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Public Sector

データ戦略にクラウドを組み込んで効率化を実現

2022年3月14日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 8 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

行政機関は、いずれも各自のデータ機能をよく理解し、現在のインフラストラクチャが自分たちのワークフローをサポートしているかどうか判断する必要があります。多くの機関は、そうではありません。ほとんどのデータシステムは、実装前に厳格なパラメータのセットを考慮して開発され、柔軟性や長期的な使用が制限されかねません。特に緊急時には、容量の急速な変化に対応できる柔軟な「生きたシステム」は非常に大きなメリットとなります。クラウドを念頭においた生きたデータシステムの構築により、組織は変化する世界に自信を持って対応できます。

昨年夏、Government Business Council は、データの効率化が行政機関の業務に与える影響を把握するために、行政機関の職員を対象としたアンケート調査を実施しました。このレポート「優れた耐久性: 危機的状況下における組織のデータ効率化に関する調査研究」は、組織の有効性と、組織が危機に迅速に対応できるかどうかについての重要な分析情報を示しています。また、従来のデータシステムと生きたデータシステムの違いも示しています。

データは簡単に利用できる必要がある

パンデミック発生当初は、多くの機関で従業員のリモートワークを可能にするためのシステムの作成や移行が必要でした。この変化により、既存のデータシステムの限界が試されました。クラウド サービス プロバイダを見つけても、その後にはデータをクラウドに移行するという課題が待っていました。

行政機関では、数十年にわたるデータが紙の記録として保存されていました。ほとんどの機関がこれらの記録のデジタル化に着手していますが、進捗は緩やかでした。また、継続的に提供されているサービスから、リアルタイムで相当量のデータを収集する課題にも直面しました。これには、一般ユーザー、外部のベンダー、第三者機関とのやり取りも含まれます。

クラウドを柔軟なデータシステムにすることで、この両方の問題を解決できます。古い記録はデジタル化し、必要な人がアクセスしやすい場所に配置できます。同様に、内外からの受信データも利用できるようにします。また、クラウドへのデータ移行は元データのバックアップ作成にもなるので、セキュリティ レベルを強化できます。最も重要なのは、クラウドで構築することで需要の高まりに応じてスケーリングできるようになることです。

データはリアルタイムでなければならない

Government Business Council のレポートから得られた重要なポイントの一つは、データの効率性が高まれば、機関はよりすばやく適応できるようになるという事実です。パンデミック関連の業務を行う機関の 74% が、パンデミック発生時に業務が中~重度の影響を受けたと回答しています。その中で、データ効率が「非常に良い」と回答した組織はすでにほぼ回復しています。危機の最中に情報に基づいた意思決定を行う機関の能力には、適応性が直接影響します。

リアルタイムのデータ ソリューションが整っていれば、機関はほぼリアルタイムで意思決定ができるようになります。これに関するパンデミック初期からの好例が、予防接種ワクチンの配布です。Google Cloud は、ワイオミング州など複数の州で、効率的なワクチン接種をサポートしました。その中には、市街地から遠く離れた場所の住民に対するワクチン接種という課題もありました。患者のデータをリアルタイムで収集するデータシステムがワクチンの接種数に差をつけました。人口データや患者のリスク要因を認識していることで、迅速かつ効果的な意思決定が可能だったのです。

効果的なデータ分析が必要となる危機は、世界的なパンデミックだけではありません。自然災害、「食の砂漠」などの問題、公衆衛生問題などはすべて、リアルタイムでデータを入手することでより効率的に対処できます。効果的なデータ分析システムは、各コミュニティで「現場に耳を傾ける」こととデジタル的に同義です。こういったシステムは、人々が必要としている物に関する貴重な分析情報を提供します。

アクセスしやすく、使いやすいデータでなければならない

データを扱いやすく、理解しやすくすることで、データシステムは機能が限られたものではなく、周囲の状況を把握できるシステムとなります。クラウド上にデータを持つことは素晴らしい第一歩ですが、目標を達成するためにはデータに簡単にアクセスして即座に利用できるようにする必要があります。これは、従来のデータシステムが最もよく失敗する部分です。従来の IT システムとデータ戦略は特定の目的のために設計されるもので、通常は、開発、実装の前にその目的が決まっています。これはすなわち、これらのシステムに格納されているデータをそれ以外のシステムで使おうとしても、新しい要件への適応が難しいかもしれない、ということです。

従来のシステムでは、データが「ロック」されているように感じられることがよくあります。データはそこにあるのにアクセスする方法がなく、ある危機に対し必要な方法でデータを扱うことができないのです。柔軟なデータシステムは、アクセス性を高めてこの問題に対処します。たとえば、Google Cloud には、Contact Center AIDocument AI などのカスタマイズ可能なツールがあり、ユースケースによって異なる方法でデータを扱うことができます。また、データセットの扱いも容易で、より簡単にアクセスできるため、データの透明性も向上します。

行政機関は緊急時における住民のニーズの変化に対応する必要があります。従来のデータシステムは徐々に変化するシステムへの要求には対応できますが、危機に際してはあまり役に立ちません。緊急性、精度、アクセス性のすべてが重要である場合は、柔軟なシステムがその課題に対処します。パンデミックにより、各機関はリアルタイムで対応する必要に迫られ、多くの機関が危機に対応できるシステムが必要であることに気づきました。

Google Cloud には統合されたデータ エコシステムを構築できるツールスイートがあります。これらのエコシステムは、需要の増加に合わせたスケーリングや動的な開発ニーズに対応し、絶えず変化する状況に適応できます。データ ファーストの意思決定は、「生きたデータシステム」の基本原則です。Google Cloud のデータシステムは、予防接種の管理から不正行為の検出まで、あらゆることを処理してきました。これらの処理全体で、データ ファーストの意思決定という基本原則が実践されました。

柔軟なデータシステムが実現する公共部門の支援について詳しくは、「優れた耐久性: 危機的状況下における組織のデータ効率化に関する調査研究」のレポート全文をダウンロードしてご確認ください。


- Google Cloud グローバル公共部門戦略ビジネス エグゼクティブ Alexander Titus、PhD
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