Google のオープン データクラウドを使ってビジネスを促進している革新的スタートアップの事例
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 26 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
データは今日の企業にとって最も価値のあるアセットの一つです。データを使うことで、病院において健康状態の全体像を詳しく把握したり、同僚とインサイトをタイムリーに共有したりするなど、ビジネスにイノベーションをもたらすことができます。特に、データクラウド上でプロダクトやビジネスの開発を目指すスタートアップにとって、データは基盤となる構成要素として大きな役割を果たすようになってきています。
昨年、800 を超えるソフトウェア企業が Google のデータクラウド上でプロダクトやビジネスを開発していることをご紹介しました。これらの企業の多くは急速な成長を遂げているスタートアップであり、AI、ML、データ分析などの技術を駆使して、データを即時に価値へと変換し、顧客を支援するまったく新しいプロダクトを生み出しています。つまり、Google のデータクラウドや、Google BigQuery、Cloud Storage、Vertex AI などのサービスが、こうしたスタートアップの堅調なビジネス開発に一役買っているというわけです。
Google Cloud は、急成長する革新的スタートアップを支え、Google のオープンなデータクラウド エコシステムの中で成長していけるよう支援していきたいと考えています。この投稿では、こうした革新的なデータ企業の中から Ocient、SingleStore、Glean をご紹介します。これら 3 社はすべて、市場で成長を遂げるにつれ Google のデータクラウドを活用するようになり、世界中の顧客を相手にスケーラブルなデータ ソリューションを提供しています。
2016 年創業の Ocient は、ハイパースケールなデータ ウェアハウジングおよび分析サービスを提供するスタートアップです。ものの数秒で大規模な並列処理を実行する技術を強みに、企業が数兆におよぶデータレコードを分析し、リアルタイムで価値を引き出せるようにしています。同社のデータ ウェアハウス アーキテクチャは、NVMe の SSD(ソリッド ステート ドライブ)ストレージに直結した演算処理、大量データセットの連続取り込み、データベース内の ELT および ML を特徴としており、データクエリの変換、読み込み、分析において、他のクラウド データ ウェアハウス プロバイダと比較して 10~100 倍のコスト パフォーマンスを提供し、他では現実的でなかった機能を実現可能にしています。同社は、より多くの企業にこのサービスを届け、データ インテリジェンスのスケールアップおよびビジネス成長に貢献することを目指し、今年はじめに Google Cloud の柔軟かつスケーラブルなインフラストラクチャをプラットフォームとして採用し、Google Cloud Marketplace からサービス提供を開始しました。さらに、ファイルの読み込みには Google Cloud Storage を、マネージド ハイパースケール データ分析ソリューションの実行には Google Compute Engine(GCE)を使用しているほか、Google Cloud の各種ネットワーキング ツールを使って、スケーラビリティ、高度なセキュリティ、ハイパースケール データセットの高速分析を実現しています。Google Cloud 上で企業の変換ワークロードをサポートするための Google Cloud の使用量は、わずか 3 か月で 2 倍以上に増加しました。
Google Cloud のスケーラブル、安全、グローバルなインフラストラクチャを利用している急成長企業のもう一つの例は、SingleStore です。同社も最近、顧客へのリーチを拡大するため、Google Cloud Marketplace からソリューション提供を開始しました。デベロッパーおよびデータベース アーキテクトを念頭に置いて開発された同社のプロダクトは、トランザクションおよび分析を単一の統合データエンジン(SingleStoreDB)にまとめているのが特長で、大規模データベースへの低レイテンシ アクセスを実現すると同時に、エンタープライズ アプリケーション開発を簡素化しています。また、Google Cloud サービスと統合することで、スケーラビリティおよび高可用性を提供しています。Google Cloud Marketplace からソリューション提供をし、リーチを拡大してビジネスを成長させたことに加え、同社はこのたび、Google Cloud を使った市場開拓戦略を確立したことを発表しました。これにより、同社のデータベース ソリューションの世界展開がいっそう促進されます。
最後にご紹介するのは Glean です。同社は、Google Cloud のソリューションを活用してビジネスを拡大し、多くの顧客を獲得しています。2019 年創業の同社は、組織に導入済みの全アプリケーションを対象に検索を実行するパワフルな統合検索ツールを提供しています。同社の検索プラットフォームは、コンテキスト、言語、行動、関係を把握できるのが特長で、質問に対してパーソナライズされた回答を瞬時に見つけることができます。同社は、このエンタープライズ向け検索および知識発掘プロダクトを開発するにあたって、Cloud SQL、Kubernetes などの Google マネージド サービスや、Vertex AI、Dataflow、Google BigQuery などの Google Cloud ソリューションを活用しています。プロダクトに Google Cloud の技術を利用したことで、アジャイルな対応および迅速なイテレーションが可能になりました。こうして時間的余裕が生まれた結果、同社のデベロッパー チームはプロダクトのコア部分(関連性、パフォーマンス、使いやすさなど)の開発と、驚異的な検索エクスペリエンスをユーザーに提供することに注力できるようになりました。企業からの増し続ける需要に応え、より多くの顧客にプロダクトを届けるべく、同社はこのたび Google Cloud と正式なパートナーシップを結び、Google Cloud Marketplace からプロダクト提供を開始したことを発表しました。
革新的スタートアップがその顧客のビジネスの開発と成長を支援するために必要なデータクラウドの機能を提供できるのは、私たちにとって大変光栄なことです。今後もこれらのスタートアップが、顧客によるデータからの最大限の価値創出を引き続き支援していけるよう、オープンかつ拡張可能なデータ エコシステムの提供に取り組んでまいります。



