Google Cloud Public Sector Summit 2 日目のまとめ
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 12 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google Cloud Public Sector Summit の最終日である 2 日目のまとめをご案内します。2 日目は、世界中の公共部門のイノベーションと復元力に関する魅力的なストーリーを紹介し、示唆に富んだ刺激的なセッションの日となりました。
ディスカッションはグローバルな公共部門の組織全体における新しいソリューションとコラボレーションの影響に集中し、多様性と包括性の重要性を強調しました。率直な話や経験談は、各省庁や機関が市民を支援するために前例のない困難な課題に取り組むなか、世界の公共部門全体に創意工夫とイノベーションが生まれている実態を明らかにしました。
『Biased: Uncovering the Hidden Prejudice That Shapes What We See, Think, and Do』の著者、Jennifer Eberhardt 博士は偏見が人の心に生まれる仕組みや、公共部門のコミュニティが開放性とともに一歩先を進むために役立つ方法に焦点を当てた印象的な基調講演を行い、南北アメリカのプログラムを開始しました。同博士の基調講演は、業務、提供するサービス、生み出すプロダクトに包括性と相互信頼を構築するという重要な行為に焦点を合わせた複数のセッションの一つです。イベント 1 日目や 2 日目の多様性、公平性、包括性に関するセッションをオンデマンドでご覧ください。
世界中の導入事例
Google Cloud の公共部門ディレクター(アジア太平洋および日本担当)である Paul Wilson は、この時期に担当地域全体の政府や社会が革新的で反応が早く復元性に優れていることをどのように証明したかについて例を紹介しました。台湾疾病管制署が市民により良いサービスを提供するために、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に対応するオンライン エージェントを導入した方法について有益な情報を共有し、フィリピンの Reliance Health Services とそのリモートワークへの急速な移行について知見を披露しました。
Queensland Genomics Hub は、Connect Healthcare and Research Communities for Faster Discovery(早期発見のために医療業界と研究コミュニティをつなぐ)セッションで患者の医療革新のストーリーとして、研究と臨床ケアを加速するため、複数の国の研究者がデータにアクセスして分析し、患者治療システムにフィードバックできるよう支援したことを発表しました。
Delv の最高デジタル責任者である Barrett Munce 氏は、Rapid App Development on Google Cloud(Google Cloud での迅速なアプリ開発)のセッションで、Firebase における Australian Government Coronavirus App の迅速な開発とデプロイや、Google Cloud Platform を選んだ理由について裏話を発表しました。
gov.au Observatory Digital Transformation Agency のディレクターである Patrick Drake-Brockman 氏は、The gov.au Observatory: Taking a Universal Approach to Digital Services with Google Cloud(gov.au Observatory: Google Cloud でデジタル サービスに普遍的なアプローチを行う)のセッションで、オーストラリア政府の gov.au Observatory がデータと分析情報を使用して、機関によるデジタル サービスの改善とポリシーの作成に役立てている方法を発表しました。
ヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)地域では、Google Cloud の公共部門の責任者(EMEA 担当)である Mark Palmer が基調講演のホストを務め、公共部門がデジタル テクノロジーを普及させるのに役立つ、組織の 5 つの成功した行動について独自の視点を公開しました。それぞれは英国の運輸省からミュンヘン工科大学の Rostlab に至るまで、印象的な成功事例と組み合わされ、参加者は自社の組織に関連するモデルについて学び、基調講演が終了しました。
NHS Digital Academy and Tektology の CEO 兼ディレクターである Rachel Dunscombe 氏は、Google Cloud の公共部門チーム(英国およびアイルランド担当)やその他のソートリーダーとともに、Is It Possible to Innovate and Drive Operational Efficiency?(業務の効率化の革新と推進は可能か)のセッションで、業務効率を高めながらイノベーションを推進するための経験談や知見を発表しました。
Google Cloud のエグゼクティブは感情分析を活用して市民サービスを向上させながら、組織のペースで AI / ML を実装することの重要性について話し合いました。このセッションでは、Natural Language API の感情分析機能のライブデモを取り上げました。Improving the Citizen Experience with Sentiment Analysis(感情分析で一人ひとりのエクスペリエンスを改善)でご確認ください。
未来への投資 - イノベーションの優先
イノベーションには投資が必要です。また、現在と将来にわたって組織に最大の価値をもたらすテクノロジーを選び優先することは、あらゆる公共部門の組織や機関が直面する課題です。政府指導者からの有益な情報を紹介するセッションでは、元米国連邦 CIO の Suzette Kent 氏と、GSA の Technology Transformation Services のアシスタント コミッショナーである Dominic Sales 氏が、テクノロジー投資の優先順位付けを成功させるためのアプローチと、それが将来のイノベーション、対応、復元力にとって重要である理由について話し合いました。All the Right Moves: Prioritizing Investments in Technology(すべてにおいて正しい判断を下す: テクノロジー投資の優先順位付け)のセッションをご覧ください。
2 日間にわたり、世界中の急速な変化、革新、課題、成果のストーリーが画面を彩り、公共部門にとって無数の学び、ベスト プラクティス、価値のある教訓が得られました。
ご参加いただき、ありがとうございました。初めてとなるグローバルな Public Sector Summit を成功させるためにお集まりいただいたすべてのお客様、パートナー様、参加者の皆様にお礼を申し上げます。
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-Google Cloud グローバル公共部門マーケティング担当ディレクター Tricia Davis-Muffett