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サステナビリティ

レジリエンスを高めるためのサステナビリティへの取り組みの最適化

2023年8月16日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 4 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

以前のブログ投稿で、サステナビリティ プログラムの進捗を検証可能なデータで測定することの基本的な必要性について説明し、その実現を支援する Google Cloud Ready - Sustainability パートナーを紹介しました。今回のブログ投稿では、サステナビリティの 2 つ目の柱である最適化について説明します。

エネルギーと資源の利用を最適化することは、エネルギー費用の削減、二酸化炭素排出量の削減、コンプライアンスリスクと風評リスクの低減など、環境と経済の両方で明確なメリットがあります。Google Cloud Ready - Sustainability プログラムは、お客様がサステナブルなバリュー チェーンを構築し、より効率的な輸送システムを構築して、カーボンフリー エネルギー源のポートフォリオを拡大できるよう、有効なソリューションを提供しています。これらの分野を 1 つずつ見ていきましょう。

サステナブルなバリュー チェーンの構築

企業は、自社が与える環境への影響だけでなく、ファーストワンマイルからラストワンマイルまで自社のサプライ チェーンが与える環境への影響にも責任を負うようになっています。消費財、重工業、エネルギー、農業の各業界を合わせると、20 ギガトンの二酸化炭素を排出しており、環境に与える影響を削減する膨大な機会を企業に提供しています。

Google Cloud Ready - Sustainability プログラムの創設パートナーである NGIS は、上述を含む各業界の企業が自然環境や地域社会に与える影響について理解し、その影響を削減することを支援するために、TraceMark ツールを通じてグローバルなサプライ チェーンにおけるトレーサビリティと透明性を提供しています。TraceMark は次世代のサステナブルな調達モニタリング プラットフォームで、企業が空間ベースのデータを使用して原材料の調達に取り組むために設計されています。NGIS は、100% カーボン ニュートラルなビジネスを実現するという目標を掲げており、気候変動、自然災害、サステナブルでない土地利用に対応するソリューションに取り組んでいます。

Google Cloud Ready - Sustainability パートナーである Woza は、地理空間ディープテックへのアクセスと利用を簡素化し、よりサステナブルで強靭なバリュー チェーンを推進しています。何百ペタバイトもの衛星、センサー、フィールド、政府関連の情報を Google Cloud 上で管理できる Woza は、元データを実用的ですぐに使用できる地理空間ソリューションに変換し、産業が環境や社会に与える影響について包括的かつ最新の理解を提供しています。

輸送とロジスティクスの最適化

商品やサービスの移動は、年間 8 ギガトンの二酸化炭素排出の原因となっているため、サステナビリティの取り組みの主要な要素は、テレマティクスの分析情報を活用して車両の燃料消費を最適化し、可能な限り輸送を電化することです。Geotab は、世界中の企業や行政機関にまたがる 47,000 以上の顧客と 360 万台の車両に対して、車両とドライバーの行動データサービスを提供しています。1 日に 550 億以上のデータポイントを処理する Geotab は、Google Cloud のデータ分析と ML を活用し、顧客がより良い意思決定を行い、生産性を向上させ、より安全な車両を維持し、サステナビリティの目標を達成できるよう支援しています。実際、Geotab のサステナブルな車両ソリューションを採用した車両の 60% 以上が、2022 年に 1 マイルあたりの排出量を削減しています。また、Geotab の EV 適合性評価は、電化により車両で数百万ドルの費用削減が可能かどうかを特定するのに役立っています。Geotab は Google Cloud とともにインフラストラクチャを最適化し、持続可能な影響を増大させています。

サプライ チェーンの混乱を回避するために天候の影響を予測、計画する能力が重要性を増しており、サプライ チェーンの二酸化炭素排出量を削減するうえで重要な役割を果たすことができます。Tomorrow.io は、次世代宇宙開発技術、最先端の生成 AI、独自のモデリング機能を搭載した気象インテリジェンスと気候適応のプラットフォームであり、企業のリスク軽減とオペレーショナル レジリエンスの確保を支援します。JetBlue、Fox Sports、米国空軍、Ford、Uber などのグローバル リーダーが、Tomorrow.io を利用して、革新的な早期警報システムと行動につながるインサイトを構築しています。最近の実績として、マサチューセッツ州の 2 つの自治体がリソース管理で 30% の節約を実現したことや、2023 年 5 月にインドでのサイクロン「アンファン」の影響を 2 日前に警告したことなどがあります。

カーボンフリー エネルギーの未来の実現

電力は、商品やサービスの生産に必要であり、新型電気自動車(EV)の動力源であり、バリュー チェーンを強化するテクノロジーを推進するデータセンターでもあります。電力部門は年間 16 ギガトンもの二酸化炭素を排出していると推定され、サステナブルな取り組みの最重要ターゲットとなっています。データ分析を賢く利用することで、エネルギー供給業者と消費者は、ベースライン、マーケットプレイス、測定値を活用し、カーボンフリーの未来に向けて送電網の脱炭素化を進めることができます。

