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リテール

検索バーが活躍した 2022 年のブラック フライデー

2023年1月26日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: 新年を迎え、全米小売業協会(NRF)のビッグショーを控える今、Google の小売業エコシステムのパートナーに依頼し、激変するこの時代に小売業者の変革をどのように支援しているのか、その事例、ベスト プラクティス、ヒントやコツを共有してもらいました。Lucidworks は、昨年末「4 lessons learned from 2022’s Cyber 5(2022 年のサイバー 5 から得た 4 つの教訓)」という記事を公開しました。同社からの最新の情報を以下にご紹介します。


ブラック フライデーに顧客を取り込んで購入させることができた e コマース小売業者は、早い段階で顧客内シェアを獲得しました。Adobe Analytics によると、2022 年のブラック フライデーに買い物客が消費した額は、前年比 2% 増で90 億ドルを超えたそうです。

多くの小売業者において、サイバー マンデーはブラック フライデーの売り上げを上回るものとなりました。しかし、Lucidworks では、こうしたサイバー マンデーの動きに逆行して、ブラック フライデーにウェブサイトのアクティビティがピークに達した小売業のお客様がいることを確認しました。あるスポーツウェア小売業者は、ブラック フライデーの検索クエリの量がサイバー マンデーよりも 60% 多かったのです。一方、他の小売サイトのお客様は、慣例どおりブラック フライデーからサイバー マンデーにかけて 96% の上昇が見られました。  

ここでは、Google Cloud のパートナーであり、世界最大級の e コマース ブランドの検索ソリューション プロバイダである Lucidworks が、トップクラスのスポーツウェア小売業者を介して見た 4 つの傾向と、Lucidworks のリーダーによる知見をご紹介します。

1. モバイルの勝利(再び)

サイバー 5(感謝祭からサイバー マンデーまでの 5 日間)の期間中、個々の買い物客のユニーク セッションの約 75% がモバイル デバイスで行われました。ブラック フライデーでは、買い物客のユニーク セッション全体の 92% がモバイル デバイスで行われたものの、サイバー マンデーのモバイル ショッピングは 66% にとどまりました。モバイルでのコンバージョン率は、パソコンでのコンバージョン率にいまだに及ばず、パソコンよりも、約 2.3% 低いことが Statista によって指摘されてます。

移動とモバイル コマースが密接に関係していることは、想像に難くありません。ブランドがあらゆるチャネルの連携を改善するのに伴い、デバイスを問わずにブランド エンゲージメントと購買行動が増加します。買い物客とのさまざまな接点が増えると、特にモバイルアプリにおいて、ターゲットを絞った特典や商品の精度が向上します。   

2. ブラック フライデーの午前中のブラウジングが人気

Lucidworks のあるアパレル小売業のお客様は、ブラック フライデーの検索クエリが 5,900 万件に達し、その大部分の検索は午前 10 時から午前 11 時(米国東部標準時)に行われていました。同じ時間帯でのサイバー マンデーの検索数は、3 分の 1 程度でした。また、買い物客のユニーク セッション数も、ブラック フライデーがトップで、2 位は僅差で感謝祭でした。ブラック フライデーのセッション数は、サイバー マンデーを約 35% 上回るものとなりました。Google Cloud でホストされている Lucidworks などの検索ソリューションは、規模に対応できます。Lucidworks は、Google Kubernetes Engine(GKE)を利用してコンテナ化されたデプロイメントで Lucidworks の検索エンジンを大規模に管理しています。これにより、Lucidworks は新機能の開発、テスト、リリースを迅速に実施でき、ワークロードを分離できます。Google Cloud のアクセシビリティ、安定性、強固なセキュリティ基盤は、繁忙期のピーク時には必要不可欠です。

Lucidworks のマーケティング担当バイス プレジデントである Jenny Gomez 氏は、「ウェブ上でのプロモーションや、メール、ソーシャル、サイトでのプロモーションは、買い物客がどの時期からブラウジングや購入を始めるかに大きな影響を与えます」と述べています。「多くの小売業者は、感謝祭からサイバー マンデーまでプロモーションを継続することを選択します。ファセット、ランディング ページ、レコメンデーションは、カスタマー エクスペリエンスを実現するためのパワフルなツールですが、今年のサイバー 5 の後、依然として検索が最も使われていることがわかりました。優れたデジタル エクスペリエンスの核心部分は、買い物客が最も意図的に行動する場所である検索バーから始まります。効果的な検索で顧客の満足度を高めることで、サイバー 5 でより多くのコンバージョンを獲得できます。」

