用した 5G Cloud RAN ソリューションを紹介しました。

この 2 月に MWC で紹介したように、私たちのチームは大きなマイルストーンを達成しました。それは、GDC Edge 上で動作する Nokia AirScale Cloud RAN のコンテナ化された DU / CU で、Nokia Cloud RAN SmartNIC L1 インライン アクセラレータが搭載されています。チームは、このテストベッドで初となるエンドツーエンドの L3 データ通信を成功させることができたのです。このテストベッドのセットアップでは、スタンドアロン(SA)構成で TDD(時分割複信)ミッドバンドにデプロイされた 100 MHz の 5G セルセクター、5G SA コアとともに、実際の 1 台の UE(ユーザー機器)を使用しました。一貫した低レイテンシと低ジッターで、堅牢なエンドツーエンドのデータ速度を達成できたことが、私たちの共同ソリューションの強固な基盤を証明しています。

CSP にとっての優先事項は、5G Cloud RAN のデプロイメントにおいて、従来の RAN 機器と同等のパフォーマンスと電力使用率を達成することです。Nokia Cloud RAN SmartNIC を使用した GDC Edge 上で動作する Nokia の AirScale Cloud RAN ソリューションのパフォーマンスは、その目標達成を促進すると同時に、従来の RAN デプロイメントと Cloud RAN デプロイメント間で同等の機能を提供します。

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図 1: Nokia Cloud RAN Smart NIC と統合された、GDC Edge 上の Nokia AirScale 5G Cloud RAN による L3 データ通信

「Cloud RAN に対するコラボレーション指向のアプローチは、Cloud RAN を採用している組織に連帯的に競争優位性を与え、効率性、イノベーション、オープン性、スケーリングを推進できることを意味します。Google Cloud とともに L3 データ通信を成功させることができたのは大きな成果であり、クラウド インフラストラクチャ全体で一貫したパフォーマンスを実現するための大きな進歩です。この取り組みにおいて、引き続き協業していくことを楽しみにしています」と、Nokia のパートナー Cloud RAN ソリューション担当シニアバイス プレジデント兼部門責任者である Pasi Toivanen 氏は述べています。

また、Google Cloud のグローバル通信パートナーシップ責任者である Don Tirsell は、次のように述べています。「これは、Nokia と Google Cloud のコラボレーションにおける記念すべき重要な出来事であり、CSP がクラウドネイティブな Cloud RAN ソリューションに必要とするパフォーマンス、エネルギーの節約、価値の提供を実現するうえで、大きな前進といえます。Nokia とともに、CSP の RAN のモダナイゼーションの可能性を実証し、その取り組みを加速できるよう支援することを楽しみにしています。」

現在も両社による取り組みは続いており、今後数か月のうちに、さらに多くの最新情報をお伝えしていく予定です。Google Cloud が提供する CSP の支援について詳しくは、通信業界ページをご覧いただくか、Google 担当者にお問い合わせください。


- 通信アクセスおよび RAN 担当プロダクト エリア リーダー Santanu Dasgupta
- 通信 RAN エンジニアリング担当技術リーダー Ian Coolidge

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