Google は、2030 年までにすべての送電網で 24/7 カーボンフリー電力で稼働するという誓約を掲げ、率先して行動していることを誇りに思っています。実際、Google は 2017 年に、年間電力使用量の 100% を再生可能エネルギーで賄う初の大手企業となり、以来毎年これを達成しています。Google Cloud Ready - Sustainability パートナーである Electricity Maps は、地域送電網の 1 時間ごとの二酸化炭素排出原単位と日中の変動を把握することで、このミッションを支援しました。この分析情報により、Google は電力供給が低炭素である時間帯に計算タスクを合わせることができるようになり、現在では Google Cloud Carbon Footprint レポートを通じてこの分析情報をお客様に提供しています。Electricity Maps は、50 以上の国と 200 以上の地域の企業に実用的な電力データを提供しています。

FlexiDAO は、企業がエネルギー関連の排出量を極めて正確かつ簡易に測定、報告、削減できるよう支援する、エネルギーと排出についての新しい企業向けプラットフォームです。FlexiDAO は、エネルギー データを収集し、再生可能エネルギーのポートフォリオを管理し、二酸化炭素排出に配慮した意思決定を行うための分析を提供します。企業は、自動化されたスコープ 2 排出量報告で時間を節約し、規制の遵守を確実にするためのリスク評価を得ることができます。FlexiDAO のビジョンは、企業に力を与え、いつでもどこでも稼働するカーボンフリー エネルギーへの移行を加速させることです。

LevelTen Energy は、クリーン エネルギー経済における購入者、販売者、アドバイザー、および金融機関向けに、再生可能エネルギー取引インフラストラクチャを提供しています。気候変動という課題に対処し、グローバルな排出量目標を達成するためには、クリーン エネルギー プロジェクトの開発を可能にする取引を 10 倍速く行う必要があります。クリーン エネルギーのデベロッパー、アドバイザー、購入者、金融機関の世界最大級のネットワークを結び、より多くの取引を成立させるために必要なプラットフォームを提供することで、LevelTen Energy はエネルギーの移行を加速させています。現在までに、50 億ドルを超えるクリーン エネルギー取引を扱ってきました。

Google Cloud を活用した Ren Energy のプラットフォームは、大企業のサプライ チェーンを脱炭素化することで、企業が可能な限りクリーンなエネルギーをグローバルに調達できるようにします。大企業は世界の二酸化炭素排出量の 70% 以上を占めており、サプライ チェーンは多くの企業排出量の 90% を占めています。Ren は、グローバル規模で独自のデータとソフトウェアを活用することで、企業がスコープ 3 ネットゼロに到達するまでの期間を平均 3 年短縮します。

Energyworx は、急速に増加する多様なデータの管理と収益化、および複雑化する分析について公益事業会社をサポートします。Google Cloud を活用した Energyworx プラットフォームとソリューションの統合セットは、強固な基盤を構築し、接続性やデータ品質などのデータの問題を解決することで、公益事業データの信頼性を高めるのに役立ちます。オーバーヘッドを削減し、ミスをなくし、効率化されたプロセスで分析をスピードアップするように設計されています。Google Cloud を活用した ML 予測およびエネルギー分析ソリューションにより、ピーク需要の低減と再生可能エネルギー源の統合が可能になります。目標は、2030 年までに 290 メガトンの二酸化炭素削減を実現することです。

よりサステナブルで復元力のあるビジネスの構築に向けて次の一歩を踏み出す

企業の運営を最適化することは、サステナビリティを実現するための重要なステップです。Google Cloud Ready - Sustainability パートナーの多くが、エネルギー消費と二酸化炭素排出量を最適化することで、サプライ チェーン、ロジスティクス、エネルギー エコシステムを最大限に活用できるようにお客様を支援します。その結果、環境フットプリントが削減されるだけでなく、より強固で回復力のある収益が得られます。

Google Cloud Ready - Sustainability は Google Cloud Partner Advantage の一環であり、ビジネスモデル、顧客要件、成功指標、戦略的優先事項のすべてにおいてパートナーの成功を最大化するよう設計されています。今後の重点事項は、ESG と経済の両面で測定可能な結果を達成するために組織が必要とする実用的で現実的なソリューションを提供することです。

Google Cloud Ready - Sustainability の検証済みソリューションは、Google Cloud パートナー ディレクトリのリストと Google Cloud Ready Sustainability Partner Advantage ページでご覧ください。該当する場合は Google Cloud Marketplace でもご確認いただけます。これらの技術が ESG 目標の達成にどのように役立つかをお客様がより深く理解し、お客様の特定の課題に適したソリューションを見つけ、より早くソリューションを導入できるようにお手伝いできれば幸いです。

Google Cloud Ready - Sustainability 検証イニシアチブの詳細と、サステナビリティの変革を目指して Google と提携している全パートナーの一覧については、こちらをご覧ください。


- Google Cloud、サステナビリティ / Geo ISV パートナーシップ Denise Pearl
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