小売業者にとって、関連性を加速させ、検索の放棄を減らすことは、今後も優先事項であり続けるでしょう。Lucidworks は最近、同社の Fusion 技術を Google Cloud の Retail Search ソリューションと統合し、より高度なオンラインでの商品検索エクスペリエンスを提供することを発表しました。Lucidworks Fusion は Google Cloud Retail Search と組み合わせることで、Google の検索機能と、クエリやイベントに関してトレーニングされたショッパー インテリジェンスをオーケストレートさせ、買い物客の全過程においてより明確な関連性を即座に実現します。

4. サイトに溢れた仮想ショッピング カート

お客様のカートの総数は、ブラック フライデーにピークに達しました。カートの数は、その週の火曜日の 6 倍にもなっていました。サイバー 5 の期間中、ほとんどのお客様のカートには 1~5 点の商品が入っていましたが、カートあたりの商品数にかかわらず、カートすべての商品数はブラック フライデーに最高潮に達しました。

トラフィックの上昇に応じたカート率やカートサイズの増加は、買い物客が関連商品を見つけていることを示す良い指標となります。ショッピング カートは、商品の在庫状況や、合計金額から割引を差し引いた後の最終的な金額を確認するためのツールとして、贈り物を購入しようとする買い物客にも頻繁に使用されています。また、ショッピングカートを共有することで、贈り主は他の人と協力し、当て推量に頼らず、グループ購入を行えるため、購入率を高めることができます。

5. 買い物客はレコメンデーションを多用

サイバー 5 の期間中、買い物客は商品の詳細ページのレコメンデーションを多用していました。買い物客が見ているものに応じて、関連するレコメンデーションが表示されました。おすすめの商品の合計クリック数は、ブラック フライデーがトップで、2 位は僅差で感謝祭でした。また、ブラック フライデーでは、サイバー マンデーに比べ、買い物客がおすすめの商品をクリックして購入する頻度が 55% 以上高いものとなりました。

重要なのは、タッチポイントとコンテキストに基づいた Recommender 戦略を適用することです。新しい訪問者は小売業者のカタログに慣れていない可能性があるため、商品の詳細ページやショッピング カートページに表示される「おすすめ」、「似ている商品」、「すべてセットで揃えましょう」などの Recommender は、こうした新しい買い物客の購入を促すうえで特に効果的です。また、既知の買い物客やリピーターには、お客様の過去と現在のエンゲージメントに基づいて、「こちらの商品はいかがですか」、「お好みに合わせた商品」といったパーソナライズされたレコメンデーションが、追加購入を促進するために効果な方法となります。

2023 年のサイバー 5

2023 年のサイバー 5 に向けて、もう準備を始めた方がよいのでしょうか?その前に、まずは 2022 年の年末商戦期間中に、自社のウェブサイトがどのような成果を上げたか把握する必要があります。データに目を通し、カスタマー ジャーニーを把握しましょう。お客様は、検索に行き詰まったりしなかったでしょうか?商品の詳細ページで、レコメンデーションをクリックしたでしょうか?モバイルで操作してからパソコンを使い、またモバイルに戻ってきたのでしょうか?このような質問に答えることができれば、検索バーから、提案、ランディング ページまで、あらゆるものを最適化できるようになります。2022 年のサイバー 5 を乗り切った自分を褒めてあげましょう。

買い物客が必要なものを簡単に見つけられるように、サイトの最適化のサポートをご希望の場合は、こちらからご連絡ください。また、Google Cloud Marketplace で入手可能な Lucidworks のデータ検索ソリューションも、ぜひご確認ください。


- Lucidworks、産業担当責任者 Sanjay Mehta 氏
- Google Cloud、戦略的パートナーシップ担当グローバル責任者 Matt Sullivan

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